山の装備について

　登山歴30年です。

　レインウエアについては「防水透湿性素材」を用いて造られているウエアが必須です。つまり「水は通さないが水蒸気は通す」という機能です。
　この防水透湿性素材の代表がゴアテックスなのですが、ゴアテックスのレインウエアは上下で概ね３万円からという価格帯になります。

　ですが、たいていのアウトドアウエアメーカーでは、メーカーオリジナルの防水透湿性素材を開発していて、ゴアテックスより安価な価格帯で提供しています。
　上下で１万円前後の価格帯だと、先の回答でも出たミズノのベルグテックの他に、下記のようなモデルがあります。いずれも信頼できるメーカーの製品で、機能的な不足はありません。

・モンベル　スーパーハイドロブリーズレインウエア
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …

・オンヨネ　レインブレススーツ
http://www.onyone.co.jp/catalogs/outdoor09/outdo …

　モンベルのスーパーハイドロブリーズは廉価帯では定番中の定番でしょう。私個人的にはオンヨネの方が好きですが、機能的には差はありません。デザインや好みで決めて良いと思います。ベルグテックは個人的には上に挙げた２素材よりは少し性能が落ちる、と思っています。

　ゴアテックスのこれら廉価帯の素材と比べた決定的な差は、耐久性です。ゴアテックスはごく普通の使い方で丁寧にメンテナンスすれば"一生モノ"と言いたくなるくらいの耐久性を持つことが古くからの多くのユーザーによって実証されていますが、その他の素材は歴史が浅いため長年に渡る耐久性は未知ですし、上に挙げたような廉価帯の素材は経年劣化することは最初から承知の上で購入する製品でしょう。
　ただ、２～３年で使い物にならなくなるほど耐久性が低いわけではないので、購入価格の元を取るくらいの年数は十分使えます。
　ゴアテックスは数年後に登山を継続的に続ける気持ちが明確になってからでも良いと思います。

　今後冬に向けての装備ですが、近畿の1,000m級の山でも金剛山と比良、鈴鹿ではまったく山の難易度が異なります。登山を始めたばかりでいきなり冬の比良や鈴鹿は難しい(これらはある程度まともな冬山装備が必要な山です)ので、金剛山あたりを想定して回答します。

　まずアンダーウエアは"登山用"のものを上下で揃えてください。保温性の確保にはアンダーウエアが非常に重要です。
　アンダーは馴れてくるといろいろなメーカーのものを試してみると面白いのですが、当面"鉄板"を揃えるとすれば、モンベルのジオラインアンダーウエアでしょう。
　これは生地の厚みがＬＷ(ライトウエイト)、ＭＷ(ミドルウエイト)、ＥＸＰ(エクスペディションウエイト)の３種類あるのですが、冬の金剛山あたりの山でしたら普通はＬＷ、かなり寒がりの人でもＭＷで十分お釣りが来ると思います。

　ちなみにブラジャー、ショーツといった肌着も登山用のものを着けるのがベストです。というか冬では必須と行って良いでしょう。

　このアンダーウエアにフリース、その上にアウター(レインウエア)という重ね着で十分快適に行動できると思います。

　フリースは登山用のが良いのはもちろんなのですが、安いモノでも１万円弱、良いのになると２万円以上するので、当面はユニクロのフリースでも良いでしょう。
　あまり厚手のフリースを着て行動すると暑くて汗をかきます。
　汗をかくと停止時に汗冷えして一気に体温が奪われるので非常に寒さを感じます。多少の汗であればアンダーウエアが処理してくれるのですが(そのための"登山用"です)、大汗をかけば結局体温を奪われるので、結局のところ登山のウエアというのは「いかに暖かく」ではなく「いかに汗をかかずに済ますか」ということを最優先に考えて構成するものです。
　身体がドライでありさえすれば、停止してもそれほど急激に寒くなるものではありません。

　そうそう、レインウエアを選ぶ時は、下にアンダーとフリースを着ていることを想定してサイズを選んでください。アウターのサイズが小さいと、フリースのロフトが潰されるのであまり暖かくなりません。

　同じ理由で、寒い時に重ね着を追加しても、動きづらくなるだけでたいして暖かくなりません。アンダー＋フリースを着ている状態でもう１枚追加しても、その上にアウターを着れば窮屈になるだけなので、よほど薄手のウエアでない限りアウターの下に重ね着を追加するのはあまりいい手ではありません。
　なので休憩時の防寒着はアウターの上に中綿ウエア(ダウンなど)を羽織るのがベストです。これも当面は手持ちのでかまわないのですが、登山用の製品には素晴らしく軽くてコンパクトなダウンや化繊中綿ウエアがあるので、予算に応じてゲットしてください。

　雪が降っている状態での着用もあり得ると考えると、ダウンより化繊の中綿のウエアが使いやすいです。ダウンは濡れると保温性がほとんどゼロになってしまうので。
　例えばこんな感じの製品です。

http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …

　ダウンならこんなのもあります。

http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …

　この場合、「アウターの上から着る防寒具」として購入するなら、サイズは１サイズ大きなモノを買うなどのアレンジが必要です。そもそもこれらの製品は"インナー用途"を想定して造られているのですが、"休憩時用の防寒具"として買うならサイズは大きなものでないと、ロフトが潰されて保温性能が半減します。

　あとはニットの帽子は手持ちので当面は十分でしょう。

　手袋も手持ちので良い場合もあるでしょうが、手が冷たいと非常に辛いので、もし手持ちで十分なものを持っていなければ購入した方が良いです。

　手袋は極薄のフリース手袋と中厚手のフリース手袋、それと防水透湿性生地でできたオーバーグローブを揃えるのがベストです。

　極薄フリース手袋は例えばこんなの。

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　中厚手は種類がたくさんありすぎて紹介に困るのですが、例えばこんなの。

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　オーバーグローブは冬の金剛山あたりでは必須というわけではないですが、買うとすればこんなの。

http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …

　インナーとアウターが一体になったグローブもあるのですが、冬でも低山では使用条件が幅広いので、インナーとアウターはそれぞれ別にした方が汎用性が高いです。

　あとは追々、予算に応じてフリースを張り込んだりソフトシェルを導入したりしていけば良いと思うのですが、これらはある程度経験を積んでどういう機能のモノが欲しいのか、自分でしっかり判断できるようになってからの方が"授業料"をあまり払わなくて済むでしょう。機能的には素晴らしい製品でも、自分の用途に合わなければ使いようがないウエアもたくさんありますから。

　上に挙げたモノだけでも一気に揃えるとけっこうな額になるかと思いますが、一応優先順位の高い順に書いたつもりなので、追々揃えていっても良いと思います。レインウエアとアンダーは最優先ですね。

　そうそう、パンツ(ズボン)のことを書いてませんでしたが、当面は綿製品でなければ何でも良いです。
　ただ、これも登山用のは動きやすくて良いので、やはり早い内に欲しくなるかと思います。

実は質問その物に違和感を感じます。

冬の山に上るのに最重要の衣料品であり一番基本的なシェルターである雨具に１万しか出せないのに、冬装備を聞いてくる。
近畿の1000m級の山に長袖T＋フリース＋ウィンドブレーカー＋中綿ジャンパー＋スカートで上半身は過剰に着膨れ、下半身はスカートのみ。タイツは履いていなかったのだろうか？保温に気を使う手袋や耳当てはどうしたのだろう？
長袖Tは綿素材？
どういう状況でどのように寒かったのだろうか？体力がなく運動量が維持できなかったのか、着膨れしたため汗をかいて寒かったのか？
冬に山に行くと言ってもどの程度の山だろうか。例えば小高い山に神社がよくあります。登山口から神社まで標高差は400ｍ位だろうか。正月の三が日を過ぎたころによく行きますが、ポロシャツ１枚です。それでも汗だくです。車で上がってきた参拝者はセーターやコートで着ぶくれているのに寒い寒いと連発しています。持ち物は500ｃｃのペットボトル一個だけです。雨が降ろうが槍が降ろうが問題ないと判断しています。
正月の北八ヶ岳は天候が良ければ小学生でも無理なく歩けることがあります。ただし冬山装備一式を揃えてです。
つまり行く山によって必要とされる体力や装備は全く違います。
もう少し整理して質問していただかなければ答えるのも難しいです。

予算から

ミズノ　ベルグテック　ストームセイバー３レインスーツ
でしょう。防水透湿性能は高価格帯に匹敵するそうです。
耐久性があまりなさそうですが、値段相応というところでしょうか。

服装も肌着をポリエステルに重ね着出来る服装で、
靴下もスポーツ用であれば、特にお金をかける必要は無いです。
ボトムもスパッツにポリエステルのズボンでいいのではないでしょうか。
寒ければ１枚多く着るとか、手袋を着けるとか。
山頂に着いたら早めに上着１枚多く着て下さい。
止まったとたんに急に寒くなりますので。

カップラーメン食べたくてイワタニ・ジュニアバーナー買いました。
ガスなのであまり気温が低いと使えないそうです。
また、山頂で点火用装置がうまく動作ぜす、別途ライターで点火しました。

レインウェアに関しては、やはりゴアのものがいいです。

中途半端なものを買っても不満が出て無駄になります。
何万も出せないなら、雨の日は行かないことです。小雨が時々ぱらつく程度でもどこで引き返すか、いつも考える必要があります。

寒さ対策は、防寒ジャケットが良いでしょうが、これも最低３万くらいはしますので、すぐすぐ買える物でないなら、買える範囲のものを考えて、それで行ける範囲にしましょう。
お勧めとしては、まず、防寒下着です。それと、フリースの下に着れるようなセーターの手持ちはありませんか？ユニクロのカシミアのセーターは安くて便利なものですよ。普段にも使えます。

レインウェア上下で1万円以下ですとメーカー品ではなくショップオリジナルの商品や無名メーカー製になります。

お近くのアウトドアショップや登山用品店で見つくろいましょう
ゴアテックスのような通気性のある素材が理想的なのですがどうしても1万円台中盤からの品になります
以下参考までに
http://store.sakaiya.com/index.php?cPath=154_279 …

上着の場合袖の自由度や重さで動きにくくなりますのでできれば登山専門店で相談しながら試着して購入しましょう。

これからちょくちょく山に行くつもりなら

レインウエアには金をかけましょう。

モンベルのストームクルーザーが一番です。
上下を合わせると３万円を超えてしまいますが、
防風、透湿機能を兼ね備えたゴアテックス製で
冬場でもちょっとしたジャケット代わりに使えます。
http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?catego …

近畿のかたならアウトレットショップに行くと
型落ちの製品が安価である場合もあるので、
その手を狙うのもいいでしょう。
奈良ではイトーヨーカドー内
http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_n …
大阪では鶴見ブロッサム内にあります。
http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_n …