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インフルエンザには、たんぱく質(HAやNA等)があるということですが、
具体的に人体に対して、どのような働きや性質があるのでしょうか?

ご教授よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

例として挙げられているHA(ヘマグルニチン)とNA(ノイラミニダーゼ)についてお答えします。



まず、「インフルエンザにかかる」というのは、インフルエンザウイルスが体内に侵入して増殖してしまった状態のことを言います。しかし、インフルエンザウイルスは自分で増えることができません。増えるのに必要な物質を持っていないのです。

そこで、増殖するために、誰か(宿主)に感染して、その宿主の細胞の中にある、増えるのに必要な物質を横取りする必要があります。

宿主の細胞の中に入るためにはまず、その細胞の表面にくっつかなくてはなりません。そこで登場するのがウイルスの表面にあるHAです。宿主の細胞表面にはシアル酸という物質が存在するのですが、このシアル酸に結合するのです。

そして、細胞内に侵入し、その中でインフルエンザウイルスはどんどん増殖していきます。しかし、ある程度まで増えると、(容量的にも栄養的にも)限界が来ます。そこで今度は、周りにあるほかの細胞に移ろうとします。このときに登場するのがNAです。これは別名シアリダーゼと言って、和訳すると、シアル酸分解酵素。つまり、ウイルス表面のHAと、細胞表面のシアル酸との結合を、切る役割をします。このおかげでウイルスはくっついていた細胞を離れて他の細胞へ移り、感染を拡大させることができるのです。

ここまでウイルス目線で書いてしまいましたが、この二つのタンパクによって人体の中にウイルスが増え、ウイルスが増えると人体の中にある免疫機構が働いて、白血球やら単球やらが撃退するために闘ってくれます。この闘いが、発熱や咳や鼻水などの症状を引き起こすのです。ここらへんのことを詳しく知りたいのなら、見当違いなことを回答してしまい、申し訳ないです。

最後にもう一つだけ。
今年の新型インフルエンザのタイプがH1N1であるということを聞いたことがあるかもしれませんが、これにもHA、NAが関与しています。というのも、HAやNAは、非常に変化しやすく、一口にHAやNAといっても、いろいろな種類があるのです。なので、同じインフルエンザでも、HAのどの型なのか、NAのどの型なのかを区別するために、H1N1などと名前がつけられています。
なぜこのようにたくさんの種類があるかというと、人間には免疫があって、昔かかったウイルスに再びかかると、すぐに撃退することができます。そうされるのを防ぐために少しずつ形を変えているのです。これもHAやNAの大きな役割の一つといえるかもしれませんね。
今年の新型インフルエンザが高齢の方にかかりにくいといわれているのも、昔H1N1型のインフルエンザが流行したことがあるので、これに対する免疫を持っている方が多いかららしいですよ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりまして、申し訳ございません。

上司が知りたいとのことで、ネットで検索等をして情報収集をしていたのですが、この分野に関して無知な事もあり、適切な答えがわからないところだったので、非常に助かりました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/16 13:47

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