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国会議員は各地域の選挙によって選出される (ことが多い) わけですが、「地域で選出された議員であっても国民全体の代表である」という考え方と「地域で選出されたのだからその議員は地域のだ票である」という考え方があるでそうです。

ここでその優劣は正しさなどは脇に置くとして、「地域で選出されても国民全体の代表だ」という考え方が強くなればなるほど、議員が公約を破りやすくなるという話を聞きました。

この理由についてご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。
どうして「国民代表」の考え方が強まると議員が公約違反をしやすくなるのか?という疑問です。

A 回答 (7件)

今までの自民党の政治家(国会議員)の手法がそうでしたが、選挙の時には、自分の選挙区の有権者に利益(メリット)を誘導する公約、たとえばその地域に高速道路を造るとか、新幹線を通すとか、大型公共工事を行う予算を取るとかという公約をします。

そうすればより多くの有権者から票を獲得できます。誰だって自分の住んでいる地域の発展を願っているから。
こういう議員は、国会議員になった後も「国民全体の代表」という意識ではなく「自分の選挙区の代弁者」という意識が強いので、国会では結局自分の地域への利益誘導になることばかりやっています。そのために本当に日本として必要な予算がとれなくても、また国の借金が何兆円になろうと、そんなことはお構いなしでやってきました。これはある意味で議員が公約を守ったわけですね。
しかし、もし国会議員が「地域の代弁者」ではなく「国民全体の代表」という意識になったら、どうしたらいいでしょう。一つは、選挙の時に地域に利益を誘導するような甘い誘惑を振りまくのをやめて国家百年の大計にたった政治をすると公約することです。そうすれば、実際にそのように行動しても何ら公約違反ではないのです。ところが、これではなかなか小選挙区(地域ごとの選挙区)では勝てません。有権者の意識がまだそこまで高等ではなく、地域に甘いエサを振りまく政治家がいまだに求められているのも現実です。このような政治家が一旦国会議員になって急に「国民全体の代表」などという意識を持つと、そうそう一地方にばかり優先的に利益誘導できないので、結果的に「公約違反」になるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

これはなかなか深い問題ですね。
一方で、複数の勢力 (地域、立場、身分、利益団体) などが主張をし合うことでバランスを取ろうという考え方には (少なくとも欧米で) 長い歴史があるようですね。

もちろん、議員が特定の勢力 (地域も含む) の代弁者になればなるほど、目先の利益の奪い合いになるような気もします。。。

とてもわかりやすい解説ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/14 18:01

個人的な意見を書きますが、まだまだ日本の国会議員の公約は


レベルが低すぎます。
これは有権者にも問題があると思いますが、民主党、自民党のマニフェストはばらまき合戦です。
もし、国民の半数以上が反対している高速道路無料化にしても、子育て支援にしても、公約通りに全てが進められたら、財政出動ばかりで次の世代の負担が重くなるだけです。
民主党もいずれ修正しなければならない項目が必ず出てきます。
それが当たり前なのです。
従って、国民にとって正しい公約がでてくるのは、もう少し先だと思います。

なお、今回の衆議院選挙はマニフェスト選挙ではなく、政権選択選挙でした。
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 国民代表という意識が高まれば、その地域の対策を打ち出す場合が多い。

しかし、ひとたび国民全体の代表であるという認識の元に当選したならば、地域の対策よりも国家全体の対策が優先され、かつ地域よりも日本全体へ利益になる法案を作るようになるのが国会議員。そうなれば、地域などの小さい範囲よりも国民全体の公約を重視する。結果的に、それが地域にとって不利益であったにせよ、日本全体で「利益になる」又は「利益になるであろう」又は「将来利益に繋がる」政策を打ち出す場合が多い。故に、地域からは「公約違反」と取られる。

 鳩山氏は、公約違反どころか憲法違反。
○衆議院解散による衆議院議員総選挙が行われたときは、その選挙の日から30日以内に国会を召集しなければならない(日本国憲法第54条後段)。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

それでは、「国民代表という意識が高まれば、立候補者=当選者が、地域に対して約束した公約破りやすくなる」または「破らざるを得ない」と理解すればよいでしょうか。

>国民代表という意識が高まれば、その地域の対策を打ち出す場合が多い。
この点がよくわかりません。
お暇があれば補足していただけないでしょうか。

お礼日時:2009/10/14 17:37

かつて4代前の内閣総理大臣が言いました。

「公約なんてものは…」ということです。公約=膏薬ということです。
ところで、民主党が大々的に謳った「マニフェスト」というのは、もともとイギリスの前首相ブレアが本格的に打ち出した方法で、「これこれのことをします」と選挙民(=国民)に約束する、言い換えると票を入れてくれれば「私はコレコレのことやることを約束します」と宣言するもので、膏薬のように「効くか効かないか(やるかやらないか)はまた後でね~」というのとは違うものと理解されています。民主党がどこまで約束を守れるかが見もの。
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この回答へのお礼

国民代表と地域代表という考え方と、公約を破りやすいかそうでないかについて回答をお願いしたかったです。

お礼日時:2009/10/14 18:04

2点です。



1点目は、立法・行政・政権与党などが、全体として国益を優先する場合、限りある財源の中で、地域代表である議員全員の言い分を全て実現することは不可能です。
国益の観点から、優先順位や規模などを調整せねばならないと言うことであり、当然、個々の公約に関しては犠牲にされる部分が発生するということになり、これが公約違反になります。

もう1点は、その議員自身が、国政を優先的に考えた場合、その調整を受け入れざるを得ないということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

これもsil_masterさんの回答に近いものがありますね。
私の質問文の「公約違反」というところを「地域に対する公約違反」と書き換えれば筋は通ると思います。

この話はイギリスの政治かエドマンド・バークが言った話らしいのですが、「地域に対する公約」という意味なのかもう一度調べてみようと思います。

お礼日時:2009/10/14 17:40

質問者さんがどの都道府県にお住まいか知りませんが・・・。



沖縄県民にとっては基地問題は重要ですよね。
当然公約として基地問題を盛り込まなければなりませんよね。

しかし日本国民全体からすれば残念なことですが、基地問題はそこまで重要な問題ではありません。日本国民としては「雇用問題・年金問題を先に解決しろ」ということになります。

結果として沖縄選出の議員は選挙区の人のことを考えると基地問題を取り上げたいけれども、日本国民のことを考えると「基地問題は無視しなければならない」ということになります。すると選挙区の人からすれば「公約違反だ」ということになってしまいます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

これも「地域に対する」公約違反ですね。
さきほど、国民代表と地域代表について書かれた本を読み返してみましたが、「地域に対する」と書いてはいませんが、どうやらそう読むのが妥当のようですね。

お礼日時:2009/10/14 17:52

例えば民主党の公約を例に取ると、地域を発展させる公約をした議員は


地方に公共工事を誘導しますが、民主党のマニフェストで公共工事はしない、地方のダムの建設計画は白紙にするとなると、地方にはお金が入らないので、発展させるとした議員は公約違反になります。長期的にお金が地方に入る仕組みが民主党によって作れるかはわかりません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/14 18:02

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