プロが教えるわが家の防犯対策術!

新型インフルエンザのニュースが頻繁に流れるようになってきました。
皆さんにも、うがい、手洗いをしっかりして元気に生活が出来るよう
ご自愛下さい。

質問させていただきたい事はニュースを見ていても、ネット検索でも
どうも情報として入ってこない部分があります。

今までウィルスというのは空気が乾燥している状態で飛散しやすいので
感染の確立も上がるものだと思っていました。
しかし、沖縄での感染情報や、春頃から流行が拡大した事を考えると
どうも異質な感じがします。
例えば、毎年、流行っているA型など季節性インフルエンザと呼ばれている
ものは、2月くらいに流行のピークを迎えて、春には落ち着いているものです。
ウィルス自体が死滅しないことはわかってはいますが、
今後、この新型インフルエンザが大流行するとなると、何か1年中蔓延出来る
ウィルスとして、麻疹や水疱瘡など伝染病というのでしょうか?
そんな位置づけの病のような感覚さえも感じます。

また、今までのインフルエンザとは違い、これまでこの型が殆ど無かっただけに
免疫が無い人の感染が拡大してしまうことも理解していますが、世界的規模で
流行の兆しがある事、感染力が強い事、どの季節にも対応している事
を考えると、この病の終わりが見えません。

そしてインフルエンザは常に進化するもの+ワクチンの開発は勢いに乗った
インフルエンザの早さよりも遅い事を考えると、とても危険な気がします。

マスコミで情報を流すことは大切なことはわかります。ただ、従来の季節性
インフルエンザやその他のウィルス(ノロウィルスやロタウィルスも同等)
が原因の病気も、世界規模でニュースにした場合、このような経路で蔓延
しているもので、ニュースで取り上げることにより、話が大きく聞こえるの
かな?とも感じたりしてきています。

真相はどんな感じなのでしょうか?

A 回答 (3件)

 獣医師でウイルスに専門知識を有します。



>しかし、沖縄での感染情報や、春頃から流行が拡大した事を考えると
どうも異質な感じがします。

 そうでもありません。
 人類は詳細に判っているだけでも過去に3回の「新型インフルエンザの世界的大流行」を経験しています。すなわち、スペイン風邪、アジア風邪、香港風邪の3回で、今回が4回目の新型インフルエンザの登場ということになります。
 もちろんそれ以前にもインフルエンザはありましたし、「新型」も経験しているのですが、ウイルスの詳細な性状や感染拡大の経緯などが詳しく判っているのは20世紀以降の3回、ということです。

 で、今回の新型インフルエンザですが、過去3回の新型と比べて特に変わったところはありません。
 過去3回の新型も、特に季節関係なしに流行拡大していますし、ウイルスの病原性も、今回の新型はアジア風邪とほぼ同等と推測されています。

 むしろ私は、新型出現時に「北半球はこれから夏なのでいったん沈静化する」と言われていたことに驚いてましたが・・・過去3回の新型では、日本では春から夏にかけて流行が激しくなっているんですよね。今回の新型と同じパターンに見えます。

 そもそも季節性インフルエンザにしても熱帯地方では通年流行していますから、気温や湿度がインフルエンザの流行にとって最重要条件ではないことは昔から判っていたことです。

 熱帯地方以外では確かに流行期は冬です。
 これはご質問にもあるとおり、低湿度だと飛沫粒子が小さくなりやすく飛距離が伸びること、低温だと環境中でのウイルスの生存時間が延びること、さらにヒト側の免疫状態(春頃には多くの人が感染抗体orワクチン抗体を保有してしまっている)など、様々な条件が重なってインフルエンザなどの呼吸器症ウイルスの流行期は主に冬、ということになっているわけです。

 それが新型だと「ヒト側の免疫状態」という"流行拡大阻止要因"がありませんから、ウイルスの飛散には多少不利な夏であってもお構いなく感染拡大できる、ということなのでしょうね。

>今後、この新型インフルエンザが大流行するとなると、何か1年中蔓延出来る
>ウィルスとして、麻疹や水疱瘡など伝染病というのでしょうか?
>そんな位置づけの病のような感覚さえも感じます。

 おそらくそうはなりません。
 過去の「新型インフルエンザ」は出現からパンデミック(世界的大流行)にかけては季節関係なく、とにかく世界中を席巻するまでは感染拡大を続けますが、その後は結局冬に流行する「季節性インフルエンザ」に落ち着いています。今回の新型も、ウイルス学的にも疫学的にも過去と異なる要因は何もありませんから、遅くても来年の冬には単なる"季節性インフルエンザ"になっているでしょう。

 ちなみに現在「季節性インフルエンザ」と呼ばれているインフルエンザは「ソ連型」は大昔のスペイン風邪、「香港型」は香港風邪の"なれの果て"です。ソ連型はちょっと特殊な出現の仕方だったので、スペイン風邪のウイルスとはずいぶん異なっていますが。

 インフルエンザの歴史にはちょっと興味深いことがあります。
 インフルエンザのHA亜型には1-16の16種類あるのですが、「新型インフルエンザ」として出現するのは、なぜかH1(スペイン風邪)→H2(アジア風邪)→H3(香港風邪)という順番になっているのです。

 あ、もちろんこのHA亜型は発見された順に付けられているので、スペイン風邪から香港風邪までの順番がH1→H2→H3となっていることには何の不思議もありません。新型が出現した順番にHA亜型が分類されているだけなので。
 なお、「新型」が出現してパンデミックを起こすと、それ以前に流行していたインフルエンザは姿を消す、というのが基本パターンです。

 不思議なのは、スペイン風邪以前にはH3亜型のインフルエンザが流行していたらしいことが血清学的な遡り調査から判っています。それ以前にはH2亜型が流行していたらしいのです。
 で、スペイン風邪が出現すると、それ以前に流行していたH3亜型は姿を消しました。
 その後、アジア風邪(H2)が出現すると、スペイン風邪のH1亜型が消えています。さらに香港風邪が出現した時にはアジア風邪のH2が消えました。
 その後、H1が再出現したというところがちょっとイレギュラーではありますが、今回の新型出現まで、世界ではH1とH3の2つの亜型のインフルエンザが流行していたわけです。

 それが今回の新型がH1ですから。
 つまり、この150年ほどの間のインフルエンザの流行亜型は、
H2→H3→H1(スペイン風邪)→H2(アジア風邪)→H3(香港風邪)→H1(新型)
 というように、H1~H3のローテーションになっているわけです。
 これが単なる偶然なのか、または何か必然性があるのか、まだ誰にも判らない話ではありますが、興味深いと思っています。

>インフルエンザやその他のウィルス(ノロウィルスやロタウィルスも同等が原因の病気も

 ノロやロタも確かに流行期には大きな被害を出す重要な疾病ですが、単一の由来による単一系列のウイルスが短期間に世界的な流行を起こす、というウイルスはインフルエンザ以外にはありません。
 ノロやロタ、麻疹などは"ある地域"で流行が起きればその地域にとっては重要な疾病になりますし、放置すれば地域を越えてグローバルな流行になりうるので防圧することはとても重要なのですが、インフルエンザは単一の地域で始まった流行が、死に物狂いで防圧しようとしても瞬時に世界的規模の流行になる、という点で、やはり他とは異なる特異的な存在です。
 言い換えれば「一度の流行」でこれほどの人的被害がある感染症は他にはないわけです。(春にメキシコから始まって現在世界中に拡大している新型の流行は、「一度の流行」と見ることができます)
 これがノロウイルスだと、日本の例えば東京都で最初に10人患者が出て、それが半年後には世界中に広がっている・・・というようなことは起き得ません。
 インフルエンザが他の何にもまして重要視される理由がお判りになれると思います。

>そしてインフルエンザは常に進化するもの+ワクチンの開発は勢いに乗った
>インフルエンザの早さよりも遅い事を考えると、

 あながちそうとばかりも言い切れません。
 ウイルス遺伝子の変異自体は確かにとてつもなく速いのですが、実際にその変異が「進化」になるためには、「自然選択」を通過しなければなりません。
 で、ワクチンはその「自然選択圧」の1つになるわけです。
 つまり、ワクチンによる防圧があって初めて「ワクチンが効かないウイルス」が出現するわけです。
 ですから、ワクチンはウイルスの変異に対して「先回り」することは絶対にできないのですが、「遙かに先行されてしまう」こともあり得ないわけです。

 ただ、自然選択圧はワクチンだけではなく、「感染抗体」も大きな自然選択圧になります。
 普段の季節性インフルエンザだと流行期が定着しているし感染拡大の速度も十分予測可能なので、「コントロールが効いたイタチごっこ」ができるのですが、新型は感染拡大の速度が非常に速く、かつ予測が難しく、かつ流行期の予測も難しいので、ワクチンを開発している間に感染が拡大しきってしまえば、ワクチンが世に出る前にウイルスが変異してしまう、ということは、いわば必然です。
 いったん拡大しきってしまえば、それ以降はいつもの季節性インフルエンザのパターンに落ち着いていくのでしょうが、その状態にソフトランディングさせるためには、流行の拡大速度をできるだけ抑える防疫対応が必要、というわけです。
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この回答へのお礼

いろいろと有り難うございました。まさに痒い所に手が届き、そして、不安でもあったウィルスの事が、知識として入って行くと何か楽しくなってきました。(病が楽しいという事ではないです。ウィルスの特性などを学習出来て面白かったという意味です。)
何か、このような事が詳しく乗っているサイトは無かったですし、僕のように疑問に思っている人が、ここにたどり着いても見ていて面白い内容だろうなと、ちょっとだけいい事した気持ちにもなってしまいました。
いえいえ、Jagar39さんのおかげです。
この度は貴重な知識を有り難うございました。
なんか、僕は医学的な仕事をしていませんが、趣味でウィルスの事についていろいろ調べてみたくなりました。

お礼日時:2009/08/29 12:22

9月に近付き、流行の時期になったとの報道で、ますますご心配の事とお察しします。


新型インフルエンザのワクチンが間に合いそうになく、大流行が心配な現状では、インフルエンザ全般に対する防衛策で、とりあえず対応しておく事でしょうね。

体力維持や過労防止、手洗い、うがい、マスク等は、一般的に有効とされていますが、この他にも方法があります。(私は、まだ新型には感染していません)

私も15年以上実践している民間療法です。効果を疑う人も多いですが、実践している本人としては、以前より体の抵抗が増して、インフルエンザに罹っても、軽く済むようになったと実感しています。「尿療法」と言います。

また、うがい水に、体温くらいに醒ました緑茶を使うと、お茶の成分のカテキンでウィルスを効果的に洗い流せます。鼻うがいまですると更に効果があり、感染したかと思ってからでも、症状の進行を遅くする事ができますので、時間稼ぎをしている間に体力や抵抗力を高め、重症化を抑制できます。
鼻うがいは、鼻の奥が痛くなりますが、うがい水に塩を入れ、海水の半分ほどの塩味にしたぬるま湯を使うと、痛みがありません。

カテキンについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86% …
鼻うがいについて
http://www.ne.jp/asahi/haru/kenshoudou/hanaugai. …
鼻うがいの方法には、逆に口から入れてうがいしながら、息を鼻から抜き、口を閉じてそのまま顔を下に向けると、うがい液を鼻から出すことができます。私も実践している方法です。鼻がスーッと通ってお薦めです。

尿療法について
ウィキペディア(フリー百科事典)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BF%E7%99%82% …
参考書
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss?__mk_ja_JP=% …
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この回答へのお礼

いろいろと民間療法を教えていただいて
有り難うございました。
インフルエンザにかからない事がまず重要ですね。

お礼日時:2009/08/29 12:09

はじめまして、よろしくお願い致します。



>真相はどんな感じなのでしょうか?

誰にもわかりません。なので予防運動としてニュースなどで伝えているのが現状です。

新型インフルエンザにかかり、自分の免疫で回復できない場合はそれが自分の寿命と考えるしかありません。

日本は少子化問題が大きな課題となっています。
昔のスペイン風邪のように大量の死者がでないよう祈るばかりです。
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この回答へのお礼

確かにスペイン風邪のようにならない事を祈るばかりですね。
現実的な状況も気になる中で、ウィルスの特性も気になって
いました。
この度は有り難うございました。

お礼日時:2009/08/29 12:07

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