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先日、フリーランニング用のシューズで上高地を散策してきました。
河童橋から横尾の往復でしたが、やはり足裏に疲労が出ましたので、今後登山を始めていく上で登山靴の購入を検討しています。
自分は、まだ初心者ですし、当面は夏山の2,000メートル級を登って行きたいため、メレル社のカメレオンラップのミッドタイプを購入しようと思います。
そこで、購入に当たりやはり他の登山靴のように通常履いているサイズより大きめの靴を買うべきかどうかを経験者の皆様にお尋ねさせて頂きたいと思います。
ご回答宜しくお願い致します。

A 回答 (3件)

 先のご質問でメレルのカメレオンラップとハンワグのクラックセーフティを薦めた張本人です。



 もちろん足に合うのが大前提の話なので、カメレオンラップもクラックセーフティーもそれぞれのカテゴリーの代表モデルという意味合いでお薦めしているのですが、そもそもナイロン生地が主体のアッパーの靴はオールレザーの靴ほど足形にはシビアではありません。ましてカメレオンラップは街用のスニーカーに毛が生えた程度の靴ですから、よほど変わった足形をしていない限り、まず普通に履けると思います。

 先々週、家族で涸沢テント泊で奥穂高岳に登ってきたのですが、カミさんがカメレオンラップのミッドを履いてました。
 涸沢への入下山の日は共に土砂降りの雨で涸沢ヒュッテ手前には雪渓も残っており、奥穂高登山の日もほぼ1日レインウエアを着て行動していたくらいの天候だったのですが、カミさんは何の問題もなく行動しています。
 私もカメレオンラップのローカットを持っていて、これは街履きにしているのですが、濡れたタイル等でも問題を感じたことはありません。この靴も去年は長男が立山で履いてます。

 カメレオンシリーズのウエットグリップが低いということは確かによく聞くのですが、私は他のビブラムソールの靴とたいして変わらない、と思っています。ビブラムのソール自体が、深いラグパターンでグリップを稼ぐ設定で、ゴム質自体は耐摩耗性重視でグリップそのものは"タコ"と言って良いレベルですから、ビブラムソールの靴であればどんな靴を履いていても濡れた岩では滑ります。濡れていようが乾いていようが、フラットな岩の面でのグリップはたいしたことありません。

 保温性についてはゴアテックスは保温材ではないので、"性能"ではなく"仕様"でしょう。濡れれば冷たいのは当然ですが、濡れない限りは大丈夫、ということです。

 ミッドでもカットは比較的浅いので、雨の日や水溜まりに入った時など、本格的なトレッキングシューズより足首から浸水しやすいのは当然です。
 今回の穂高でも、カミさんだけが靴下を濡らしていました。まあこれは濡れるのが嫌ならスパッツを着ければ良いだけの話です(私は無雪期にはスパッツを着けません)。

 アッパーが柔らかく剛性はとても低い靴なので、荷物が重いと疲れやすく歩行も不安定になる靴だとは思いますが、今回の穂高で体力はとても弱いカミさんがテント装備担いで(といっても8kgほどに加減してやってましたが)、土砂降りの雨の中をほぼコースタイムで歩けているので、普通に登山で使うのに問題はないでしょう。

 まあ私もカメレオンラップのミッドがベストだと薦めたわけではないのですが、これとクラックセーフティー(要するにアイゼン対応の超軽量アルパインブーツ)があれば、沢登りと厳冬期の3,000m級以外は快適に対応可能、という意味合いでお薦めしたわけです。

 さて、ソックスですが、厚手のモノは必要ありません。かといって普段履いているような薄手のものも具合が悪いのですが、登山用品店で"登山用としては薄手"のソックスがベストマッチだと思います。これだと普段のソックスで街履きしても違和感がほとんどないですし。
 というわけなので、ことさら大きめのサイズを選ぶ必要はありません。
 ショップで靴をフィッティングする時に、ソックスも買ってそれで合わせるのが一番です。

 ちなみにソックスに限らないのですが、山のウエアに綿製品は不適です。綿は繊維自体が吸水しますので、せっかくゴアテックスのウエアや靴を着用していても汗が水蒸気となって排出されず、ゴアテックスの意味がなくなってしまいます。
 なので山のウエアはソックスも含めてポリエステル系の化繊が基本です。ソックスも化繊のものを選べばいいでしょう。

 ウールも綿と同じく繊維が保水します。
 ただ、ウールは保水すると発熱する性質があるので、「濡れた状態での保温性」は抜群なのです。なので化繊全盛の現代でも、冬山用のウエアやソックスはウールの人気が根強いです。
 靴だと、冬山ではアッパーに雪が付着してバリバリに凍ったりするので、ゴアテックスだろうがなんだろうが関係ない状態になります(氷の層はさすがに水蒸気を通さないから)。なのでソックスは湿気てかなり厳しい状態になりがちなわけですが、こういう時にウールが真価を発揮するわけです。
 というわけなので、夏山では別にウールでなくてもまったく差し支えありません。まあ雨でソックスがびしょ濡れになっても、ウールならそれほど冷たくはならない(それなりに冷たくはなる)、という程度のものです。

 私が登山を始めた30年前は革の重登山靴しかなくて、それで夏の低山から剱岳での岩登り、厳冬期の北アルプスまで全てをこなしていました。
 重登山靴は保温性も今のアルパインブーツに比べると「皆無」と言って良いレベルでしたし、クッション性もほぼゼロで足への当たりもきつかったので、ウールソックスの2枚履きが標準でした。
 今は靴の性能(保温性とクッション性)が別世界と思うほど向上してますし、目立たないのですが実はソックスの性能向上が素晴らしいものがあります。パイルの編み方の技術が飛躍的に向上しているので、薄手のソックスでもクッション性が素晴らしく向上しています。
 なので、カメレオンラップのようなソフトな靴にパイル地のウールソックス、という組み合わせは柔らかすぎてソリッド感がなくなるので私は好みません。クラックセーフティーですら、冬は厚手のウールソックスを履いていますが、夏はもっと薄手の化繊ソックスを履いてますから。
 これだけ厚みの違うソックスを履き分けると、普通なら靴のサイズが違ってきてしまうのですが(サイズは当然厚手ソックスで合わせてある)、靴紐の締め方を変えれば夏でも何の問題もなく履ける、というあたりがこの靴の美点です。
 よほど変わった足の人でない限り、クラックセーフティーは「合わない」なんてことはないんじゃないかな、と思う根拠もそのあたりです。

 クラックセーフティーですが、いわゆる軽量アルパインブーツの他にこんなモデルがあります。

http://www.hodaka-ski-mountain.co.jp/mountain/sh …

 このページの中で、「高山無雪期長期・残雪期短期・低山積雪期登山向き」とカテゴライズされている靴が該当します。クラックセーフティーも紹介されてます。
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この回答へのお礼

いつも丁寧なご回答ありがとうございます。
結局、迷いが生じて今年は購入には至りませんでした。
やはり、原則の『登山用品店で試着してから選ぶ』という事で、
皆様のアドバイスを参考にさせていただき靴選びをしていきたいと思います。靴下の件も参考にさせて頂きます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/10/11 09:02

すでに靴を決めているようですがアウトドアショップに行って決めた方が・・・。



カメレオンラップは履いたことありませんがメレルは全体的に濡れた岩場に弱いです。
これまでメレルは普段履きとして4足履きましたがどれも雨の日のグリップに悩みました。
普通に雨の日のタイルや石畳で滑るほど、川沿いのキャンプでも濡れた石の上は危険でした。
それと保温力が低い。ゴア装備でも雪解け水に入るとすぐ冷たくて足がしびれます。
それとゴア装備もアッパーの袋が低く、足首からの水の進入があり本格的な雨では濡れるのは覚悟してください。
それでもデザインが好きだったりで軽いアウトドア用として履いてるんですけど。

私の感想ではメレルは晴れた日の1000m級限定の靴です。
勿論最上位モデルは違いと思いますが、それ以外は登山には向かないと考えた方がいいと思います。
ホントに滑るし濡れます。

ぜひお店で店員さんの評価も聞いて選んでみてください。
メレルのアウトドアシューズはこれまでも何度か質問の対象となってきましたが雨の弱さは度々指摘されてきたように思います。
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この回答へのお礼

雨の弱さが弱点としてあることは、ご指摘を頂き初めて認識致しました。自分の『山へ行く状況』と照らし合わせつつ、登山用品店で実際に試し履きをしながら靴選びを進めて行こうと思います。このたびは、アドバイスまことにありがとうございました。

お礼日時:2009/10/11 09:05

メレルは昔にローカットのハイキングシューズを履いたことがあるだけなのですが・・・・・


カメレオンラップのミッドタイプはゴアテックスファブリックブーティーですよね。ゴアテックスは透湿性素材ですが、汗は足首の所から排気される量が多いんですね。うまく汗を排気させるシューズの中のシステムを作ろうとするとウールの靴下(1枚で十分)が必要になります。ウールの靴下で靴を合わせてください。
次に人の足形は千差万別です。カメレオンラップもいいとは思いますが、いろいろな靴を履き比べてください。見た目より足のフィット感が重要です。登山靴は本当は山で履いてみないと分からない部分が多いし、フィット感といっても街歩き用の靴のフィット感とは異なります。登山靴は下りで大きな差が出ますので、靴ひもをかなり締めこんで足への当たりが均等で、つま先に1cm位の余裕は必要ですが、最初はよく分からないと思います。経験者に連れて行ってもらっても通り一片のことしか言えません。場合によっては2~3回で捨てることもあるつもりでいてください。
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この回答へのお礼

親戚に経験者がおりますので、実際にアドバイスをもらいながら登山靴選びを進めています。本当に奥深い事に驚きとまどいつつも、楽しんで登山靴のカタログやらサイトを研究してこのシーズンは終わりました。来夏には、お気に入りの登山靴で低山巡りをしている姿を夢に見ています。このたびは、まことにありがとうございました。

お礼日時:2009/10/11 09:11

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