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経済学は重要で我々の生活に密接に影響していると信じています。
でも、私は全くの経済音痴です。
以前から素朴な疑問を持っているのですが、経済学って、本当かなあ?役に立つのかなあ?

そこで私の疑問をわかりやすく教えてくれませんか。

「GMが破綻すると経済に計り知れない打撃を与え世界経済がむちゃくちゃになる」って言われてました。
経済学者やテレビに出るコメンテータは年初来そう言ってました。
米国だけでなく日本も世界も立ち直れないくらいの影響がある・・等など・・

ところが今日GM破綻でNY株価は大幅続伸。同じ経済学者は、「これで悪材料が出尽くして、これからの期待感が広まった」
と解説してます。

これって何なんでしょうか??? 
これだったら後付の解説であり、経済学者の予測って信用できるのでしょうか?

こんな事で、日本の景気回復を専門家に予測してもらうなんて番組・・どう視聴すればいいのでしょうか?

何か、経済の予想、 北朝鮮の予想、、競馬の予想、、街角の占い師のように思えるのですが・・

決してちゃかしてるのでありません。
大学に経済学部があるくらいだし国家の経済運営など経済学は立派な学問でしょう、、でも、、でも、、

結局景気なんて、みんなの気分じゃないのかなあ??

A 回答 (11件中1~10件)

#2です。

補足します。

「破綻」という言葉が二つの意味に使われている、と書きました。しかし、経済学者は2番目の意味で「破綻」という言葉を使ったことはありません。「国有化」とか「政府による資本注入(あるいは支援)」とかいった言葉を使い、「破綻」という言葉は「会社が清算されて存続しなくなる」という意味にのみ使用しています。

経済学者が「破綻」とは呼ばない「一時国有化」を、新聞や雑誌、テレビなどのマスコミが「破綻」という大見出しを上げて報じていました。
「種明かしをすると破綻には2つあって・・」ではありません。マスコミが勝手に、経済学と異なる意味で「破綻」という言葉を使ったために、2つの全く異なる意味の「破綻」という言葉が生じてしまったのです。


>ところが今日GM破綻でNY株価は大幅続伸。同じ経済学者は、「これで悪材料が出尽くして、これからの期待感が広まった」
と解説してます。

どの番組を指しているのかわかりませんが、その番組の中でもしかするとアナウンサーか最初のタイトルテロップに「破綻」という言葉を使ったかもしれませんが、経済学者は「破綻」とは言わず「一時国有化」と言っているはずです。

経済学者はだいぶ前から、会社が消滅する「破綻」になると影響が大きすぎるので「一時国有化したほうが良い」と言っていました。

この「一時国有化」に対して「破綻」という言葉を使ったのはマスコミです。そのマスコミにつられて、taikutumanさんが、

「破綻したらとんでもないことになる」と言っていた経済学者が「破綻して悪材料が出尽くしたのでこれからよくなる」と言っている。

と勘違いしているようでしたので、
「破綻」という言葉が2つの異なった意味で使われている、と指摘したつもりでした。

わたしの言葉が足りませんでした。

経済学者はGMが「破綻」するととんでもないことになるが、「一時国有化」すれば好転する、と予測していました。
この「一時国有化」を「破綻」という言葉に置き換えたのはマスコミであって経済学者ではありません。

taikutumanさんは、マスコミのセンセーショナルな見出しにだまされたのです。


もう一つややこしい話があります。

日本の法律では「倒産法制」と呼ばれる一連の複数の法律群によって倒産のための手続きが定められており、たとえば破産法による手続きでは会社を清算し消滅させますが、民事再生法による手続きでは会社を存続させ、再建させます。

一方米国ではこれらの倒産に関する法律が「破産法」という名前の一つの法律にまとめられています。ですから、米国では破産法による手続きには、適用する条文によって、消滅させる手続きと再建する手続きがあるわけです。
オバマ大統領は当初、政府はGMの救済をしない、と言っていました。この時点でGMは他の会社から支援を受けて増資して再建するか、さもなければ破産法によって清算消滅するか、どちらかしかなかったわけです。

ところがオバマ大統領が「私は本当はやりたくないのだ」と言いながら政府が支援をすることになってしまったわけです。そこで破産法の別の条文によって再建することになったわけです。
つまり、破産法を適用(=会社を潰す)する、から破産法を適用(=会社を再建する)する、に変ったわけです。

この辺の状況を理解していないマスコミは「破産法を適用する(清算する)ととんでもないことになる」と報じ、そして「破産法(再建する)を適用することになった。大変だ!破綻だ!」と騒ぎ立てたわけです。

こんなことも今回いの騒動で経済学者の発言が誤解される一因になっているように思います。
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この回答へのお礼

短い文章で一方通行で相手の疑問点のツボをほぐすには、言い足りない事がいっぱいでしょうね。
その中で補足までしていただいて感謝します、真剣に読ませていただきました。

私がこの疑問を投稿したのは、GMが裁判所に申請した翌朝7時のNHKニュースです。
最近の民放はワイドショウ的で大げさだからあまり見ないんです。
昔朝日新聞の田岡さんが「マスコミが大変だ大変だと大げさに言うのは習性であり当然だ、冷静に報道していたら売れない・・」
といった言葉が頭に残っているのです。

今回の破産法適用は、言葉は破産でも「再建へ向けてのリストラ」的な再生なんですね。
それと利害関係者が複雑なので政治的配慮もあってオバマ大統領もストレートに言えない立場があるのでしょうね。

又マスコミでのコメントも時間の関係やテレビ局の編集により
必ずしも真意が伝わらない場合があるという事でしょうか。

おかげで、すっきりしたというか、なるほどそんなものか・・って感じがしてきました。
気の利いた経済学の基礎を教えてもらったような気がしました。

本当に私のために長文をありがとうございました。
aokisikaさんって、学校の先生かなあ、いいせんせいだなあ!!

お礼日時:2009/06/04 11:08

経済学者やアナリストなんて、当てになりませんよ。

ほとんどが今回のサブプライム問題やリーマンショックなんて予想すら出来なかったし、間違った事を煽ったのに責任なんて取らないのですから。過去何度もノーベル賞を取った経済学者がファンドの顧問になってバブル崩壊の原因になったりしてますから。(でも、一部、ちゃんと当てていた人がいるので、全てではないです。ちゃんとした人もいます。)
要は、その人が、何の為に経済学や他の学問を学んで、メッセージを出しているかの裏を読んで理解する事ではないでしょうか?(少なくとも、マスコミに出てる人のほとんどは世の中を良くする為とかではなく、どこかのお抱えか、裏の意図があると思った方が無難です。)
クライスラーとGM破綻は少なからず、今後、影響が出ると思います。日本で言ったら、トヨタとホンダが倒産したようなものですから。今日のアメリカ雇用統計を見ても、失業率9.5%ですよ!それでも株価が保ってる方がすごいと思いませんか?(捻くれ者の私には、最近の発言は、世界中の偉い人達が支えているように感じます。)
株価だけでは景気は図れないし、言う通り、気分のようなものだと思いますよ。どれだけ、人がモノやサービスを買いたいと思うか。
少なくとも、私はしばらく贅沢しようという気分にはならないです。
これからは、自分が何を信じて、行動していくかが大事な時代になると思います。豊かさはお金だけじゃないですから。
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この回答へのお礼

おっしゃる内容一文字一文字よく判ります。
確かにトヨタが倒産すれば大変な悪影響が出ると予測するのは当然ですよね。
倒産した場合、その仕方がよかったからと言って翌日から株価が上昇した場合、苦し紛れに何らかの後付のコメントをせざるを得ないでしょうね。

だからと言って”経済学はええ加減”とは言えませんよね・・
おっしゃるよに株価が保っている方が不思議なのかも知れません。

私は理科系です。経済って難しい・・いや、訳が判らない・・

これからもテレビなどで学者等の予測があるかも知れませんが、
ふ~ん、って感じで聞くことにします。
回答者様の最後の一行が重みがあります。

これで締め切りますが、多くの皆様のまじめな回答に感謝します
ポイントを付けろと言われても、回答に優劣を付けるのは無理ですよ
でも、減るもんじゃなし、ポイントは付けますが、
Ebiplitz様初め皆さんありがとうございました。

お礼日時:2009/06/08 11:34

 GMというのは市街地の真ん中で倒壊しかかっているビルのようなものなので、周りに人が沢山いれば大惨事となりますが、避難させれば被害は免れないとはいえ、人命被害はさけられますし、いずれ倒壊するなら、早めに避難を行って爆破解体してしまえばいいという話になるかもしれません。


 年初の「このまま破綻させると無茶苦茶になる」発言は、人が沢山いる状態で倒壊させてしまう状態、今回の破産法適用は人を避難させた状態での爆破解体とみていいのではないでしょうか。

 ・・・というのが今回の話の矛盾のわかりやすい解説ですが、コメントの胡散臭さにはその経済学者の力量も関係しているかもしれません。


 経済学者には資格試験があるわけでもなく、経済学の博士号といっても審査が甘いので、きちんとした分析なしに専門用語をちりばめて、面白おかしく話ができるだけ、あるいは海外で働いていた経験で語学だけはできるので、海外紙の経済情報をそのまま話のネタとしているだけの人が経済学者を名乗っていたり博士学位を持っている場合があります。
 きちんとした経済理論を勉強した人にはこういった人が偉そうに経済を語るのに憤慨している人が多く(日本のみならず、アメリカでもそうで、アメリカの経済学の教科書では、経済政策の失敗の一因は、経済学を知らない「経済学者」が政策運営に携わるからだと書いてあったりもする)、経済学に資格試験を設けろという話もあるのですが、経済理論をきちんと勉強した人がきちんとしたコメントができるわけでもないのが難しいところ。
 というのも、経済理論は工学の博士号を持っている人が目を丸くするほど難しい数学を使うのですが、難しい数学の使いすぎ、数学の勉強に時間を使いすぎで、具体的なアメリカの経済や企業の分析に時間をかけていない人がほとんど、結局のところ、こういう人が現実問題にコメントをしても、解かりにくくてあてにならない話になってしまったりします。
 
 というわけで、今回の一件は、経済学を良く知らない「経済学者」が英字新聞の社説の一節をそのまま自分の言葉として偉そうにしゃべったから、もしくは、経済理論には詳しいが現実の問題への適用法には余り詳しくない経済学者が急ごしらえのコメントをよういしたからこういう事になってしまった、のどちらかでしょう。

 こんな事を書くと、経済政策って大丈夫なのかなあ、という話になってきますが、日銀や国際機関で裏方として頑張っている人はある程度バランスのとれた知識をもっていてそれを実務に生かしているので、実際の政策はそこそこ上手く行くような構造(現場はよくわかっていない政治家や、法律学を専門とする人間との戦いのようですが)になっています。こうした裏方の取り組みをわかりやすく紹介できるような人物の登場を期待したいものですが。
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この回答へのお礼

そうでしょうね、経済学者やコメンテーターといっても、安物もいるでしょうしテレビ局の都合で一流のコメントを一流の編集で流す余裕もないのかもしれませんね。

又受け手の方も質の高い情報を得ようとすれば無料のテレビでは無理かもしれませんよね。

回答者様がおっしゃるように、日本の舵取りに関わる人は大衆迎合でなく、じっくりまじめにやってほしいですね。
それが結局我々の生活に跳ね返ってくるんですよね。

おっしゃる意味よく判りました
ありがとうございました

お礼日時:2009/06/04 11:19

株価の動きのことですけど。


「画期的な新製品を開発したそうだ」との噂で、
A社の株価が急騰しているとします。
噂の真偽のほどはわからない。そんなある日、
「A社、画期的新製品開発!」というニュース。
噂はホントだった。と株価はどう動くと思います?
下げるんです。その材料で買われてきたから、
「知ったらおしまい」、材料出尽くしで下げるんです。
GMは悪い材料で急落していたから、
「破綻」で当面の悪材料出尽くし。
株がどちらに動くか、もうおわかりですね。
GM破綻で株が暴落するのは市場が予想していなかった場合です。
リーマンのときは、「大きすぎて潰せない」とみていたのが、
予想に反して潰したので暴落したんです。
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この回答へのお礼

私の疑問は株価というより、経済学って訳の判らない学問ではないかなあ?
科学系のように答えが1つではなくいくつもあるのかなあと思うのです。
皆さんの解説を拝読して、どうもそのように思えました。
ただ問題は、これからもマスコミで、経済学者の予測などが紹介されるでしょうが・・その予測もどの程度???
結局最初の疑問「経済予測は占い程度では」にならないかなあ・
もう わかりませんわ・

スミマセン、私はダメです
ありがとうございました

お礼日時:2009/06/05 22:21

もちろん予想はそう簡単にあたりません。



1つはtaikutumanさんの言われているように予想精度の問題。


しかし、もう1つ大きな理由があります。それはその予想を元に人間が対策を立てるからです。
人間は「破綻すると大問題」と分かっていてそれを放置するほどおろかではありません。アメリカ政府などを中心に世界のさまざまな人がこの問題に取り組みました。まずは破綻させない方法を検討しました。それが無理と分かると、破綻しても大問題が起こらないようにとソフトランディングを目指しました。

「津波が起きると大問題」と予測されれば、津波が起きてもいいように堤防を作ったりします。そうすれば津波が起こった時に被害が小さくなります。
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この回答へのお礼

ryuken_decさんはじめ皆さんが解説してくださる事を真剣に拝読させていただきました。
>もちろん予想はそう簡単にあたりません
>予想精度の問題。
揚げ足をとるようで心苦しいんですが、

やっぱり予想はあたらないんですか?
”精度の問題” って 上下真逆なのに 精度でしょうかねえ

限りある字数の中で、ryuken_decさんの言わんとする所は別なんでしょう・・

”確かに対策を立てるために” は理解できます。
でも確かな対策には、当たる予想と精度の高い要素が前提なのでは?

津波の例は、最初・・「そうか」と納得しかけましたが、
考えてみると津波被害は物理学(地質学?)で理科系分野ですよね

”津波による経済損失”となると経済分野ですね、これだって
当たるのかどうか? 
経済損失といって景気が悪くなる話もあれば、復興景気とかいって
景気がよくなる話をする人もいる。
なにがなんやら???!!

せっかくの回答ありがとうございます。
やっぱり私は頭が固くてダメなんですね。

お礼日時:2009/06/03 10:23

要するに"General MotorsのGM"が私企業としての産業史的使命を終え、(実質的にはGovermental Motorsたる)"GM"として始動し出した時点で 株式市場が悪材料が出尽くしたと見た故、好感を持ち上ったとしか言い様がないでしょうね。



そして(日本時間で2009年6/2:18過ぎ)現時点で国有化後のGMにオバマ政権がどの様な動きをするのか!?見守る位しか、出来ぬと感じるのですが・・・
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この回答へのお礼

テレビが騒ぎすぎだと言うことでしょうかね。
我々俗人は、予想を信用せず結果を見ていればいいと言うことかもしれませんね。

まあ、偉い人がうまくやってくれるから、大丈夫か。

日本経済の行方とか株価予想なんて、偉い人が対策をしてくれるから
大丈夫かしら??

結局私の最初の疑問に戻ってしまうんだけど・・

回答ありごとうございました

お礼日時:2009/06/03 10:30

状況が大きく変わって、GMは"事実上の破綻はない"と市場は判断するようになったという事です。

とんでもない額の公的資金が注入され続け、それに合わせて法律改正がなされ、米国が社会主義のような体制のようになり、大企業の多くが国営企業のような状況となり、これなら負の連鎖はないだろうと漠然とした楽観論が市場で支持されているという状況です。

日本のバブル崩壊時もそうでしたが、バブル崩壊後でもバブルの余韻は残っています。日経平均株価が38,915円を付けたのは89年、そしてそれはバブルの絶頂でした。バブルの象徴としてその浮かれた様として写真や映像として引き合いに出される大型ディスコ ジュリアナ東京ですが、ジュリアナが開店したのは91年の事でした。

要するに経済学は基本的には文系学問なのです。金融工学などによって経済学がさも理数系のような存在のように喧伝する人もいますが、所詮はある人の主観的な数理想定でしかなく、物理や数学のように比較的明確な答えが存在する学問ではないという事です。
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この回答へのお礼

なるほど、「破綻によって起こる弊害を予想して対策を立てた」
だから経済予想は意味があった。と言うわけですね・

とすると、テレビなどの一般向け、今後の株価予想とか、景気予想は
その後の対策などによって違ってくると言うことですね。

回答者様の最後のセンテンスに重みを感じます。
私は理科系の考え方をするので、どうも答えが出ないというのは
気持ち悪いんですよ。

経済予想は意味があるが、それを「どのタイミングでどう伝えるか」
が人々に与える影響が異なると言うことでしょうか

有意義な回答ありがとうございました

お礼日時:2009/06/03 10:51

関連産業として重要なのが抜けていました。


車体の鉄。鉄鋼業もです。
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この回答へのお礼

ご親切に・・・感謝

お礼日時:2009/06/03 10:52

自動車産業は関連産業が多く(ウインドーのガラス、タイヤなどのゴム、


テレビラジオ空調カーナビといった電気製品やコンピューターなど)、
従って働くひとの数も膨大で景気への影響の度合いが高いのです。
だからGMのような世界的巨大メーカーが破綻すると、膨大な失業者の発生、
それは消費の落ち込みとひいてはアメリカ市場への輸出の停滞となって、
世界景気に悪影響を及ぼします。
そういう見通しを嫌気して市場は下落をつづけたのですが、
「破産法の適用を申請」というニュースで反発しました。
「破産法適用申請」はGMの破綻ではありません。
再建の道筋をつけるための破産法申請です。
「新生GM」として再起を図るためのものですから、
これは株価的にも好材料になります。
だから株価の反発は、「再建期待」も入っての、
悪材料出尽くしの上げではないでしょうか。
「後付けでは?」ということですが、予想された上げでした。
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この回答へのお礼

株価の上昇は以前から予想されたのですか?
昨年からの予想は暴落ではなかったかな?
少なくとも、GMの破綻が破産法申請により景気(株価)上昇を招く
とは言ってなかったように思いますが・・

「破産法適用申請」はGMの破綻ではありません。
そこまで予想してくれれば我々俗人は、GM問題が株価の上昇を
招くって思ったでしょうに・・
年明けから、皆さんそうおもったかなあ?

やっぱり経済は難しいですね。
丁寧な解説ありがとうございました  

お礼日時:2009/06/03 11:05

「破綻」という言葉が2つの全く異なる意味で使われています。




1つ目の意味は、GMが清算され、「会社そのものが存在しなくなる」という意味です。工場は閉鎖され、生産設備は潰して鉄くずとして処分され、建屋は解体されるか内装を変えてレストランになるか廃墟になるか・・・。会社の実質が存在しなくなります。
この場合世界中で23万人を超える従業員がすべて職を失い収入を失います。すると、この人たちの住宅ローンやカードローンなどはすべて焦げ付いてしまうことになり、世界中のローン会社や建築会社が大きな損害を蒙ります。
また、GMは2008年に800万台以上の自動車を生産していましたが、この生産がなくなるので、800万台分の部品をGMに納入していた世界中の下請企業の売上がなくなってしまい、これらの企業の多くが倒産するかもしれません。すると下請企業の従業員数百万人が収入を失い、その住宅ローンなどが焦げ付き、ローン会社や建築会社が大損害を蒙り、倒産する建築会社も出てきて、その従業員が収入を失い・・・・
という連鎖が果てしなく続いて世界中が大混乱に陥るであろう、と予想されるわけです。


「破綻」の2つめの意味ですが、たとえばtaikutumanさんが仕事でなにかミスをしたとします。それを見た上司が「お前はいったい何をやっているんだ!もうお前なんかには任せておけない!」と言ってあなたがやりかけていた仕事を同僚のX氏にやるよう指示をして、taikutumanさんを仕事からはずしてしまいました。これってどう感じますか?
「あぁ、ダメだ!オレは破綻だ!」
って感じませんか?

「破綻」の2つめの意味は、政府がGM経営陣に
「お前はいったい何をやっているんだ!もうお前なんかには任せておけない!」
と言って経営権を取り上げることです。今度の場合がそうです。
この場合、GMのCEOは(まだ首にはなっていませんが)首になるかもしれませんし、「GMなんて会社はダメだ!GMはやめてMGにしよう!」なんてことを言い出すかもしれません。(まぁ、ないとは思いますが)
GMという会社は「存続」しなくなるかもしれません。でも工場はそのまま動きますし、製品を生産し、部品を調達して部品代金を支払い、従業員には給料を支払い・・・要するに、実質的にはGMは存続するし、経営を改善してずっと存続できるようにすることができます。


1の破綻が起きるととんでもないことになるから、2の破綻にしよう、
というのが今回のGM一時国有化なのです。
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この回答へのお礼

丁寧な説明ありがとうございます。
ただ、私の疑問は、経済学者やアナリストの解説というか予測について
なんです。

少なくとも昨年などは、「自動車産業は裾野が広くビッグスリーが活きずまり破綻などしようものなら世界経済に計り知れない打撃を与える」
と言われてました。
私などは、そりゃえらいこっちゃ、、って思ってました。
でも種明かしをすると、
破綻には二つの破綻があり、国有化形式の破綻なら、アメリカ経済は将来に期待が持てる・・だからNY株は買い・・・
なのですか?????

そこなのですよ、判らないのは、、

今後、たとえば、経済アナリストが予測や解説をしたとき、
逆の結果になった場合、種明かしをすると・・とか

その逆の結果の解説をするんじゃないですか

経済ってのは 奥が深いのか、本当は判らないのか

すみません、正直 私には判りません

長い丁寧な解説を本当にありがとうございました

お礼日時:2009/06/03 15:22

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