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24の女子です。

メンズのドレススーツについて詳しく載っている本を探しています。

大きな本屋さんに行ったりもしたのですが、内容はビジネススーツがメインのものが多い為、テーラード、モーニング、タキシードといったドレスラインをメインとする本を探しあてる事が出来ませんでした。

求めている内容は、
・メンズのドレススーツ
・発祥してから現代までのカルチャー
・デザイン
・ドレススーツの着方、生地、パターン、ボタン、ラペル、ベンツといった服自体の詳細(テーラード、モーニング、タキシードだとこんなにも違うみたいな事)
・シーンでの使い分け
・イギリスで根付いたテーラード文化

などです。


とにかく、ビジネススーツ意外でスーツが詳しく載っている本を探しています。
どなたか教えて頂けるととってもとっても嬉しいです。
どうかよろしくおねがいしますm(__)m

A 回答 (1件)

ニューヨークから失礼します。


まず、"Dress"という言葉の意味についてですが、シャツを着て、
ネクタイを締めて、スーツやスポーツコートsports coat(日本で言う
ジャケットのこと。)で装うことになります。御質問は、Formal
Dress Attireについてだと思いますので、その線でお薦めの本を
2,3書き出してみましょう。
 Foral Attireとは、ヨーロッパ貴族、近世においてその頂点に
君臨した英国貴族によって創り上げられてきたものですが、貴族
について、一言で言えば、それは”馬”です。馬こそが貴族の
象徴。今でもヨーロッパの名だたるブランドは、馬、もしくは
馬具をその象徴やアイコンとしているところは多いでしょう。
車にしてもそうで、フェラーリやポルシェなども馬をエンブレムに
使っています。馬を使うことで、大衆向けの、並みの車ではない、
彼らのプライドを意味しているのです。勿論、シュツットガルトが
実際に馬の産地であることもありますが、逆にそれは貴族との
繋がりを意味していることでもあります。
 さて、
(1) ハーディ エーミスのイギリスの紳士服:ハーディ エーミス著
大修館刊 森秀樹訳
 ハーディ エーミスは先年亡くなられましたが、ロンドンのサヴィル
ロウにアトリエと店舗を持ち、エリザベス女王のドレスのデザイナー
でもありました。この本には写真は多くはないですが、本場における
紳士服についての考え方、歴史について簡潔にまとめ、同氏の意見も
加えられています。
(2) GENTLEMAN ベルンハルト レッツェル著KONEMANN社刊、外国で
作られた本ですが、和訳も出ています。写真が多く、しかもとても
きれいで、紳士服全体について最もわかりやすく書かれたものの
ひとつではないでしょうか。紳士服全般について書かれているため、
フォーマルについてはその一部ではありますが、それでも買われる
価値は充分あると思います。
(3) DRESSING THE MAN アラン フラッサー著HARPER COLLINS社刊
残念ながらこちらは英語版のみですが、英語が大丈夫でも、また
そうでなくても写真を見るだけでも勉強になるかと思います。
(4) プラチナサライ本年5月号にて、フォーマルウエアの特集が
あります。”永久保存版プラチナフォーマル読本”。雑誌の特集
ですから半分商品カタログのようなものですが、金テーラー
(天皇陛下の服を作られている)の服部先生の手になるフロック
コートの写真のためだけに購入しました。写真はきれいで、各
アイテムのディテールもわかりやすいと思います。
 実は、Foram Dressにも”馬”が関係しており、例えばモーニング
コートは、元々英国貴族が午前中を乗馬の練習に充てていたことから
ついた名ですし、裾が斜めに切られているのも馬に乗りやすくする
ための工夫です。卒業式で壇上に上がる校長先生の後ろ姿、背中に
ボタンが2つ付いてたのを覚えておられるかと思いますが、これは
馬上でコートの裾を背中ではしょって止めるためのものでした。
 Formal Dressの素材については、”光”と”時間”が全てを決定し、
太陽の下で着るのか、蝋燭やランプなどの人工的な灯かりの下で着る
のかによって、服地やアクセサリーの素材(ウーステッドかシルク、
またはシルバーかゴールド、ダイヤなど)が決定されます。イブニング
については、6:00PMからですが、これはロンドンのガス燈が灯される
時間でもあります。夜に日本語でエナメルと言う素材(英語では
言わない)のパンプスを履くのは、勿論人工的な灯かりの下で
映えるということもありますが、元々は女性のシルクのイブニング
ドレスの裾を踊っている時などに靴墨で汚さないようにという紳士の
配慮によるものです。エナメルには靴墨を使う必要がないですから。
いささか長くなりましたのでこの辺で。もし機会があれば、私が
別のサイトで書いた”ディナージャケット(タキシードのことを
英語ではこう言う)についての話”もお読みください。いささか
長くなりました。最後に、紳士服についての歴史であれば、中野香織
さんという女性が書かれた”スーツの神話”(文春新書)も面白いか
もしれません。
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