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 日本語を勉強中の中国人です。先日、このカテで美しい邦画について質問したものです。早速皆様のお勧めの「おくりびと」を見ました。日本の皆様に大変申し訳ないのですが、深いものが感じられませんでした。たぶん私は外国人で、日本の方の考え方がよく理解できていません。人の気持ちが伝わる石の話だけ印象深かったです。「おくりびと」のどこが美しいのでしょうか。見る人に何を訴えてくださったのでしょうか。この映画をご覧になったことがある方、是非外国人の私に教えてください。

 また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

>日本の皆様に大変申し訳ないのですが、深いものが感じられませんでした。


たぶん私は外国人で、日本の方の考え方がよく理解できていません。

無理に感動しなくてもよろしいのではないでしょうか。
同じ日本人でも「おくりびと」を見て感動した人ばかりではないと思います。
この映画が公開された当初は日本中で話題になっていた訳ではありません。
アメリカのアカデミー賞を受賞して一気にマスコミで話題になり、この映画は非常に日本的で美しくて感動的だと称賛されたので、それから日本中の人がこの映画のことをマスコミと一緒になって称賛しているだけですから、映画を見た人それぞれが自分の感性で感じるものがあるかどうかを判断すれば良いのではないでしょうか。
日本人とか外国人とか関係なく、自分の感性で感じるものがあるかどうかということでしょうから、他人に説明してもらう必要はないように思います。

この回答への補足

無理に感動したいわけではないと思います。この映画は非常に日本的で美しくて感動的だと称賛されたとおっしゃっています。どこが「日本的で美しい」のかちゃんと知りたいです。ここで質問してたくさんの日本人の観客の目をお借りしたいわけです。

補足日時:2009/04/16 21:33
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。

お礼日時:2009/04/16 21:35

そのご質問で『おくりびと』に一票入れた者ですが、お気に召しませんでしたか。

確かに、質問者さんのお好みは『細雪』や『山桜』でしたから、そういう映像美には欠けるかもしれませんね。『おくりびと』は、もっと地味というか、現代的で平凡な設定であるのが魅力の映画です。


********以下ネタバレ********


そうですねえ、どこが美しいか。美しい、という点でい言うと、やはり納棺師を演じた本木さんの所作ですね。納棺師という職業は一般的な日本人にとっても馴染みの薄いものです。少なくとも私は、あのようにきちんとした納棺の義について初めて知りました。そういうことを知らない観客に対して「死人の体を扱う仕事が、こうも美しく見えるんだよ」と教えてくれた映画でもあったわけです。特に、本木さんは、もともとダンスや芸術に長けている俳優さんで、遺体を清める動作も、まるでダンスを見ているようだなと私は思ったんですよね。

それから、見た目の美しさとは違いますが、私が一番感動したのが、怒っている亭主のシーンです。納棺師が少し遅刻をして、腹を立てている亭主のことです。あの亭主の表情が、苛立ち→哀愁→気づき→許し、とどんどん変わっていきますよね。その変化をいざなったのが、納棺師という、忌嫌われていた人々です。また、妻は遺体ですから物を言いませんが、妻からもたくさんのメッセージが溢れてくるのを感じました。遺体にあれだけ語らせる映画もすごいなと思いましたよ。私も死んだら、実際に使っていた口紅塗ってもらいものです。そして、無造作に新聞紙でくるんだ干し柿。田舎の農民にできる精一杯のお礼だったのでしょう。その硬くて素朴な干し柿を噛みちぎる納棺師たちの様子も温かいと感じました。

また、一見すると、故人の旅立ちを他人に委ねる物語のようでありながら、最後には、自分の家族の旅立ちを担うことで、その家族を許す、というテーマに結びついているのがいいと思いました。監督としては、そこを一番訴えたかったのでしょうが、他にも、リストラ、Uターン、夫婦問題、友人関係、不器用なシングルマザーといった、普遍的なテーマをたくさん盛り込んでいるので、世界の観客の中にも、そのどこかには自分を投影できる人が少なくないのではと思いました。

そういう、なんといいますか、静かで、地味で、ちょっと「わびさび」っぽい美しさのある映画だと感じましたし、それを、ゲイやヤンキーといった、現代の都会人や外国人にも通じる(はずの)ユーモアを交えて、観客に伝えている点に好感が持てました。まあ、どちらかというと、私のような少し疲れかけた中年に向いている映画なのかもしれませんけれど(笑)。ただ、年齢や時代によって違う楽しみ方ができる映画ではないかとも感じましたね。何年後かにまたご覧になれば、面白く感じていただけるかもしれません。

長々と書いてしまいましたが、わかりにくいところがあれば、補足してくださいね。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4848097.html

この回答への補足

前回の質問で「日本人にすら馴染みの薄い伝統を笑いを交えてわかりやすく表した」と教えていただいたのですが、「日本人にすら馴染みの薄い伝統」とは何でしょうか。

補足日時:2009/04/16 21:18
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この回答へのお礼

 ご親切に説明していただきありがとうございます。とても詳しいですね。説明していただいてから、なるほどこういう問題を語りたかったのだと気づくところが多いです。納棺師が遺体を清める動作は確かに印象に残りました。美しいです。無造作に新聞紙でくるんだ干し柿のシーンはぜんぜん印象に残らなかったです。このシーンに非常に興味を持っています。もう一度見ます。いろいろ説明していただいたおかげで、大変助かりました。しばらくしてもう一度見てみます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/04/16 21:14

非常にナチュラルな日本語ですね。

とても中国人の方とは思えないです。

しいて言うならば、

>たぶん私は外国人で、日本の方の考え方がよく理解できていません。

この部分は、

>たぶん私は外国人なので、日本の方の考え方がよく理解できていないのだと思います。

また、

>見る人に何を訴えてくださったのでしょうか。

これは

>見る人に何を訴えかけていたのでしょうか。

これらの方がしっくりくると思います。勿論、この他にも多種多様な表現が出来ますが、あくまで参考までに。
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この回答へのお礼

 質問文をご親切に添削していただき誠にありがとうございます。大変参考になりました。これから気をつけます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/04/15 22:54

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