プロが教えるわが家の防犯対策術!

現在、漢方の煎じ薬を服用しています。
(仮面うつ病のような症状があります)

普段は補中益気湯を飲んでいたのですが、なかなか改善されないため、
そこに違う生薬を追加してもらいました。

すると、飲み始めて3、4日目から病状が悪化(倦怠感の増幅など)してきてしまいました。

もともと体調には波がある方だったので、もうしばらく様子をみようと
思い結局8日間飲みましたが、やはり体調は優れないままだったので、
この生薬は自分には合わないのだと判断し、服用を中止しました。

次にまた違う生薬を試したのですが、そのときも同じように悪化したので中断しました。

おそらく、今度また、他の生薬を試してみると思うのですが、
その際にまた体調に異変があった場合は、服用開始2,3日の時点でも
すぐに止めてしまってもいいのでしょうか。

それとも、最低でも1週間程服用しないと、合う合わないの判断は
難しいのでしょうか。

瞑眩だとしても1,2日でよくなるようですし…
1週間も飲み続ける必要はないでしょうか。

和漢診療科に通っており、証の判断もきちんとしてもらっています。
毎回、舌、脈、腹などを診てもらってますし…

漢方でも結局のところは実際に服用してみないと、自分に合うのかどう
かの判断は難しいのだなと思ってきているのですが、今後も生薬を追加する度に体調が悪化するのではと不安でいます。

もちろん医師にも聞いてみようとは思うのですが、その前に
こちらでも伺ってみようと思いました。

A 回答 (7件)

kikira7さん、こんにちは。


現在の状況として、過食気味ではあるものの体調としては安定しているとの事。一長一短な体調に心配な事や不安を感じることも多いと思います。

胃腸が働きすぎる傾向にある場合、考えられる原因は主に二つです。

一つは、体が調子を整える上で必要なエネルギーを補充する為に、食が進む場合。食べ過ぎていても体調は良いと言うことなのでkikira7さんの症状もこちらではないかと私は思いたいのですが、舌診が出来ないので断言できません。

もう一つは、「胃熱」と言う状態で、文字通り胃に熱がこもっている状態です。
こもった熱がどんどん食べたものを燃やしているので、やたらと空腹感…というより飢餓感に近い食欲を感じます。これは脾陰虚という体質的なトラブルを背景に抱えていますので、改善の必要があります。この場合、舌を見てもらうとかなり赤みが強く、また舌の上のコケも黄色味がかっているか、コケが厚めにある割には乾燥しているような状態です。仮にこちらだとしても、以前お勧めした生薬を加えてもらえればある程度の効果は期待できます。状態の重さによってはセッコウなどを加える必要もあるでしょう。

漢方薬局には行かれたんですね。舌診がなかったのは残念でした。薬局でも出来る大きな情報源が舌だからです。
加味逍遥散をお勧め頂いたとの事。これは確かにヒステリックなほどイライラしたり、生理前の情緒不安定な際には良く使います。私の感覚でも、この薬は対処療法薬としては良くできていると思います。
ただ、以前お勧めした生薬はこの薬の中には含まれていません。私が考える方剤とは違うのです。とはいえ、実際に見て頂いた方がkikira7さんの状態を見てその薬が合うと思い、kikira7さんもその説明に納得いくのであれば服用して見てもいいとは思います。

漢方薬で治療を考える場合、治療者の考えるスタート地点は万人共通なわけではないのです。10人の治療者がいれば10通りの方法があります。が、本当に効果がある漢方薬なら1週間で結果が出るのは10通り共通です。
ご質問の中にどれくらいで自分に合う漢方かどうか判断できますか?とありましたが、私は店頭では話しながら実際に一回分服用してもらいます。本当に合う漢方薬の場合は30分程度で症状が激変(回復)します(癌など一部の病気は除きますが)。これは自律神経の症状も一緒です。ですから頑固でしぶとい状態に対しても3~4日で結果が出ると思っています。
症状に変化がない場合は、証に対して関係がない方剤を選んでしまっている事が多いです。簡単に言えば「はずれ」です。悪化しないだけ良かったと言う事も出来ますが、せっかくお金を払い服用頂くわけですから、はずれではやはりまずいでしょう。

また服用により体調が悪化した場合、消耗してしまった度合いにより回復までの期間が変わってきます。適切に回復する為の漢方薬の使い方・方法もあるのですが、これもしっかり中医学を勉強していないと知る事は出来ません。適切に回復すれば半日、そうでなければ1週間かかることもあると思います。

漢方薬で自律神経の状態が回復する時は最初の一週間で一気に良くなることが多いです。その間回復の為の眠気に2~3日悩まされることが多いようですので、4日以上だるかったり、イライラそわそわしたりとつらい状態が続くようなら中止すべきだと思います。良くなる前兆だと言う方もいますがそのパターンはそう多くはありません。

私が薦めたい漢方薬は、今のところ残念ながら病院では出せません。医療保険では使えない漢方薬です。ただきちんとした漢方薬局なら置いている所もありますのでお選び頂く薬局の参考にURLを張っておきます。お住まいのお近くにあると良いのですが…。

当帰芍薬散も加味逍遥散も、体を乾燥させる力を持つ漢方です。わたしはkikira7さんのトラブルの本体は陰虚や血虚、体の水分不足にあると推測していますので、乾かす漢方薬は避けたほうが無難かなと思います。

最後に私が扱うほとんどの漢方はエキス剤です。しかも一つの方剤の量は通常量の二分の一から三分の一。多くて2つから3つを組み合わせてお渡ししています。それでも煎じに比べて効果が弱いと感じた事はありません。
漢方薬は効果の強い弱いではなく、証に対してあっているかいないかです。漢方薬は闇雲に長期間飲む事が大事なのではなく、腕のいい漢方医にめぐり合える事こそが回復の近道だと思います。

参考に張ったURLからも近くにある実績のある漢方薬局を問い合わせる事が出来ます。ぜひ一度ご覧になって見てください。

参考URL:http://www.chuiyaku.or.jp/shop/shoptop.html
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この回答へのお礼

とても詳しい回答をありがとうございます。

昨日の夜から、オウギが6g、ニンジンが3gになった補中益気湯を飲んでいます。
昨日は寝つきと寝起きが比較的よかったです。
過食も今日は大丈夫でした。
体調の方も悪くはないので、今後も期待しながら飲んで様子を見てみたいと思います。
(医師からは加味帰脾湯も進められたりしましたが、今回はやめておきました)

以前に補中益気湯をエキス剤から煎じ薬に変えた際に、
かなり症状が良くなったことがあるのですが、1週間後位には
効果が半減した感じの時がありました。
今回はそういうことがなければいいのですが。。

URL 見させて頂きました。私の住んでいる市内には2件あるようです。
どちらもそう遠くなさそうなので、2件ともまわってみようかなと
思います。

また、その他の質問に関しての回答もとても詳しく分かりやすいものでした。
何度も、私の些細な質問に答えて頂いて、本当にありがとうございました。
しばらく経過を見てみようと思います。

お礼日時:2009/04/28 23:15

kikira7さん、こんにちは。


しばらくネットに入っていなかったもので、回答が遅くなり申し訳ありません。

ご質問ですが、前半部分の体調変化に関して。
以前も確かコウブシを入れて倦怠感や疲労感が強くなった事があったかと思います。体質的な改善をしっかり行わないままに、以前と同様の間違いを犯してしまったのではないかと思います。
現在処方は普通の補中益気湯に戻したとの事ですが、ニンジンの増量も合わせて中止したという事は、逆に一時的に気虚がひどくなる事が予測されます。
体に合う処方が出た際の眠気は続いても3日が限度です。私なら4日以上倦怠感や眠気のひどい状態が続く際は服用中止を考えます。体に合うどころか消耗を招いている処方を組んでしまった可能性が高いからです。

便秘の件ですが、根本的に便秘という症状そのものが体に起きているトラブルと大きく関わっています。気虚で便秘を起こすこともあれば、気滞で便秘が起きる事もあれば、血虚や陰虚などで便秘が起きる事もあります。
漢方薬と体の起こしたトラブルがぴったり合えば、例えばセンナや大黄など「攻下剤」といわれる便秘薬を使わなくても便秘が解消する事があります。
極端な話、単純に気虚で起きている便秘なら補中益気湯だけで便秘まで解消する事があるのです。
>生理痛や生理前のイライラ解消の効果も得られたらということで飲んでいます。
この症状は「肝血虚」と「肝鬱気滞」という証から起きる典型的なトラブルです。これらがある時点で補中益気湯だけでの対応は無理があります。なぜなら補中益気湯の対応する証は全く別のものだからです。
大黄は専門的にいえば排便を利用して大きすぎる心火を収める働きと、血液の熱を冷まして循環を良くする働きがあります。気を大きく動かして余分な力を消耗させる働きがあるので、顔が四六時中赤くて、イライラヒステリックで、夜もゆっくり眠れない、そんな方にはピッタリの処方です。逆にこんな方に補中益気湯は使いません。
PMSが軽くなったのは気の巡りが改善できたから、生理痛が軽くなったのは血液を循環させたからだと思いますが、それなら桃核承気湯を使わなくても十分出来ます。
処方は以前もお話したとおり私の方からこれがいいのではと書く事が出来ませんが、処方のアドバイスは以前の書き込みで書いたとおりで問題ないと思います。
参考にして見てください。

この回答への補足

回答を頂けてとても嬉しいです。
お忙しい中、本当にありがとうございます。

今はニンジンの増量分を1日0.5gの増量にして飲んでみていました。そして、現在の症状なのですが、ここ最近過食がひどくなりました。
以前は過食すると苦しくなっていたのに、今はあきらかに食べ過ぎの量でもあまり苦しくならなかったりします。
胃がすごくよく働いていて、たくさん食べたら食べた分だけしっかり
消化されているようなそんな感じです。(体重も増えてしまいます…)
そのため、どれだけ食べてもすぐにまたお腹が空くというような感じです。 これはやはりニンジンの作用のためなのでしょうか。
ニンジンを増量して、10日程は過食はなくなっていたので、安心していたのですが…
その代わりなのか、過食がひどい間は頭重感はほとんどなく、気分の
方は割りと良く、楽でした。

遅ればせながら、今度受診した時には、オウギを増やしてもらえるよう頼んでみたいと思います。(養心安神薬は過食にも効果的でしょうか。イライラなどは基本的には生理前だけです。)

また、新しい生薬を追加してもらった場合ですが、自分に合っているかどうかを判断するにはどの位の期間が必要でしょうか。
(今までは5~8日位飲み続けて様子をみていました。その時の体調の悪化が、追加された生薬のせいなのかどうかを判断するのは意外と難しいです。単にたまたま今日はいつもより体調が悪い日なんだと思ってしまったり…こんな風にして、結果的に1週間ほど飲んでみた頃にやっと、中断するという感じでした。)

服用中断後も2,3日はまだ体に残っていて体調も優れない状態になるのでは という考えはあっているでしょうか。以前に当帰芍薬散を5日飲んだ後で中断したのですが、その後も1週間近く体調が優れないままの状態になったこともあります。
そろそろ職場復帰も考えているので、こういったことになった場合は時間を無駄にしているようでつらいです。

飲み始めて3日目、4日目だとしても異変を感じたら、すぐに中断すべきなのでしょうか。

あと、漢方薬局に行ってみました。
舌、腹などの診察はありませんでしたが、症状を伝えると加味逍遥散を勧められました。他のクリニックでもこれを勧められたことがあります。その時は漢方薬が大きく?変わることによる体調の変化が怖くて(また悪化するのではないかと…)結局飲まないままでした。

こういう場で、具体的に効果の得られそうな漢方薬の名前を出す事は
出来ないとのことなので、残念なのですがppsmokerさんが思っておられるのも もしかして加味逍遥散でしょうか。
これだけ相談にのって頂いていて、薬名を聞くことができないというのはつらいなと思います。。仕方のないことなのでしょうか。
薬名の最初の1,2文字、もしくは番号(特定メーカーになるのかも知れませんが)を伝えて頂くというようなことでも難しいでしょうか?

加味逍遥散は手元にあるので、一度試してみようかなという気持ちもあったのですが、成分を調べてみると加味逍遥散は当帰芍薬散と同じ生薬が多く配合されているようですね。当帰芍薬散が合わなかった私は飲まない方が良いのでしょうか。
試す場合は補中益気湯と併用しても良いでしょうか。
それとも加味逍遥散(エキス剤)の単独での方が良いでしょうか。

漢方薬治療を始めてから、もうすぐ4ヶ月になるのですが、ベースはずっと補中益気湯でした。飲み始めて2ヶ月目位で症状の方は飲む以前と比較すると4割位は回復してきた感じです。ですが、それ以降は停滞という感じで、よくなることはなかったように思います。
こういった感じで、補中益気湯によって確かに症状はある程度までは
良くなりました。よくならないのは、まだ飲む期間が足りないだけで、補中益気湯は私の体に合っているのだという考えで、このままあと1~2ヶ月程飲み続けることによって、もっと快方に向かう可能性はあるでしょうか。
それとも、4ヶ月続けて飲んでみても効果がこの程度となると、
加味逍遥散などの他の漢方を試してみた方が良いのでしょうか。

また、煎じ薬はエキス剤に比べて1.3倍程?効果が高いというように
聞いたことがあるのですが、そうすると、エキス剤の方を1袋+0.3袋位
を一回量(×3回/一日)とする事で、煎じ薬と同等の効果が得られるという事はないのでしょうか。すごく単純な考え方かもしれませんが… 
やはりこういう風に1日量として4袋飲んだりすると、副作用などの関係からも良くないのでしょうか。

再び多くの質問をしてしまいました。文章の方も取りとめのないものになってしまったのですが また助言を頂けると とてもありがたく思います。よろしくお願い致します。

補足日時:2009/04/26 02:22
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kikira7さん、こんにちは。


服薬時間を変える事で不眠の状態は回避できたとの事。良かったですね。

まず頂いた質問からお答えします。
>私から医師にこういう生薬に変えてほしいと提案して、受け入れてもらえる
>でしょうか
おそらく無理でしょう。特に病院の先生の場合、患者側からの提案は全て却下、自分が出しているもの以外は原則全て中止にさせる、といった傾向が強いように感じています。もちろん全ての先生がそうではありません。私が知っている漢方のお医者さんは、サプリや健食の事などもきちんと勉強され、患者さんからの提案についても知らないことはきちんと調べ、納得のいく回答をしています。ただそんな先生は本当に数少ないのです。
もし何か患者側から試してみたいという事があれば、率直に提案して見るのが一番です。調べもせずに、何が自分に合わないのか説明もなしに却下されるようなら結局それまでの先生だったという事でもあります。

>漢方薬局だとまだ伝えやすそうですが、保険は利かないのですよね?
はい。保険は利きません。が、おそらく病院より正確な処方が出来る先は多いです。例えばこれから一年病院でアレコレと合うものを探すくらいなら、3ヶ月で回復するような漢方を証を正しく見て出してくれる漢方薬局をさがす方がコストはかかりません。原因や治っていくプロセスもより詳しく説明してくれるでしょう。

>また、煎じ薬を朝と昼の2回(間隔5時間ほど)に分けて飲むのは大丈夫
>でしょうか。
>温められないときは冷たいままでも、効果はさほど変わらないのでしょうか。
補中益気湯に関して言えば、朝・昼2回の服用でも問題はありません。ある種の漢方薬、例えば下剤などはその飲み方ではまずい場合もありますので入っている生薬を良く知っている先に聞いて頂くのが一番ではあります。
ただ、冷めてしまったものを服用する場合、生薬の香りはほぼ飛んでしまっています。漢方薬はその成分だけでなく、香りで効果を引き出すものもあります。補注益気湯にもその作用を持つ生薬がありますので、出来れば煎じたらさめないうちに服用頂きたいとは思います。
生薬一味一味の意味を知っていれば時間変更や、無理な飲み方を強いなくても副作用が出ないような加減が出来るのですが、その旨先生に話して見てもいいかもしれません。

仮面うつ病というと、倦怠感や元気・やる気の減退など虚証のイメージが強くつきやすい疾患でもあります。きつい言い方ですが、不勉強な先生ならまず引っかかります。
しかし多くの方は、虚証と実証を併せ持っています。
今回の場合手足の先は冷えて、倦怠感で一杯になる。これは気虚や陽虚といった確かに虚証の症状です。
一方で頭が非常に重くなる、顔にほてりを感じるなど、とり方によっては虚証にも実証にもなる症状をお持ちです。仮に全てが気虚証から生じているのであれば純補気剤である補中益気湯で問題ありませんが、便秘に対し結構きつい瀉剤である桃核承気湯を使うのは逆効果です。せっかく回復した正気が抜けてしまいます。
逆に実証をかねている症状の場合、補中益気湯だけで回復はありません。ニンジンを増やせば実証の部分は強く反応しますから、ほてりや不眠が出てもおかしくないのです。
トウキについてですが当帰芍薬散と補中益気湯ではその役割が少し違いますし、補佐する生薬も異なってくるので同じトウキという生薬ですがそこまで気にする必要はないでしょう。
ニンジンは、『胃腸の状態を整え正しく働かせる』事で元気にする生薬です。ダイエットなどで必要以上にやせていれば少し肉がついて太るかもしれませんが、逆に太っている方はやせる場合もあります。正しく使えば一番良い状態を保ってくれるのです。

お話をうかがっていると、やはりkikira7さんは単なる気虚ではなく、おそらく気陰両虚なのではないかと感じます。そこで虚熱も生じているようです。どの臓腑の陰虚かに対して生薬に違いがありますが、陰虚に対するアプローチをした方が回復も早いように感じました。

まとまりない返答で申し訳ありません。うまくまとめてDr.と話できるところはしてみてください。

失礼致します。

この回答への補足

最近また不調が続くようになったため、再度質問させて頂きたく思いました。
ニンジンを増量した煎じ薬は、10日間飲んでいました。
不眠は解消したのですが、以前より睡眠時間が1~2時間多くなってしまいました。朝の目覚めも悪いです。(補中益気湯のみの時は、毎日7時間睡眠位で目覚めも良かったのですが、コウブシなどを加えた頃から、睡眠がこういう風になってしまいました。)
そこで、6日前からニンジンの増量は止めて、以前のように純粋な補中益気湯に切り替えたのですが、睡眠は相変わらず多いままで、寝起きも
ボーっとしてしまいます。
もう少し飲み続ければ、以前の状態(適度な睡眠で目覚めが良い)に戻れるでしょうか。

以前、
>元来、身体に合う処方をもらうと、身体の中の陰陽のバランスが整い、眠くなるのが普通です。それは回復のための休養であって倦怠感というよりも眠くて仕方ないといった状態が三日ほど続きます。
ということを教えていただいたのですが、こういう状態が2週間以上続くというのはやはりおかしいのでしょうか。

また、桃核承気湯は逆効果ということでしたが、これは便秘の症状に
加えて、生理痛や生理前のイライラ解消の効果も得られたらということで飲んでいます。
桃核承気湯と同じような効果で虚証の人向けの漢方薬というものはあるのでしょうか。
(ちなみに、煎じ薬には補中益気湯にプラスしてダイオウが追加されています。)
このダイオウの量を増やすなどして、桃核承気湯は止めたほうが良いでしょうか。(桃核承気湯を飲むようになってなんとなく生理痛などが和らいだ気がしていたので、私の希望で飲んでいたのですが…)

漢方薬局にはまだ行けておらず、再びいろいろと質問してしまい恐縮なのですが、お時間が許すようでしたら、お返事いただけると嬉しいです。

補足日時:2009/04/21 12:58
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この回答へのお礼

お忙しい中、ご回答ありがとうございます。

漢方は本当に奥が深そうですね。
私自身でもいろいろ勉強してみたいなと思うのですが、
インターネットで調べられる事以外にも、知らないことがたくさんあるようですね。

今の症状はもう6年も前からのものなのですが、漢方を試してみても
効果はこの程度のものなのかと、治療に対して半ば諦めかけていました。(その代わりに食事の方を出来るだけ気をつけるようになりました。白米から玄米にし、肉類、甘い物は控えるなど。←西式甲田療法を少しずつでも実践してみようと試みていました。)
でも、ppsmokerさんからの説明を読んでいると、私にもぴったり合う漢方薬はきっとあるのだろうと思え、希望が持てました。

近所に漢方薬局の看板を何軒かみた事があるので、相談に行ってみようと思います。

いろいろと多くの質問に答えて頂き、本当に感謝しています。
医師にもここまで詳しく尋ねる事ははなかなか出来ないので…
もしかすると、またなんらかの疑問をもって質問させて頂く事があるかも知れませんが、よろしいでしょうか。
お忙しいようでしたら、見過ごしていただいても全然構いませんので…

それでは失礼いたします。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/04/14 13:33

kikira7さん、こんにちは。


お返事が遅くなり申し訳ありません。

ニンジンを足したところ、日中の調子はいいのに夜になったら不眠との事。
実際にkikira7さんの体質がわかればいいのですが、ここはある程度の推測でお話させて頂きます。いくつかの原因が考えられます。
○ニンジンは大量に気を補う薬です。足した量が極めて多い場合、一時的に今回のような症状が現れることがあります。ただこの場合、疲れた体に鞭を打っているようなものなので、全員がそうではありませんが一時的に調子が良いなーと感じていたらいつの間にか以前より体がだるくな ってしまう方もいらっしゃいます。
その場合、ニンジンを今より足しても効果はありません。むしろ余計にだるくなりますので覚えておいて下さい。
○肝・脾・心のいずれかに熱がこもっている場合。普段からイライラ、怒りやすかったり、あるいは焦燥感が強かったり、精神的な偏重で食欲が著しく増減したり、自身で気分のコントロールがうまくつかない方に多い状態です。これらの状態でニンジンを多めにすると、元々こもっている熱に油を注ぐ形になります。西洋医学的にいえば交感神経を一方的に亢進状態にします。日中活動的になりますが、夜になっても交感神経が高ぶっているため、眠れなくなります。これも、続けても体が慣れることはありません。いずれ疲弊して以前より状態は悪化します。
○元々気は十分あったのに、ストレスや局所的な疲労で余っている気を十分使えていなかった場合。ニンジンの増量でうまくつまりが抜けて状態が回復したのであれば余っていた気を消耗する間は寝不足になりますが、いずれ身体が慣れて正常な状態になります。急にひどい風邪を引いて寝込んだ後の人や、テスト勉強などで精神的には疲れたけど身体は遊びたい欲求の強い学生さんによく見られます。以前スポーツを精力的にやっていたという方にも多いパターンです。

・・・と、いろいろパターンはありますが、好意的に解釈できるのは最後のパターンだけです。元来、身体に合う処方をもらうと、身体の中の陰陽のバランスが整い、眠くなるのが普通です。それは回復のための休養であって倦怠感というよりも眠くて仕方ないといった状態が三日ほど続きます。
眠れなくなるようであれば私なら処方を変えたほうが無難かなと思います。

…以前私が薬剤師であることはお伝えしたと思います。
ですから処方を考えて伝えることは、医師法、薬事法的に考えてもあまりほめられることではありません。というか率直に違反です。
ただ、私自身、まじめに漢方が好きで相談も受けている立場上、何も積極的にアドバイスできず、状況の説明だけをするのも歯がゆく感じています。

そこで薬剤師として法律を違反しない範囲で、また直接お会いしていないなりにここまでの内容で可能なアドバイスをできればと思います。
まず補中益気湯ですが、処方の中にオウギというのが入っているはずです。ニンジンでは補気の力が強すぎるため身体に負担を強いている部分が考えられます。ニンジンは減らすかできればトウジンに変更し、オウギを増やしてみてください。オウギもニンジンと同じように補気をしますが、作った気を脾肺だけでなく身体全体を支える力にできる点が優れています。日中の体調そのままに不眠は軽減できると思います。
そして以前、重鎮安神薬としてリュウコツ・ボレイを入れていましたが、その代わりにハクシニンやテンモンドウなどの養心安神薬を少量加えてみて下さい。イライラしたり焦燥感が強ければオウレンを追加してもいいでしょう。
処方の構成を少しアレンジして、薬効的に見て効果的なものを2つ3つ追加するアドバイスだけですので、大きな変更点はないかと思います。
ただ、もし今のニンジンを増やした状況で、病院の先生や薬剤師さんの見立てどおり不眠が解消してきているなら、そのままでも問題ないと思います。何よりも漢方は直接会って相談を受けた方が一番相手を理解できる医学です。
状態が少しでも安定すると良いですね。お大事にしてください。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。

ニンジンについては、夜の分を夕方に飲むことで、不眠は解消されたようです。もう少し様子を見たいと思いますが、ご指摘いただいた3番目のパターンだといいなと思います。

私の症状ですが、激しい全身倦怠感(身体が鉛のように重たくなり、全身が疲労感でいっぱいになる)、それと同時に頭がとても重くなる(頭冒・頭重というやつかな?)、微熱(37.2度位)、過食嘔吐(週に1~5日)

こんな状態でしたが補中益気湯を3ヶ月飲んだところ、症状は4割ほど改善されたという感じです。

こういった症状があるため、慢性疲労症候群もしくは仮面うつ病の疑いがあると言われました。
(医師でもどちらなのかという判断は難しいようです)

現在は補中益気湯と桃核承気湯(錠剤。便秘解消のために)を飲んでいます。

証は虚証といわれました。
足が冷えやすく、その反面、顔はそうでもないようで、ほてることもあったりします。(体温調節能力が低いようで、夏、冬のどちらもとても弱いです)
以前、当帰芍薬散を飲んで、倦怠感が増幅した事があります。
(補中益気湯に含まれている当帰もあまりよくないでしょうか)

コウブシ・リュウコツ・ボレイは過食嘔吐の症状に対して出されたのだと思います。
しかし、ニンジンの増量によって胃腸の働きが良くなり、さらに過食に
なるようなことはあるのでしょうか。
補中益気湯は太りたい人のためにもいいようですが、私の場合は補中益気湯を飲むようになって、過食は以前よりは改善されたので、ニンジンを増やした事によって過食が酷くなるという心配はあまりしなくてもいいのかなと思ったりしていたのですが。

処方について提案して頂きとても嬉しいのですが、医師への伝え方について少々悩んでしまいます。
いきなり私から医師にこういう生薬に変えてほしいと提案して、受け入れてもらえるでしょうか。

漢方薬局だとまだ伝えやすそうですが、保険は利かないのですよね?

また、煎じ薬を朝と昼の2回(間隔5時間ほど)に分けて飲むのは大丈夫でしょうか。
温められないときは冷たいままでも、効果はさほど変わらないのでしょうか。

何度もいろいろと質問をしてしまい、申し訳ないのですが、お時間が許すようでしたら、ご回答頂けると嬉しいです。

お礼日時:2009/04/11 11:27

kikira7さん、返信ありがとうございます。



追加で入った生薬がコウブシ・リュウコツ・ボレイという事ですが、それぞれに
「こんな時は使用できません」という場合があります。

コウブシは「気虚無滞(体力はないが気の巡りが悪い状態ではない)」に対しては禁忌です。前回の回答でも書いたように、春先は「肝」が活性化して気の巡りやすい状態が生じます。気力は不足している一方で素の状態で巡りが良く、気を消耗しやすくなっています。そこにコウブシでさらに動かしてしまえば元々不足気味の気力はさらに消耗します。結果体はだるくなるでしょう。

リュウコツ・ボレイは生薬のジャンルで「重鎮安神薬」というものに入ります。
簡単に言えば焦燥感で落ち着きがなかったり、オドオドして挙動不審な状態の心に重石を載せて安定させるのがこれらの生薬の働きです。
重石ですから消化のいい生薬ではありません(リュウコツは化石、ボレイは牡蠣の殻です)。
気力がなくて胃腸が疲れているのに消化のよくない生薬を追加すれば胃腸がさらに疲弊して体はだるくもなるでしょう。
他にもオ血や痰湿といったものが体の中にあるときにこれら生薬を使えば、悪いものがさらに強化されることもあります。

これらがkikira7さんに影響した因子かどうかはここからの情報だけでは図りかねます。ただの推測でしかありません。
しかし以上のように生薬一味一味には意味があります。どんな時にどんな生薬を使えば一番効果が得られるのか。現在の体の中の状態はどうなっていて、今後失調はどう変化して行くのか。
こういった漢方の基礎理論を「中医学」といいます。
さらに中医学を元に体の見立てを行う事を「弁証論治」といいます。
中医学を知っていて弁証論治を無理なく出来る事が、うまい漢方薬を出す為の必要条件だと私は考えています。ですから
>そこまで証を的確に判断することは可能なのですか?
>今までの長い通院歴(複数診療科)の結果、医師でも結局は人間の多岐に渡る>身体の不調については、把握することは困難なのかなと思っていました。 
という問は「可能です」という事になります。というか証がわからなければ漢方薬は出せません。

ただ調剤をしている薬剤師は、ほとんどこれらの事は知らないと思います。私も調剤しかしていなかった頃は知りませんでした。
処方箋を受けるだけというのがどうしても合わず、30歳を超えてから一度仕事を休んで本格的に勉強しています。
現在は「国際中医師」として漢方相談薬局に勤務しています。
結果感じたのは、大きな病院で漢方外来していても、本当に漢方薬の事を知っている医師はほとんどいない、という事です。テレビに出ている医師も同じです。
逆に薬局でも昔から漢方に精通している先生がたくさんいらっしゃいます。
本当に漢方で治療をと考えているならまずそちらで相談して頂くほうが正解だと思います。

最後にkikira7さんの証に合う漢方薬ですが…
散々えらそうに書いてきて大変申し訳ないのですが、このページだけから得られる情報量では正直、わかりません。
本当に正しい生薬・漢方薬を選ぶ為には舌の状態や顔色・話方・血色他様々な情報が必要になります。実際に一度直接会って頂く必要があるのです。
つまらないアドバイスになりますが、身近なところでちゃんとした漢方薬局をお探し下さい。良心的で、必要な漢方薬だけで治療を考えてくれる先なら1日の負担金学は400円から500円くらいです(当薬局はそうです)。
国際中医師とか中医学などで薬局検索してもらってもいいかもしれません。

尻つぼみな回答で申し訳ありません。良い縁に恵まれる事を祈っております。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてしまいまして、すみませんm(__)m
再度の回答ありがとうございます。

漢方は本当に奥が深いんですね。

身近にppsmokerさんのような方がいてくれれば心強いのになと
思いますが、なかなか難しそうですね。

先日、補中益気湯にさらにニンジンを1g追加してもらった所、
日中の体調は比較的いいのですが、3日連続で不眠になってしまいました。(平均睡眠4時間程度に…)

そこで薬局へこのことを尋ねると、"そういう方もおられます。
夜に飲む時間を早めてみてください"との事でした。

この場合、いつもの就寝時間の何時間前くらいがいいのでしょうか。
薬局では詳しくは教えてもらえませんでした。
こういった副作用のことも事前に知っていれば、始めから対処し不眠になることもなかったかもしれないのにと思ってしまいます。。

今は1日分の煎じ薬を朝・夜(なるべく12時間程あけるようにしています)の2回に分けて飲んでいます。
確かにニンジンを増量した煎じ薬を飲むと、疲れて家に帰っても、煎じ薬を飲んだ1時間後にはなんとなく元気になるように感じています。

せっかくなので日中に、もっとこの効果を味わえたらなと思います。
朝、昼の2回で1日分を摂るのは良くないでしょうか。
そうすれば、不眠のほうも心配はないのではと思いますし。
しかし、間隔が狭すぎるとなにか支障があるでしょうか。
ちなみに、昼に飲む場合は、温めることが出来ず、冷たいままで飲むことになると思います。

今の不眠や、飲むと比較的体調が良いという症状は、飲んでいくうちに、身体が慣れて?薄れていくのでしょうか。
今は飲み始めて4日目なのですが、不眠はこの先は特別気にする事はなくなるでしょうか。
 
たびたび質問するようで恐縮なのですが、もしお時間が許すようでしたら、助言いただけたら嬉しいです。

お礼日時:2009/04/08 20:15

千葉県で漢方相談している薬剤師です。


ご相談の内容ですが、もしかすると新しく入れた生薬と言うのが「理気薬」「破気薬」と言われる生薬であれば、服用して1日2日でお話の状態になる事は十分考えられます。
春になり自律神経的な症状が悪化する事は極端な言い方をすれば普通です。
元々補中益気湯で少しでも効果を感じていたのであれば、kikira7さんは虚証からくる不調をお持ちだったのだと思います。
ただお話をうかがった限りでは、補中益気湯がストライクど真ん中の処方ではなかったようです。単純な気虚(体力不足)ではないのでしょう。
そこに春になると「肝」の働きが活性化して気が動き、気の消耗が始まります。
十分な補助が出来ない漢方薬では、春という季節から来る体の変調に対応しきれません。結果として病状が悪化します。
しかしそれを見て入れた生薬がさらに気を動かして消耗させてしまうものだとすると…。体験していらっしゃる通りの変化が起きます。
副作用とも言えますが、漢方的には「誤治」といいます。知っている人間なら前もって回避できる証の診立て違いです。

病院の漢方外来と胃っても専門的に漢方の知識を持つ本物の漢方医は少ないのが現状です。2回以上誤治をされる程度なら受診を止めたほうが身の為かとも思います。お大事にして下さい。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
お礼が遅れてしまいましたm(__)m

ppsmokerさんのおしゃる通り、追加された生薬は1回目はコウブシ、
2回目はリュウコツ、ボレイでした。
倦怠感が増したという事は私には合っていなかったと考えてよいのでしょうか。

>補中益気湯がストライクど真ん中の処方ではなかったようです。
他に私に向いていそうな漢方薬というと何でしょうか。

誤治とありますが、漢方薬でも実際には服用して試してみない事には
自分に合っているかどうかの判断は難しいのかなと思っていました。

生薬が追加される度に自分でもどんな人に処方され、どんな効能があるのかを調べるのですが、そんなに的外れの処方のようにも思えませんでした。(専門医の処方ですので当然ですが…)

>知っている人間なら前もって回避できる証の診立て違いです。
そこまで証を的確に判断することは可能なのですか?
今までの長い通院歴(複数診療科)の結果、医師でも結局は人間の多岐に渡る身体の不調については、把握することは困難なのかなと思っていました。 

私は抗うつ剤などでも副作用が強くでてしまう体質のようだったので、
漢方に切り替えたのですが、漢方においてもこういう状態だとなると
本当に困っています。

医師でなくても薬剤師さんもとてもお詳しいのですね。
薬剤師さんにも相談してみたいと思うのですが、結果的に
詳しくは医師に相談してください と言われてしまいそうで、
今まではあまり相談した事がありませんでしたが、機会があれば
相談してみたいと思います。

お礼日時:2009/04/06 02:17

漢方だから生薬だからじゃなくても


普通に「食物アレルギー」的に合わないことだってありますから。

私はアロエやドクダミがダメです
なぜか既成の健康茶に入っていることが多いので
よーーーーく内容を確認しないと飲めません

ソバアレルギーの人に 蕎麦茶を飲ませるのも危ないと理解できますよね?

今まで飲んでみて「だめだった」もので 共通する成分があれば
それだけ除いてみたらどうなるか? なんていうのは 試せませんか?

1日3回くらい飲むものなら1日半くらいで合わないものは判ると思いますよ
1週間飲んだらかなり具合が悪いはず。(止めた途端に回復します)

この場合は漢方の副作用じゃなくて
アレルギーのある成分を飲んじゃった場合ですけど。
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