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 いま学校で社会福祉について勉強している中3です。
 北欧の社会福祉制度、スウェーデンの社会福祉で、若いうちは税金がとても高いかわりに、老後の心配をしなくてもいいということがあります。
 そこで疑問に思ったのは、若いうちに税金が高ければ、そのうちは生活が苦しくなるはずだが、なぜスウェーデンでは、そのような「重税でも、やっていけることができる」のだろうか?ということです。
 
 日本とはちょっと違った社会福祉、こんなことが気になりました。
 
 分かる人は、教えてください。お願いします!
 
 また、スウェーデンの社会福祉についての詳細も気になります。そのようなホームページもあったら教えてください。 

A 回答 (14件中1~10件)

ちょっとまとめをしてみました。



もっとも比べやすいのは医療の質です。医療費がかからなくても、死んじゃったら何にもならないのです。緊急外来6時間待ちなんて恐怖ですよ。犯罪の発生率も日本より7倍で高そうですし、思った以上にスウェーデンのやり方は良くないというのが感想ですね。

簡単に言えば、重税であるなら、これくらいの生活ができだろうという日本人の期待値よりも実際は悪いサービスしかできないだろうということです。そして、スウェーデンの財政状態もテレビで伝えられるほどには良くはないということですね。また、規模の違いもあってスウェーデン型は日本では実現は難しいと考えていた方が良さそうです。

つまり、日本の常識で考えた場合、スウェーデンのサービスの質では不満が相当出るだろうということだと思います。スウェーデンの人は日本人が考えるより質が悪いサービスでも我慢しているもしくは、納得している、というのが正しいということではないでしょうか?

当然、日本ならその程度の重税に対するサービスでは我慢はできないレベルと考えます。

答えはスウェーデンの人たちは自分で決めたことだから、重税でサービスの質が悪くても我慢できるのだ。そういうことじゃないかと思います。日本では、政治はお上がやるという意識が強いので、重税でその程度のサービスの質では不満たらたらになります。もちろん、規模の違いもあって日本でスウェーデン方式なんてやれません。

民主党の勝利により、経済ゼロ成長戦略で再分配に腐心する政策になりそうですが、成長を考えないで所得の再分配ばかりでは当然、成長はできず、福祉増大への対処にはなりませんし、成長もないのに高福祉にすればパンクします。民主党の政策では財政はパンクするかもしれません。
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○なぜ重税でもやっていけるのか


ズバリやっていけてないのです。経済成長が前提なのです。2000年代はIT革命や金融成長で、+成長を維持しましたが、1990年代は財政的危機に陥り、公的部門のスリム化を試みようとしていました。しかし、一度与えた公的サービスを無くすとなると国民の猛反発に合うということもあって、無料を1割負担にするとか、少し負担増する程度しか改革は進みませんでした。

ちなみに税金の高さと生活がやっていけるかどうかの問題は、生活に関わる消費に占める公的割合と個人割合とのバランスなので、税として取ってから配分・還元されているのか、個人の可処分所得の中で払われているかの違いです。一般的に税として取ってから配分される割合が多いと社会主義的と言われたりします。

正確な数字は記憶に無いのですが、確か日本の平均的年収世帯と公的+私的総額と大して変わらなかった気がします。(記憶が曖昧で御免なさい、参考程度にお願いします)

○社会福祉制度
ホームページはちょっと分かりませんが、スウェーデン政府がプロパガンダ的に紹介する福祉と、現実は相当違うようです。スウェーデンに行った知人曰く、一部の上流階級の老人以外の人の実情は散々たる状況ようです。行くときは「理想の福祉」を調べてくると言ってましたが、帰ってきたら「あんな冷たい福祉は絶対嫌だ!」とまるっきり反対の事を言ってました。

多分、日本に入ってきている情報は、バイアスが掛っているので、殆ど理想的っていう論調だと思います。なので翻訳サービスやソフトを使って、スウェーデンの学者さんやジャーナリストさんの書いたモノも一緒に読むようにすると、より見えてくるかもしれません。
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>「なぜ 重税でも、やっていけるのだろうか?」ということに対しては、


>なにか確かな根拠があると聞いています。経済面など…そこらあたり、
>疑問に思っているので、もしよかったらお返事ください。

そもそも「税」とは何のためにあるのかを考えてみましょう。
王族や貴族が働かなくても贅沢な暮らしをするためですか?
政治家や役人が市民をいじめて自分の暮らしを立てるためですか?

1789年に起こったフランス革命以来、世界中の政府は私たち市民の「独立・平等・自由・友愛」を目ざしています。もちろん日本もこのことを憲法で決めています。

また、政治家や役人は何のためにいるのでしょう。「独立・平等・自由・友愛」を実現させるために必要だと市民が納得しているからです。そして、「税」はこのために市民が自主的に寄せ集めているのです。

君たちはまだ税金を納める立場にないと思っているかもしれませんが、両親からもらったお小遣いで菓子を買った時に消費税と言う立派な税金を払っているのを知っていますか? だから納税者としてそれを使う立場にある政治家や役人に対して自分の納めた税金を「いったい何のために私の税金を使えるか知っているのか?」と問いつめる権利があるのです。

ただし、民主主義社会は税金を納めているかどうかではなく、一定の年齢を基準としてその社会をどうするか決めることが出来るようにしています。日本は20才で投票ができますが25才か30才にならないと政治家になれません。しかしスウェーデン等は政治家になるのも投票も18才と若い人を大切にしています。

さて、いったい重税とはどのようなものでしょうか?
市民が目指す「独立・平等・自由・博愛」の社会を作るためにおカネを出すのであればOKですが、政治家や役人が私物化し市民のための仕事をしないのであればNOですね。同じ税金を出してもそれが市民生活を豊かにするために使われていないと感じる日本の税金は重税ですが、市民のコントロール下に市民のために使われるスウェーデンの税金は重税でないのです。
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北欧諸国の社会福祉の特徴は高福祉高負担と言われていますが、それだけでは一面的なように思えます。

テレビ報道レベルの知識しかありませんが、福祉政策に使われる会計がガラス張りになっていて、地域住民の声が行政に生かされる仕組みが出来ているので、利権や天下りなどを行なう寄生虫が発生する余地がなく、高負担でも国民が「納得」し「支持」しているのだと思います。もう一方でボランテイア意識が高く社会福祉を住民が無償で支えるという側面もあります。それが高齢者が家族の世話になるのではなく、精神的にも自立していて地域で生をまっとうするという考えが支配的になっている背景になっているのでは、と推測しています。テレビ報道レベルの知識で申し訳ありません。
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単純に考えれば,日本とは「人口」が違います。


日本の1億2000万人に比べて,900万人ほど。(面積が日本よりやや広いので,人口密度にすれば1/20ほどでしょうか。)
当然,人口が少ないと,一定水準の生活水準を維持するためのコスト(費用)も少なくてすみます。
また,北欧ということで,「水と森の国」というイメージがありますが,水力以外の資源が少なく,原子力発電の割合が全電力の40%以上を占めています(別に原子力発電が悪いという意味ではありませんが…)。
「北欧」という厳しい自然では,電力等のエネルギーに日本以上に高コストがかかり,エネルギーに多くのコストをかけるわけにはいかないのです。
もちろん,日本でも「高福祉高負担」政策は理論的には可能だと思います。
ただ,「物を貯蓄するのが好きな国民性」からも,それには多くの弊害があるかもしれません。
原子力発電はただの一例ですが,そういう「リスク」を犯しても,「高福祉高負担」政策を維持していく努力もわが国が参考にする必要がありますね。
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高福祉高負担はスウェーデンに限ったことではないと思うのですが、


税の負担が重くても生活できる理由は、
(1)公的扶助が充実し
(2)労働環境が整えられ
(3)投資環境が整えられ
(4)教育費(無料!!)や医療費などの負担が少ないからです。
特に努力しなくても暮らしていけるから、社会主義に近くて、若い者のやる気を削ぐという人もいますが、
確かにそういう面もあると思いますが、
自分の生まれた境遇に左右されずに、誰でも(他の国よりは)平等にチャンスを得られるという側面もあると思います。生きていくうえでの障壁は政府が取り払ってくれるので(←他の国に比べれば)、境遇に関係なく、失敗を恐れず、誰でも本人の努力次第で成功・安定を手にするチャンスがあるという側面もあります。

質問者さんはスウェーデンに着目しておられるようですが、私は北欧の国の中で今もっともうまく行っているのはスウェーデンよりもデンマークだと思います。
デンマークの投資環境は世界的にもトップクラスの高い評価を受けており、注目に値すると思います。

また財政についても、対GDP比の債務残高で見ると、イギリスほど優良ではありませんが、EU全体から見れば良いほうです。
実質GDPも、スウェーデンやデンマークは、EUの平均から見れば高水準でイギリスと同じくらいの伸びを記録しています。

ご参考までに。
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スウェーデンに住んでいます。

わたしが思ったことを書かせてもらいますね。

もうすでに他の方も書かれているように、この国では教育にはお金がかかりません。大学も無料です。しかも多くの学生は奨学金(就職後返済するので学生ローンのようなものです)を国から得ています。高校を出るとほとんどの人が親元を離れ、仕送りをもらわずこのような奨学金制度や自分で働くことにより生活しています。(あくまでも私の周りにはこういう人が多い、ということで。)

働くと給料の3、4割(もっと多くとられる人もいるけど)持っていかれて、聞いた話だと職種関わらずだいたいの人が手取り15~20万くらいだそうです。この辺は断言できないのでご存知の方にぜひ教えてもらいたいです。私の彼も社会人5年目でそれくらいしかもらっていませんが、この国の人は第一に貯金をしないので生活費としては充分です。貯金しない理由はもちろん、老後のために備える必要がないからです。日本と違って娯楽も少ないので、使い道もあまりないし 笑

実際住んでみると、物価の面では日本から来た私には「げっ、高いなぁ~」と思うこともしばしばですが、現地の人にとってはその値段が当たり前。高いも安いもないですよね。価値観の問題です。それに何より医者に診てもらうのもタダ、行政サービス(高速道路含む)もだいたいタダなので、結局なんというか、「±0」という感じです。

いい面ばかりではありません。「安いサービス=質が悪い」ということは痛感させられます。私の周りの日本人の間では、高くても質の良い日本の医療が受けたい、という人もいます。医者不足で、歯医者待ち半年とか、緊急外来6時間待ちとか当たり前です(涙)

さらに高福祉があだでお金がなくなってきて、不況のせいで失業者が増え、福祉もボロボロなのが現状です。
私のような私留学で来た外国人でさえ学校、医療が無料っていうほどお金が外国人(移民)にまわっているくらいですから、政府にどれだけお金がないか容易に想像できます。今後は移民から授業料を取るなどの政策も出ているそうです。

長くなってしまいました・・・ ごめんなさい。ちょっとでも参考になればうれしいです。勉強がんばってください。
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スウェーデンと日本の相続税の扱いは、似ているところがあります。

日本とスウェーデンは、親の財産の相続を妨げるために、相続税に重税を課しています。これは、ごく少数の国において行われていることです。

日本とスウェーデンは、基本的に、家族や育ち、遺伝などにおける平等を保つための、共産的なイデオロギーを潜在的に有しております。
日本が、官僚制社会主義国家と呼ばれるのは、そのためです。

日本人は北欧の諸国に対して、幻想を抱いているようですが、スウェーデンは、単位人口当たりの犯罪発生率が日本の約7倍と、現実は甘くありません。
http://krd.roshy.human.nagoya-u.ac.jp/~rep2001/i …

参考URL:http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/jpnsoc.htm
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下記URLにスウェーデン社会福祉視察された日本人のレポート


掲載されてます。

スウェーデンは日本に次ぐ世界2位の長寿国、
かつ出生率も先進国有数の高さを誇る国。
充実した社会保障を支えるのが「税金」!
大まかに言うと、給与の50%をもろもろの税金に払うそう。
非常に重税のように見えますが、医療・福祉・教育等の大部分は、
そのお陰で「無料」で受けることが可能。
この税金を皆共通にかかる内部費用と考え、
全収益の中からその内部費用を引いた残りを分配していると考えれば、
「給与(生活費)が少ない」と言う発想にはならないかも。
もちろんスウェーデン社会は問題ゼロってわけじゃありません。
 
でも議員ポストの職業化はやってない。
大臣をのぞいた一般議員は定職に就いていて、
議会が開かれるたびに仕事を休んでかけつける。
議員の身分と利権は無縁であり、ボランティア活動に似ている。
半業として政治へ参加するこのような行政のあり方は、
集団を共同体たらしめるにあたって非常に参考になるように思えます。

反対に日本ときたら、市議会委員、国会議員に信じられない
高額な年金を払ってます。
年金900万円(年間)もらっても、ボケて寝込んじゃ
何千万~何億のシルバーマンションか月に数十万のサナトリウム、
もしくは家でいじめられながらオムツ替えて~と泣き喚く始末。
俺は早死にしちゃうから関係ないよと言っても、
成人病、特にガンになれば、もう金が湯水のように流れていく。
親がリストラされて、現在通学中の高校、大学を断念したり、
志望する学校を断念する。
ある日、交通事故に遭遇して、車椅子生活になっても
日本の福祉じゃ、所詮、家族の世話にならなきゃ生きていくの難しい。

何で重税なのか、その理由がわかっているから
スウェーデン人の大半は北朝鮮人みたいに脱出したがらないんです。

参考URL:http://www.mnaito.com/diet_no154/sweden_09.htm
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 No.1&No.4の方は人づてに聞いた話から、なんとしても一面的な決めつけをしたい様子ですが、そうした姿勢は大勢を誤らせる危険なものです。


また、No.4の指摘は再度の間違いで、文献ではなく直接スウェーデンで確認した事柄です。
 
 バトルをここで展開しても仕方ないので、スウェーデン嫌いの雑音から離れ「なぜ 重税でも、やっていけるのだろうか?」という最初の質問に対する答えをつかんでください。

 ちなみに、私の知っているスウェーデンの中学3年生はNo.1のように逃げ出そうとする意気地なしではなく女生徒は「将来は政治家になって国と地域のために尽くしたい」と言っていましたし男子生徒は「フットボールの選手になって国民に勇気を与えたい」と話してくれました。

 子供達が地域や国のために希望をかかげるスウェーデンは、どこか病的な日本よりはるかに優れた国だと思います。
(スウェーデンは世界に冠たる地方分権国家という定評があり、その一環として福祉政策が抜きん出ているようです。)

この回答への補足

 ありがとうございます。
 では、「なぜ 重税でも、やっていけるのだろうか?」ということに対しては、なにか確かな根拠があると聞いています。経済面など…そこらあたり、疑問に思っているので、もしよかったらお返事ください。
 お願いします。

補足日時:2003/01/28 17:19
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