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医療のインフラが整っておらず、新生児の数が多い50年前は、
現在よりも産科でのたらいまわしが多かったのでしょうか?

「50年前はどのようにしていたのだろう?」と不思議におもいませんか?

もちろん、たらいまわしをされてもよいという意味は含みません。

よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

お産というのは、基本的に「高齢の初産」ほどリスクが高くなります。

逆に、妊婦が若ければ若いほどリスクが少なくなり、何事もなく産まれる率が高まります。

最近でも、例えば「高校生や大学生がトイレで出産、赤子を遺棄」といった事件が時たま報道されます。このようなケースでは、10代の女性が産科医師はおろか助産師(産婆)の助けすら借りず、一人だけで分娩してへその緒を切ってピンピンしている訳です。「若さ」の為せる業です。

既に回答が出ていますが、現在問題になっている
「出生と同時にNICUに入らないと死んでしまう」
ような新生児は、ご質問の「50年前」の医療技術であれば救命手段がないようなケースです。「どうしようもない」わけですので、「たらい回し」などといった問題は起きません。

昔であったら「残念でした」で済まされる事例が、「救命できたのにたらい回しで死んでしまった」となっている事例がほとんどと思われます。

また、現在は50年前と比べて明らかに「高齢初産」のケースが増え、初産の平均年齢が上がっています。これも「難産率」を上げる結果に繋がっています。それを医療技術の高度な進歩が補い、No4さんが指摘されるように「周産期死亡率」が、既に医療技術が相当に発達していた1975年(昭和50年)を基準にしても

1975年 出生1000あたり 16.0
2005年 同上 3.3

と目覚しく低下しているわけです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E7%94%A3% …

データが用意できませんが、50年前の1958年(昭和33年)であれば、上記の数値は40とか50と言った所ではないでしょうか。
「『たらい回し』といった問題が生じているのは事実だが、これは社会の変化と『医療技術の発達し過ぎ』による面が大きい。全体としてはお産の成功率(母子とも健全で退院できる率)は大きく向上している」
ということです。

なお、今日でも貧しい国では「たらい回し」などという問題は、一部の富裕層・権力層を除いてそもそも発生せず、多数の妊婦や新生児が様々な理由で死んでおり、家族は「仕方ない」と諦めているはずです。
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この回答へのお礼

質問に対する的確な答え、ありがとうございます。
最も欲しかった答えです。

また、高齢出産との関係や、他国の状況などの情報も嬉しいです。

お礼日時:2008/12/04 20:00

産婆さんが多かったんでしょうね。


でも今より命がけ度が高かったでしょう。

昨日だか、テレビのニュースで言っていたのは、
新生児用の集中治療室(NICU)がすぐ満床になり、不足しているのは

・医療の発達
・高齢出産が増えた

という要因が考えられるとのこと。
理由は他の方々がおっしゃっているとおりと思います。
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この回答へのお礼

医療が発達してゆくけども、
その最先端技術の恩恵を受けられる人は、いつの時代も全員じゃないということですか…

ありがとうございます。

お礼日時:2008/12/04 20:17

出産については他の人の意見どおりでしたが、30年以上前通信インフラが発達しておらず、たらいまわしが社会問題化した記憶があります。

当然、携帯電話はなかったため、電話はかけられず、どこの病院が開いているかもわからないという状況でした。それが大幅に改善されたのですが、今度は病院がリスクと取れなくなって拒否が増え始めたと感じます。
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この回答へのお礼

30年前にもたらいまわしは存在していたのですか…
ありがとうございます。

お礼日時:2008/12/04 20:02

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E7%94%A3% …

つまり死亡率は高かった。
酷な言い方をすると、昔なら死産になっても仕方がなかった子供も出生できるような環境になった。

50年前というとちょうど私の生まれた頃だが、私の頃は産婆さんが普通で、私も産婆さん。産婆さんはあらかじめ「これは異常出産の可能性がある」と判断すると初めて医者で産みなさいと指示しました。

これもまた妊婦には酷な言い方になるかも知れませんが、正常な出産の可能性が高い人も医療設備の整った産院で産むようになり、産科医の人数が多く必要になったという側面もあるように思います。
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この回答へのお礼

正常な出産の可能性が高い人が産科で産めるようになったが、
その代わりに、産科医の手が足らなくなってしまった
という考え方もあるのですね。

すごいです。50代の方からの意見をお聞きできて嬉しいです。

お礼日時:2008/12/04 20:06

今の医療制度、技術では「助かるかも」「助かるだろう」


という状態でも、50年前では「これは無理」だったと思います。
基本的にはお産婆さんがとっていましたし
難しい局面、弱い子、重度障害、低体重児など…
もう手の施しようがない、施しても間に合わなかったのでは。

http://nmcg.shiga-med.ac.jp/NEONATE97/sld022.htm
こちらのグラフを見ていただけると解ると思います。
新生児の死亡率はすごい勢いで下がっています。
特に500g程度で生まれた場合など…。

今はどこも産婦人科、特に設備の整ったところは人でも施設も足りずに
たらいまわし(という言い方は嫌です。搬送受け入れ不可能とでもいいましょうか)
されることも多いですが
かかりつけのない妊婦などが特に受け入れされにくいのに
それまでの経過、リスクがわからないこと
もう一つは重要な「正確な週数がわからない」こともあると思います。
妊娠初期の胎児に個体差がない時期の検診を受けそびれると
正確な週数がわかりません。

胎児がまだ23週とか、本当に助かるかどうか微妙な月齢だったり
早産だったりすると
受け入れられる設備、スタッフのいる機関は限られます。
受け入れて赤ちゃんを出してみて
「こんな小さい子、うちの設備じゃ無理だ」というわけにもいかないでしょう。

昔といわず、いまでも発展途上国などではお産を伴う母子の死亡率は
まだまだ高いと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、勉強不足でした。

搬送受け入れ不可能は、現代の課題で、昔から改善された部分をより良くしようとするための課題なのですね。
この点を理解してなかったようです。

「正確な週数がわからない」といった問題も知りませんでした。

ありがとうございます!

お礼日時:2008/12/04 19:54

妊娠してもぎりぎりまで病院にかからないで、いきなり来られても


それまでの経過が解からなければ怖くて手を出せないですよ。

逆に50年前は、妊娠すれば地域の産婆さん(今で言う助産婦)や産婦人科の病院に
きちんと行っていたので、妊婦のたらいまわしなんて無かったんじゃないかな?
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この回答へのお礼

そうですね、病院にいく側にも問題があるパターンもあると思います。
ありがとうございます。

お礼日時:2008/12/04 20:09

50年前は病院で生まれることよりも、お産婆さん(今で言う助産師)が家に出向いての出産がほとんどかと。


お産は病気ではないという考えが強いですから、自宅で出産が当たり前でした。

むろん、今とは違って妊産婦死亡率、新生児を含む乳児死亡率は高く、それが多産となる理由の一つになっていました。
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この回答へのお礼

お産婆さんがたくさんいたのですね。
ありがとうございます!

お礼日時:2008/12/04 20:14

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