リーマン・ブラザーズの破産は日本にも影響するのでしょうか？

日本も少なからず影響を受けると予測されます。

様々な複合問題、特に新興国とよばれる国がほぼ同時に停滞期に入り、
世界経済の牽引役がいない状態で問題はもはや全世界なのです。

世界が停滞期に入っているところへ、詐欺ともいえる超大国アメリカの金融不安が発生したのですから
単なるすり傷で済む問題ではありません。これは間違いなく大やけどになります。

名門リーマンが倒産し、メリルリンチが今日何とか合併案にこぎつけました。
しかし、まだシティという巨大な火種が残っています。
この他にもアメリカの多数の地方銀行、欧州やアジア、ロシアなどの銀行が
どの程度潰れていくのかはちょっと想像がつきません。

日本についての私の予想ですが、日本は既に２０年ほど前に平成大不況を経験しており、
当時の経験則から欧州やオイルマネーのバブルとは距離をおいていました。
このことが現在は幸いして日本の金融機関はかなりの耐性があると思われます。

現在欧州はかなりの景気の冷え込みがおこり、ロシアも大減速、インドも停滞、
東南アジアは慢性的なインフレで為替はほぼ勝ち目がない状態です。
オイルマネーで潤ったイスラム諸国もインフレがブーメランのごとく返り火の車です。
中国や韓国に至っては壊滅といってもいいような状態になっています。

日本は輸出で成り立っている国です。購入先がなくなれば打撃は必至です。
しかし、世界経済が大低迷する中では上記の通り金融がしっかり機能していますので
他国と比肩すると、ほぼ日本の一人勝ちといえる状況になると予想します。