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この曲の題材観とは一体なんでしょうか?
クラシック初心者なので教えていただけるとありがたいです。

・モーツアルトはなぜこの曲を作ったのか?
・どのような流れで演奏したらよいか?
・曲が描く情景がどのように移り変わっていくか?

漠然としていますが、お願いいたします。

A 回答 (2件)

質問に対して、適切な答えとなるか自信は有りませんが、参考資料の一節をご紹介します。


●ドイツ舞曲K.600、602、605、611 何れもウィーンにて作曲
(作曲)K.600 1791年1月29日
     K.602 1791年2月5日
     K.605 1791年2月12日
     K.611 1791年3月6日
自筆譜は不明。筆写譜は、ウィーン楽友協会/ベルリン国立図書館
(出版)1791年 初版 アルタリア 旧・新全集他。
    [全集]旧モーツァルト全集第11篇。新モーツァルト全集第4篇、第13作品群、第2巻。

概説
 総計13曲の、K.611を除くドイツ舞曲は、現存する筆写譜には何れもケッヘル番号の順序通りまとめて書かれているところから、これらの舞曲は同一の機会のために作曲されたのであろうと推定されている。作曲の日付こそ違え、全て1791年、舞踏会の季節である2月ごろ生まれている。当時こうした庶民的な舞曲に標題的な性格を持たせたり、流行歌を引用したりすることがよく行われていたが、これらドイツ舞曲にも標題付舞曲がみられる。まずK.600の第5曲は「カナリア」という題がつけられたトリオを含み、そこではあの愛らしい鳥のさえずりがそのままきこえてくる。またK.602の第3曲のトリオではライエル(手回しオルガン)の響きと旋律が当時街の辻々で演奏していたであろうライエルひきを彷彿とさせる。それからK.605の第3曲のトリオ「橇すべり」では、鈴やポスト・ホルンが楽しく響き、ウィーンの城郭外の森や野で行われていた橇遊びの様が想像されるのである。
 蛇足だが、K.611《ライエルひき》は、K.602の第3曲と全く同一のものである。モーツァルトは「自作品目録」にK.602をK.601一緒にして第127番として記載し、その中からこの曲だけを別に取り出して第132番の2「ライエルひき・・・ライエルひきのトリオを含むドイツ舞曲」と書き入れている。
 なおK.605は現存する筆写譜には3曲含まれているのであるが、モーツァルトの「自作品目録」には2曲だけで、第3曲は記入されていない。

●3つのドイツ舞曲 K.605
解説
 調的なまとまり、第2曲の両端曲に対する対比的役割、コーダーの付加などにひとつのまとまった楽曲に仕上げようとする強い意識があらわれている。
◆第1曲・・・・・ニ長調 4分の3拍子。K.602の第1曲同様、主和音分散上行の華やかな開始曲。フルート、オーボエがそれぞれ3度の平行進行で響きに彩りを添えている。トリオは逆に下行音型中心。
◆第2曲・・・ト長調 4分の3拍子。主舞曲の主題は2分音符を頭とする谷型であるのに対し、トリオのそれは、8文音符をきざむ山型、主舞曲ではヴァイオリンとフルートが旋律を受け持つのに対して、トリオでは管が美しい3度平行形を鳴らす、というように対比されているが、全体の柔らかな気分は一貫して守られている。
◆第3曲・・・ハ長調 4分の3拍子。明快で力強い主題は何気ない反復によるものだが、旋律形成法における熟成をうかがわせる。下属調のトリオ「橇すべり」では鈴をうちならし、ポスト・ホルンを吹きつつ郊外に遊ぶ橇すべりが描かれている。以上3曲は下属調の関係で進んでくる。
◆コーダー・・・ハ長調 4分の3拍子。トランペットのファンファーレを伴って華々しく始ると、ピッコロとフルートがト長調でこれを受け、すぐにハ長調にもどる愉快なもの。ファンファーレが下行しつつ曲が閉じられる。
 以上、「作曲家別名曲解説ライブラリー13 モーツァルトI」 音楽之友社 より抜粋!

 参考になりますか如何か?
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この回答へのお礼

とても参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2008/07/26 00:56

こんにちは!以下参考までに:


・ドイツ舞曲はメヌエットなどの貴族社会の優雅な踊りから抜け出て大衆の間で踊られるようになったレントラー(田舎踊り?)など3拍子で構成された男女ペアのダンスの総称です。
・モーツァルト前半生の頃、ザルツブルグやバイエルンでは男女が近付き過ぎて不謹慎である、などの理由で禁止されていたそうです。
・モーツァルト後半生頃になると市民層から起こった思想解放の流れ等でウィーンを中心に浸透します。
・上流階層の舞踏会場などでは特に選ばれた作曲家(モーツァルト、ハイドンなど)の洗練された作品のみで踊るがよい、といった君主ヨゼフ2世のお触れが有ったりしたようです。また「そりすべり」は上流層が好む冬の遊びだったようです。

・「私の勝手な解釈」⇒初めの部分では少し気取った様子の貴族達の顔合わせ的部分でしっかりとした3拍子を維持する。トリオの「そり遊び」部分はとても優雅で流れるような音楽、しかも遊びの楽器(鈴やポストホルン)が持つユーモア感も考慮、そして後半コーダは気取った交響曲的感覚と優雅でユーモア溢れる楽しさ等各パートの受け持ちがお互い何をやってるかよく聴き合わせて演奏。最後のラッパのところで変に遅くならないように、付点リズムを明確にしつつ高いG音はずり上がらず縦線を揃えてばっちり決める。
全般的にアウフタクトと1拍目は「やってるなぁ」と目立たせた方が効果的そして必ず器楽演奏から離れて、踊りの真似事をしたり、歌ったりして流れが自然になる様に実験してみる。
・・・以上でした。
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