PET検査ってどうですか？

経緯に記載してある大腸癌については、すでに根治と考えてよいと思います。

ただし、がんができやすい状態になっているという認識は持っておかれたほうが良いと思います。その上で、人間ドックを受けるとおっしゃるのであれば、素晴らしいことだと思います。

PETの良さはご存じでしょうから、敢えて逆のことを書くとすれば、糖尿病があれば不適となるかもしれません。早期の肺がんや胃がん、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、脳腫瘍などにも限界もあります。

前立腺癌は血液検査(PSA)が良いでしょう。
肝臓癌、腎臓癌、膵臓癌、膀胱癌などは超音波検査が良いでしょう。
胃癌、食道癌は胃カメラが良いでしょう。
大腸は定期検査を受けているのでよいでしょう。
肺癌はCTが良いでしょう。
これらを補う上でのPETはより良いでしょう。
この検査をすべて受けていると、結構な金額になると思います。どこまでされるかは、個人の価値観の問題と言わざるを得ません。

PETを受ければ、安心はできると思います。

ただ、最近、完治させたのに、そうしょっちゅう、検査を受けているとお金がかかってしょうがないと思います。
PETは、がんが糖を大量に消費することを利用して、糖の集中を見るだけですので、発見率はあまりよくないと思います。その理由は頭はもちろん、糖の分解をする臓器にも集中するからです。しかもどこの部位に集中しているのは正確にはわかりません。なので、最近はPET-CTという装置が開発されているくらいです。体のどこに糖が集中しているかはCT画像でわかるというものです。
がんができれば、がんに関係する物質が血液に流出します。ですので、血液検査で腫瘍マーカーを調べれば、再発、転移の予想がつくのですから、それでよいと思います。

実家の父が微妙に可能性がある（癌の）状態でPETを勧められました。

年も年だしということで金額がいくらかかったかわかりませんが、とりあえず予約をしてそこで半日かなかけて詳細な検査をしてもらいました。
結果としてレントゲンやMRIでは見つからないリンパ系に小さな癌のもとができていることが判明し、半年間の抗ガン治療でほぼカンペキな寛解状態になりました。
見つからなければバンザイで、早く見つかったらそれだけ短い期間でやっつけることができるのですから、もし転移の可能性が少しでもあると言われたり、ご自身が安心をしたいと思われるなら、つまり全摘のあとの生活での安心感を買いたいとおっしゃるなら、優秀な検査方法とは思いますから、受けられてもよいのではないでしょうか。公的な医療保険（2割や3割）が効かず実費になるとしても、もし民間の医療保険などがカバーしていれば場合によったら多少のサポートはあるかもしれません。
うちの父はPETがなかったら見逃していたものを発見してもらえたので、受けさせてよかったと思っています。