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有吉佐和子の作品の中に「三十六計を案じる」という言葉がたびたび出てくるのですが、これはどういう意味なのでしょうか。

なんとなく、「あれこれ考える」というような意味なのかな?と思っているのですが、(「三十六計逃げるに如かず」から推測して…)
正確な意味を知っていらっしゃる方、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

基本的に、「あれこれ考える」というような意味だと思います。


「三十六計」とは
 http://maneuver.s16.xrea.com/cn/36.html
にあるように、兵法三十六計のことで、「三十六計逃ぐるにしかず」とは、「あれこれ三十六計を画策するより、逃げるべき時には逃げて身の安全をはかることが、兵法上の最上策である。転じて、困った時には逃げるのが得策である」ということです。

もともとは「一計を案ずる(いっけいをあんずる)」という表現があります。それを思いっきり誇張して「三十六計を案じる」とし、「あれこれ策略を思い巡らす・考える」ということを表す、有吉佐和子さん独自の表現かと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
私も「一計を案ずる」の改造版かな?と思っていたのですが、やはりそうなのですね。
すっきりしました。ありがとうございます!

お礼日時:2008/05/21 10:50

NO1です。

肝心な意味の説明ですが,「いろいろな対策や駆け引きを考思い巡らす」ことです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
詳しく教えてくださってありがとうございます。やっと謎が解けました。

お礼日時:2008/05/21 10:51

こんにちは!


中国三千年の歴史から生まれた「兵法三十六計」が語源です。
ずいぶんとむかしから使われてきた言葉ですが,書物に正式に出てきたのは,今から1,500年ほど前の歴史を書いた「南斉書(なんせいしょ)という本に,「檀公(だんこう)の三十六策,走(に)ぐるをこれ上計となす」とあるのが最初の出典のようです。「策」も「計」も同じ意味です。
 この言葉は,斉の檀道斉という将軍が北方の強国である魏の軍と退陣したとき,決戦を避けてもっぱら逃げまわっていたことを批判したものでした。しかし,中には軍を全うして帰還した檀道斉の戦いぶりを高く高く評価する声もあり,一概に批判したことばだとは言えないようです。いずれにせよ,「兵法三十六計」という本は,後世の人が。檀道斉にまつわるこの言葉にヒントを得てまとめたもので,例えば,
1 戦いには法則性がある。すべての策略は,その法則性にもとづいて 合理的に追求されなければならない。
2 戦いのノウハウは過去の歴史記述のなかにまとめられている。それ を研究することによって,教訓を学び取ることができる。
3 ここにまとめられている「三十六計」は,指導者たる者の重要な研 究課題である。軽視することはできない。
 などなど,36項目あります。
私が最も大事にしているところは,「勝算なしと見極めたときは,ためらわず撤退すること。ずるずると泥沼に引きづり込まれ,そのあげく元も子もなくしてしまうのは,もっとも拙劣な戦いである」です。
 中国の古典兵法は,3千年のときを経て,生きるすべとか,経営のノウハウとして読むことのできる素晴らしい古典ですよ!
 ちなみに私の好きな条項は,株式投資などの際の「損切り」の重要性を身を持って感じます。
 
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。
語源については申し分ないほど詳しくご説明いただき、とてもよく理解できました。
慣用句(?)として使われている「三十六計を案じる」の意味はご存じないでしょうか。

お礼日時:2008/05/20 19:24

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