大丈夫ですかね？

> ＊中国の宿泊施設

今や北京は世界じゅうでもっともビジネスマンが出張する都市のひとつで、いわゆる国際標準の高級ホテルはかなりあります。つまり、宿泊費をケチらなければなんの問題もないでしょう。中国人の平均月収からすればベラボウな高値ですが、日本の普通の感覚でちゃんとしたホテルに泊まるつもりのお金を出せば、日本のホテルより部屋は広いでしょう。

> とか食事は大丈夫でしょうか？

町中の庶民向けの屋台などは最近は注意した方がいいようですが（十年くらい前ならとっても安くてとてもうまかったのですが）、これもそれなりのお金を払えばぜんぜん問題ありません。もっとも、北京料理は中華料理のなかではそんなに美味いほうじゃないですけどね。

> ＩＯＣがもっとまともな国を開催国に選べば問題ないのに、

たとえば日本は普通選挙が施行されてるぶんにはそもそも国民の権利に自分たちの代表を選ぶ権利が含まれていない中華人民共和国に較べればまあマシな方ですが、チベット問題のような大きな政治的／民族的な弾圧が今の日本国で起きないのは、元々少数民族があまりいなかったうえに今中華人民共和国がチベットに対して進行中のいわゆる “文化的虐殺” を日本国はとっくに済ませてしまっているから、という程度の話です。

一方で50年以上政権与党がほぼ不動というのは共産党独裁と実態としてどれだけ違うのかと言われりゃ反論もしにくいですし、代用監獄制度や裁判の有罪率99%以上で、しかも死刑制度を存続しているというのは、いわゆる先進国のなかで明らかに「まともな国」ではありません。「まともな」感覚で言えば、とくに有罪率99%以上を支えている裁判の判決理由のかなりの部分を読めば、わがニッポン国は立派に異様な警察国家です。法制度をねじ曲げてまで政治亡命をかたくなに認めないし難民の受け入れについては異常に消極的というのも、およそ「まともな国」とは言いがたいですし、文化行政における支援事業の独立性をまったく斟酌しないで、自分たちの考えに合わないからとある映画を「反日映画」と決めつけて国会質問をしたりする議員がいるというのも、およそ「まともな国」で起る話ではありません。