動物の前に鏡を置くと自分だと認識してるのでしょうか？

こんにちは。

はい、チンパンジーには間違いなくできます。
鏡に写った姿が自分であると認識することを「鏡像認知」といいます。人間の子供で概ね一歳半から二歳、動物ではチンパンー、オランウータン、イルカなど賢い動物で確認されています。そして、ちょうど一年ぐらい前のことですが、アメリカの研究グループが象にも鏡像認知ができたと発表しました。この新聞記事を読んだときにはさすがに驚きましたね。
実験の方法は主に「マーク課題」というもので、被験者（動物の顔）に色（マーク・ペイント）を塗って鏡を見せます。そして、汚れているのが自分の顔だと気付き、拭う、触るなどの行動が見られるならば鏡像認知は成立ということになります。では、象はいったいどうやって自分の顔を拭ったのでしょうか、やっぱり鼻ですかねえ。

この実験方法にはまだ未解決の課題があり、発達心理学でも動物学でも学者さんの論議は様々に分かれています。最も興味深いのは二歳児や動物が鏡像認知をできたならばそれが自分であると認識していることは認めても良いのですが、これがそのまま「自他分離（他者を自分と分けて考えること）」として扱うことができるかどうかです。
かつてチンパンジーの鏡像認知は人間以外の動物にも他者を認識することができるかどうかという論議に大波乱を巻き起こしました。結果、動物学者さんの間でも未だに意見が真っ二つに分かれているそうです。更に、人間はいったい何歳から自他分離ができるのか、またそれはどうしてなのかという問題にもまだ結果は出されていません。ですが、二歳児に鏡像認知ができるということだけは事実のようです。

さて犬なんですが、犬は象よりも知能が高いと考えられていますから、象にできて犬にできないわけがありません。ですが、以前にもちょっと調べたことがあるのですが、犬の報告は見当たりませんでした（がっかりです）。
といいますのも、実は昔飼っていた犬がサッシ窓に写った自分の姿を見てパニックに陥ったことがあるんです。たまたまサッシ窓を外して犬小屋のそばに立て掛けておいたのがその原因なんですが、犬は自分の姿を見て逃げることもできずに吠えるは唸るは放心状態、私が幾ら声を掛けても振り向くことさえできませんでした。
うちの犬はバカでしたから検討材料にはなりませんが、鏡像認知という言葉を聞くたびにあのことを思い出します。まあバカでしたが、いい犬でした。
鏡像認知の実験は最近のハイテク技術によって変わるでしょうから、今後またとんでもないニュースが流れると思いますよ。

ゴリラやボノボ、チンパンジーなどの大型類人猿かな。

オランウータンはどうなんだろう？？

ゾウやイルカは認識していると聞いたことがあります。

・・・チンパンジーは分かるってのは聞いたことがあるような無いような・・・。

ただペンギンは分からないってのはテレビで見たことあります！数が多い方が落ち着くらしいので、あまり沢山飼えない動物園は鏡を置いてごまかしてるみたいですよ！
なので多分犬は分からないと思います。