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某雑学掲示板に

「エイズウィルスは地球が人間から身を守る為に作り出した白血球的な存在」

という書き込みがあって衝撃を受けたのですが、これは本当なのでしょうか?

A 回答 (3件)

 獣医師です。

ウイルスに関する専門知識を有しています。

 他の方の回答と同じく、私もあまり意味がない見解と思います。

 ネコエイズですが、別にこれはネコとヒトが免疫的に似ているためではなく、「ネコに感染する免疫不全ウイルス」が存在するだけのことです。
 ちなみに免疫不全ウイルス(エイズウイルス)はヒトとネコだけでなく、牛やミンク等、いくつかの動物種で見つかっています。真剣に探せばいくらでも出てくるでしょう。
 免疫不全ウイルスはレトロウイルス科に属するウイルスで、白血球に感染し、感染した細胞のゲノム(遺伝子)に自らのウイルス遺伝子を組み込んでしまう、という性質を持ちます。
 このレトロウイルスには「白血病ウイルス」も数多く見つかっていますが、こちらはヒト、ネコ、牛、鶏など、それこそ枚挙に暇がないほど幅広い動物種から見つかっています。

 ヒトのレトロウイルスですが、ヒトのゲノムには組み込まれたままになってしまったレトロウイルスの遺伝子がいくつも見つかっています。
 つまりヒトはその進化の歴史の中で、何回かレトロウイルスの流行に曝されたことがある、ということです。

 エイズウイルスだけでなく、多くのウイルスはヒトだけでなく他の動物に感染する同種ウイルスが存在します。
 またウイルス一般を見ると、あらゆる動物、植物、細菌類などの生物に感染するウイルスがあります。

 なので、
>「エイズウィルスは地球が人間から身を守る為に作り出した白血球的な存在」

 という考察は、少なくとも自然科学ではなくオカルト、精一杯好意的に見ても「哲学的な考察」になってしまうのですが、それにしてもあまり「良い考え」とは思えません。ウイルス学的にあまりに無知な状態でウイルスをネタに哲学的な考察をひねり出しても、それが的を得た考察になることはないでしょう。

 最も環境を破壊する先進諸国の人口にはもはや調節能力を失い、もっぱら開発途上国の人口ばかりを減らしていることから見ても、もしエイズウイルスが地球の白血球なら、ちょっと情けないほどタコな白血球ですね。

 「○×ウイルスは地球の白血球」という考察をしたいのなら、エイズよりはもう少し適切なウイルスは他にあるのですが・・・
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あまり意味のある書き込みではありません。

無視しても良い書き込みです。

何の偶然なのか分かりませんが、人間と猫は免疫系のつくりが似ているらしく、免疫性・自己免疫性の病気が共通して見られるのです。

猫エイズの話は聞いた事がありませんか?昨今は家猫からイリオモテヤマネコにもエイズに感染し、大問題になりかかっています。また、多発性硬化症という特殊な病気も、人間と猫で共通です。

で、猫エイズウイルスは地球が猫から身を守る為に作り出した白血球的な存在なのでしょうか?つーか、んなわけないでしょ。

そもそも人間のエイズも、ミドリ猿からの感染です。
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そんなわけがありません。

オカルトの類ですね。
まあ好意的に解釈すればそういう見方もできなくもないですが。

エイズウイルスはあくまで偶然存在しただけです。人間が広まってくると見つかるような場所にあったのでちょうど人間を滅ぼすのに役立ったというだけのことです。
そのことに地球の意志を感じるのは人間の勝手ですが、本当に地球に思考力があるとはだれも思わないでしょう。

しかし白血球と比べるのは興味深いとも言えます。
そもそも人間は白血球を作ろうと考えて作っているわけではありません。
進化の過程で偶然そういうものを作り出すようになって、それがちょうど外敵を排除するのに役立ったから残ったのです。
まさに地球とエイズの関係と同じですね。

その上で言うなら、たとえば
「進化の過程で偶然首が長くなったので高いところの葉を食べられるようになった」
という意味で
「高いところの葉を食べるために首が長くなった」
と言うことがありますから、質問の文章もあながち間違ってもいないと言えるかもしれませんね。
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