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質問なんですが、一冊の本の原価ってどのくらいですか。
私たちが買う金額の内
企業の利益がどのくらいで、
印刷費がどのくらいで
という感じで出していただけると嬉しいです。

A 回答 (3件)

出版社に勤めて編集者をしていたものです。

私が勤務していた出版社は、中堅の出版社で、文学関係や人文関係の書籍を多数出版しておりました。
そこで、本の原価ですが、
特別な本で無い限り初版本で利益が出るように定価を設定します。
書籍や雑誌は、読者の手に届くためには書店さんに届く必要がありますが、
書店さんの仕入れ額は大体定価の80%くらいでしょう。
その書店さんに出版社が直接届けるわけでなくて、書店さんの卸の役割を
する取次というものがあります。東販と日販が二大大手です。
この取次ぎに出版社が書籍を搬入する場合には、大体定価の70%前後です。
この%は取次と出版社の力関係によって微妙に変化するようです。力のある
出版社では、ややパーセンテージが少なく、小さな出版社では、大きくなります。
さらに、著者に払う印税は、書き下ろしの場合平均10%、翻訳の場合、
原出版社に著作権料(ロイヤリティー)を払う必要がありますから、
翻訳者の印税は、大体6%前後となります。
ところで、出版した本が完売することは、初版を作成する上では考えないで、売上率を仮定します。この本は80%とか、90%とかするわけです。
そうして、製作にかかる費用(印刷代、製本代、装丁代)と人件費を
加味して定価を設定します。
このうち、制作費は部数の多少に比例するものではありません。
部数が出ればでるほど、1冊当りの費用は安くなります。
そのため、増刷できればできるほど、利益が上がることになります。
初版1万部の予定で定価を設定しておいたのに、大ベストセラーになって
100万部も売れたとすれば、著者の印税も莫大なものになるわけですが、
それ以上に出版社の儲けも莫大になるわけです。
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本を作るには原稿を書き、印刷し、製本します。


原稿は原稿料です。マンマですね。
印刷は、版下を作り、製版し、紙に印刷します
製本は本の形にします。
1冊つくるのも1000冊つくるのも同じです。
1冊と1000冊の違いは、紙に印刷します。以降です。

私達が買う金額では、初版ではほとんど儲けはありません。
薄くても高い、専門書は高いのは売れないからです。版を作るまでの費用がペイできないから、1冊あたりが高くなります。

第2刷では、紙に印刷します以前の工程は初版で作っていますので、紙に印刷し、製本するだけです。ここからは、すればするほど儲けになります。
どんな本が売れるかは未知数で、人気作家の本は安定して売れる程度で、初版が売れずに残ると赤字になり、倉庫代が……の世界になります。

ですから、質問の内容は一概にはいえません。出さないと売れないし、刷れば赤字になる本が出るのも覚悟でヒット作を出さないとやってけない状態です。人気作家の本はある冊数は安定して売れますのでギャンブル性が低い程度です。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
『原稿』→『印刷』→『製本』という過程ですね。
一度、初版を作ってしまえば、『印刷』→『製本』の過程しかないから、適切な価格設定をしていれば、儲かるわけですね。
本もある程度、需要と供給によって、価格が決まってくるというわけですね。参考になりました。

補足日時:2007/12/17 15:37
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本によって大きく変わっていきます。


考えられるもので言えば、印刷費(ページ数・白黒・カラー数色・フルカラーによって変わります)・原稿費(作者の方に支払う原稿料)・著作物使用料・出演料(雑誌等のインタービューなど)また雑誌等はこれらが多く発生するため、広告費で賄う場合がほとんどです。

この回答への補足

>本によって大きく変わっていきます。
そうですよね。説明不足ですいません。
ここでは、「文庫本」もしくは、「新書本」というのに限定したいと思います。もちろん、白黒です。

一冊の文庫本もしくは、新書本の何%が印刷費、何%が原稿費、何%が著作物使用料になるのでしょうか。

参考になるか分かりませんが、
一ページ当たりの価格を出してみました。
出版社別に違うでしょうが、手元にある「文庫本」「新書本」の税込み価格を一ページ当たりで割ってみると、
『文庫本』は一ページ当たり、2円~3円ぐらいでした。(岩波文庫)
『新書本』は一ページ当たり2,5円~4円(岩波新書など)
よろしければ教えてください。

補足日時:2007/12/17 15:34
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