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よく(素人から見れば)誰でも描けそうな絵が美術館に飾られていたりしますよね。
僕は美術はあまり詳しくないのですが、例えば、有名で賞とかもたくさん取っている画家の描いた(素人から見れば)誰でも描けそうな絵一枚と、素人が適当に似たような感じで描いた絵百枚をランダムに並べて、絵の専門家や評論家たちに見せたら、全員とは言わないまでも多くが有名画家の描いた絵を選ぶのでしょうか?
もしそうだとしたらどういう風にわかるのでしょうか?
宜しくお願い致します。

A 回答 (5件)

美術に「間違い」はありません。

「趣味」の問題で、評価が割れることもあります。ただ「セオリー」は存在し、審美眼のある人が見れば、誰もが優れた作品だと言うケースは多々あります。

有名画家の作品だから、優れているとは、一概には言えません。無名画家で、昨今になって初めてその価値が認められるようになった画家もいます。例えば、ヘンリー・ダーガーという人は、正規の美術教育は受けておらず、成人してから死ぬまで、ひたすらずっと、誰も読む者のいない小説15,000ページを書き、独特の手法で挿絵を作っていました。たまたま、部屋の大家がシカゴ表現主義協会の会員であったため、彼はダーガーが残した絵の貴重性を即時に理解し、結果としてダーガーは、アウトサイダー・アートの天才とまで言われるに至っています。ダーガーは、色彩と画面構成については、生来の天才であると言ってよいでしょう。私の知人にも絵画好きな人がいて、ダーガーを紹介したところ、強烈なインパクトを受け、「これはすごい!」と言っていました。

一番良い絵描きとは、セオリーを理解し、かつ自分の手法を持っている人です。セオリーというのは、例えば、色彩理論(補色関係や点描の利用法)、デッサン(人体を解剖学的に、つまり筋肉や骨の知識を持って、正確に描けること)、遠近法などがあります。が、多少セオリーから逸脱していても、本人が確信を持ってやっている時は、かなりの高率で、皆が「よい作品だ」と言います。逆に、最初からセオリーを無視している人の作品の場合、「何だかよくわからないが光るものがある」として評価される場合と、全く評価されない場合とに分かれます。

ヒトラーは若い頃、絵描きでしたが、光るものがありません。建築学的正確性と空間把握には秀でていても、それだけではダメなのです。そもそも、建築学的正確性や空間把握では、人間は写真にかなわないからです。絵描きとしてのヒトラーを評価する人は、まず、いないでしょう。
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 売れなかった三人の画家 
 
── モディリアニは、死の直後(画商に)すべて買いしめられた。
 ゴーギャンは(タヒチの土産物店で)絵葉書が一枚だけ売れた。
 ゴッホは(仲間の画家に)一枚だけ売れたが、その理由は謎だ。
 
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1780631
 
 以上は、もっとも人気ある、三人の画家についての過去質問です。
 彼らは、誰にも教わらず、誰にも教えていません。
 
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この回答へのお礼

皆さん回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/01/27 13:11

たぶんですが、区別がつかない作品も中にはあるでしょう。


なぜなら画家が意図して、子供が描いた様な無垢な表現を取って
いる場合があるためです。素人というくくりに子供が描いた
を含むとなると場合によっては分からないものも出てくる恐れが
あります。
それと質問文ですが、まず良い絵とはなんでしょうか?質問者さんが
考える良い絵画が美術における良い絵画とは限りません。
それに美術館に飾られている絵というのは、どこかの偉い人が
良い絵がだと太鼓判を押した作品を買ってきているに過ぎません。
文化的価値という視点からみれば、良い絵画との捉え方が出来ますが
作品が表したい事を知らずに良い絵画を語ることは出来ません。
あの有名なゴッホの絵ですら、デッサンが下手だとこき下ろす
人も入れば、類まれなる個性だと評価する人もいます。
つまるところ、最近の現代美術の作品は大きく二つに分類することが
出来ます。たぐいまれなる技術を余すところなく発揮した作品と
人々に「美」とはどういうものなのかということを問う作品。
またこうとも言えます。私は○○と率直に感じたことを誰も
試みない方法で人々に表現する作品です。
作家が感じたことをそのまま抽象的に表現したところで何かを明確
に感じることが出来る人はごくごく少数です。
高名な絵の評論家や批評家といえども作家の意図を明確に言い当てる
ことは出来ずに文化的価値や歴史的価値で計る人も多いのが
現状だといえるでしょう。
では名画とそうでない絵の違いは?といわれたら明確に言えることは
私たちの文化や歴史に何かしら影響を与えた作品。
それとともに私たちに余すところなく知れ渡った絵画が名画ということになります。

そのような作品を高名な批評家や評論家が筆致や癖や作品の表現を
知らない事はありえませんので、特殊な場合を除いて言い当てることは
容易であろうと思います。
それが作家の個性であり、その個性が余すところなく人々に知れ渡って
いるのですから有名作家なのです。
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「誰でも描けそうな絵」


についてですが、「誰でも描けそう」ということと「誰でも思いつく」ということはまったく違います。
初めにその技法を考え出して、それを作品として仕上げる人。
その誰かが描いた絵を真似して描く人。
やはり、前者のほうが優れています。
しかしアイデアを出す過程は難しくても、そのアイデアを使って描かれる絵は単純な場合があります。そのような場合は、本人が描いた絵と他人が描いた絵を見分けるのは難しい場合があります。
(タッチがシンプルな作家は贋作(偽物)が多いようです)

>画家の描いた(素人から見れば)誰でも描けそうな絵一枚と、素人が適当に似たような感じで描いた絵百枚をランダムに並べて

これは難しいかもしれません。

しかし、画家の描いた絵10枚セットと素人の描いた絵10枚1セットを何組かを見分けるのなら容易だと思います。
素人は、同じような絵を一枚は真似して描けても、そのバリエイションを何枚も描くのは苦労します。そこに思想や美意識が無いからです。
本物の画家は、自分の価値基準がしっかりしているので、10枚描けばそこに共通の考えが表現されます。


大きな美術館の常設展示などでは、一人の作家につき1作か2作しか展示されていません。それだけでは作品のよさが読み取りにくいと思います。
抽象作品や現代美術作品でも、一人の作家の作品を沢山集めた展示を見に行くと、その作家の考えやどのような思考の過程の結果そんな絵を描くようになったのかわかって面白いですよ。
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