ジャニーズ事務所の売り上げ戦略

　熱くお答えくださっている方もいらっしゃるんですが

どこの世界でも売り上げ戦略なんて公表はしません。

肖像をいっさい（ＴＶ・雑誌など以外）出さない方針を貫いているのも起因ではないでしょうか。

これだけネットが普及していても「ちょっと顔と名前を確かめたい」と思っても叶わない。それで、口込み情報から直に触れられるＣＤジャケットや雑誌、ラジオやテレビ、コンサートのチケットまで～売り上げに直結する媒体メディアと商品（その人たち本人の活動）に集中するのでは？

No.1さんの回答、すばらしいです。

補足になりますが、もう１点 素人意見を。

ジャニーズ事務所といえば、起源はその名のとおりジャニーズ。
で、その後 新御三家(?)とか（ごめんなさい、この世代はよく知りません）
郷ひろみさんとか、すごく人気のあるアイドルが出たものの、
その後しばらく低迷しました。
ドンと売れたはいいものの、アイドルは“賞味期限”が短かったからです。

そこで、たのきんトリオのあたり（1980年代）から
メインとなるタレントのバックにまだデビューしていない男の子たちを
バックダンサーとしてつけるようになりました。
ジャニーズ Jr.の始まりです。

メインのタレントさんが多くの番組で活躍すると、
それに必ず Jr.がついてくる、多くの人の目に触れる、
そしてそのJr.の中で人気の出た人が次にデビューしてメインになる、…
の繰り返しで、次々と途絶えることなくアイドルが生まれることになりました。

タカラヅカのファンの方は宝塚音楽学校の合格発表のニュース映像を見て
お気に入りを見つけ、“育てる”のだとか。
それに近いものがあるのでしょうか。
「他のみんながまだ知らない、私だけが知っているあのコの魅力」という優越感、
その人が売れてきたら「私があのコをスターにしたの」的な自己満足。

ジャニーズファンの中には、Jr.ばかりを応援している人も少なくありません。
お気に入りのコがブレイクしてメジャーになってしまうと
「もう私の役目は終わり」とまではいかなくても、気持ちが冷めてしまって
またJr.の中から新たなお気に入りを見つけるわけです。
だから、新たなブレイクも途絶えることがありません。

このような Jr.戦略に加えて
SMAPのようにバラエティなど多方面で活躍する息の長いアイドルも誕生しました。
SMAP以降、脱退したりJr.のまま辞めていった人はいますが
解散したグループって 確か なかったと思います。
上は辞めない、下からどんどん入ってくる、ということですから
（親子でジャニーズという方もいますね）
「売り上げ」という点ではまだまだ当分安泰といえるでしょうね。

以下は、私の個人的な意見に過ぎないことを始めにお断りしておきます。

ジャニーズのタレントたちは、本当にTVでいろんなことをやってます。
TV番組のほとんどのジャンルに、何らかの形でジャニーズのタレントが関連しているとさえ言えます。
それが一番の「戦略」ではないかと考えます。

'80年代までは（光GENJIが出たあたりの頃までは）、
とにかく歌をやっていれば、TVに出る機会はあったのです。
アイドルの出る「歌番組」がいっぱいあったから。
しかし、'90年代に入って、それらの番組が次々と姿を消していきました。
TVに出る機会がないと、さすがのジャニーズも人気を維持できません。
実際、少年忍者（後の忍者）などは低迷しました。

そこで、SMAP以後のジャニーズは、
とにかく「TVに出る」ために、
「TVでやってることは何でもやる」戦略に転換したのです。

ジャニーズのタレントは、何でもやってくれるからTVで使いやすいし、
出すだけでファンを連れてきてくれるから視聴率に貢献する。
こんな便利なタレント集団は他にありません。
だから今のTVは「ジャニーズ依存症」になってしまってるのが現状です。

逆に最近は、たとえばSMAPは「全員が集まっての活動が困難になりつつある」という理由から
解散説がささやかれるようにさえなっています（あくまで日刊ゲンダイレベルの噂ですが）。
あまりにいろんなことに手を出しすぎて、メンバーそれぞれが独自で活動しすぎているから、
「グループとして」何をするか、そして「グループ名義の歌で」何をするかが見えにくくなり始めているのが、
今のジャニーズの課題になってきているのではないでしょうか。