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私は経済が専門ではありません。自然科学、工学を足場として生きてきました。小学校のときから日本は資源が無いので外国から原料や資源を輸入してそれを立派な工業製品に仕上げて外国に輸出してその差額で国の経済を発展させるしかないと教えられ、理学そして工学の道をひたすら歩んで参りました。

食料自給率が40%を割り、エネルギー自給率も極端に低く、また工業製品の原料の殆どを輸入でまかなっている今日、途上国人口が急拡大する中で食料、資源、エネルギーを外国頼みでほんとにいいのか大変心配になります。材木も手入れせず外材を用いて炭酸ガス問題を間接的に引き起こしていると聞きます。資源リサイクルを行い、食料自給率を上げ、自然エネルギー利用ではこの国は未来永劫なり立たないのでしょうか。科学技術の方向性もその考え方で大きく変わると思います。それとも世界中の物資が移動した方が経済的にまた環境的に安定した豊かな世界が実現するのでしょうか。コメント頂ければ幸いです。

A 回答 (7件)

実は、二年ほど前からですが、日本は加工貿易輸出による収入よりも、過去に行った海外への投資からの回収のほうが、多くなっているのです。

海外に作りまくった現地法人が、日本本社にせっせと金を返してくれるという国になったのですね。日本はもはや、加工貿易立国ではありません。

食料自給率については、シンガポールのように、政策として農業を辞めた国もあるので、考え方次第だと思います。ただ、中国が食糧輸入国に転じることが確実である以上、食料品の輸入価格は、ものによっては上昇に転じるでしょう(マグロ等、高級魚で、日本が中国に競り負ける現象は、すでに発生しています)

ただ、日本の農業はあまりに過保護な環境にいたので、輸入関税を全廃するだけで、劇的に消費者価格は下がるでしょう。米は世界標準の10倍の価格のものを食わされているし、麦だって、いったんは全て国家が買い取り、それを国内価格と同等になるまでマージンを載せてから市場に出すなどということをやっています。世界一、高い食料を食わされているのは、国民にとって、大きな損失です。

なお、最近、輸入食材屋でみかけたのですが、パスタが「新しい主食」というキャッチフレーズで売られてました。これは加工品なので、麦価格にわざわざマージンを載せるということを回避しているのです。たしかに、パスタを主食にし始めると、米を食っているのが馬鹿馬鹿しくなるほど、安いです。食料を外国に依存することには、危機管理の問題もありますが、工夫次第で安い食料を確保するのは可能だし、危機管理の問題があるなら、国家が備蓄を増やせばいいだけです。

この回答への補足

大変良い視点より御指導いただきありがとうございました。
>二年ほど前からですが、日本は加工貿易輸出による収入よりも、過去に行った海外への投資からの回収のほうが、多くなっているのです。海外に作りまくった現地法人が、日本本社にせっせと金を返してくれるという国になったのですね。日本はもはや、加工貿易立国ではありません。<
このことは大変心強いことですね。情報ありがとうございました。ネットでもし紹介されているとすればURL御紹介頂ければ幸いです。
日本の産業の本当の意味でのグローバル化が目に見える形になったということですね。
食料自給率は考え方の問題という御意見ですが国の文化の根幹を成す
食文化がそんなに簡単には変わらないのではと私は考えています。もっとも日本が米食よりもパンをこんなに柔軟に受け入れたのは多分世界でも驚異的な目で見られているのではと思います。
食料生産は普通に考えると日本では効率の悪いことは誰でも知っています。一次エネルギーも買った方が合理的であることも誰もが異論を唱えないのではと思います。今工業製品が世界をリードして利益を稼ぎ出しているからです。一方木材や食料、石油を海外より輸入して外国の環境問題を結果的に引き起こす原因にもなっています。わが国の科学技術優位性が未来永劫に保てるという保証はありません。先進の科学技術を食料生産や一次エネルギー確保にもっと注ぐべきではないでしょうか。
パスタの新しい主食の例大変現実的な例として受け止めました。
わが国の柔軟な文化は許容するのではと思います。世界の国でこのような話が受け入れられるかは不明です。それから備蓄を増やすという話は
一時的な話で長期の国の戦略としてあまり頼れないのではと感じました。古い農業と新しい農業と自然を守る農業と区別して政策を立てる必要があるのかも知れませんね。御意見を続いて頂ければ幸せです。

補足日時:2007/09/17 22:31
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>大変良い視点より御指導いただきありがとうございました。


>>二年ほど前からですが、日本は加工貿易輸出による収入よりも、過去に行った海外への投資からの回収のほうが、多くなっているのです。海外に作りまくった現地法人が、日本本社にせっせと金を返してくれるという国になったのですね。日本はもはや、加工貿易立国ではありません。<
このことは大変心強いことですね。情報ありがとうございました。ネットでもし紹介されているとすればURL御紹介頂ければ幸いです。

毎日新聞が一番よい記事を書いていたのですが、インターネット上に残っていたのは、他紙でした。
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06021328.cfm
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/dr/20060613md01 …
http://www.nikkei.co.jp/keiki/kshuusi/20061113de …

>一時的な話で長期の国の戦略としてあまり頼れないのではと感じました。古い農業と新しい農業と自然を守る農業と区別して政策を立てる必要があるのかも知れませんね。御意見を続いて頂ければ幸せです。

これはおっしゃるのももっともの事で、日本の農業生産物はマニアックなレベルの高さを誇り、海外で高く売れますので、選択と集中の考えで、安倍前総理や故松岡大臣のように、「日本ブランドの高級農業生産物を、金持ちの中国人に売りつける」というのは、悪くないアイデアだと思いますよ。それから、農村のコミュニティーや農家が作り出している現状の生態系を守り、過疎化していく地域を支えるために、農家に直接の所得保証をするという小沢一郎の意見にも賛成です。これは、EUもやっていることですしね。
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この回答へのお礼

URL大変参考になりました。経済が殆どわからない私にも国際収支というものがどんなものか少し解ったように思います。エネルギー政策や農業政策というものはほんとに難しいということが解りました。日本が今後加工貿易立国だけで行かなくても良いということは大変将来に希望があると感じました。情報の流れやお金の流れは物の流れとは価値が同じであるとしても全然違うように思います。理科を足場とする私の考えでは前者はヴァーチャルな流れで質量を伴いません。後者は物質、すなわち質量の移動を伴うものです。ばい菌もごみも含みます(笑)。資源リサイクル率を上げ資源獲得戦争に巻き込まれないことや、食料自給率を上げても経済的に成り立つ技術開発が可能であるという気がします。資源単位で輸出入のバランスを取れば工業製品の自由貿易は可能であると思います。輸入食品と輸出食品のバランスが取れれば自由貿易の立場を維持しながら自給体制を維持できるのではないかとも思います。話が飛躍してしまいましたが、私は自由貿易体制を維持しながら、エネルギー安全保障、食料安全保障、資源安全保障体制が取れる科学技術政策が必要ではないかと強く考えています。日本に実質的に1億人が自給自足体制で住めることを世界に示してこそ真の科学技術立国といえるのではないでしょうか。問題点を整理して再度質問させて頂きます。そのときはよろしく御指導下さい。

お礼日時:2007/09/18 23:34

 ●こんなに狭い日本列島に1億人以上もいて、誰も飢えず、栄養失調にもならないのは、「加工貿易立国」だから●


 40%を割った食料自給率の実体は次の通り。(平成16年・概算)
米95%、(うち主食用)100% 小麦14% かんしょ94% ばれいしょ80% 大豆3% 野菜80% みかん99% りんご53% 果実全体39% 牛肉44% 豚肉51% 鶏肉69% 鶏卵95% 牛乳・乳製品67% 食用魚介類55% 海藻65% 砂糖34% 油脂類13% きのこ類78%
 飼料用を含む穀物全体の自給率28% 主食用穀物自給率60% 供給熱量ベース総合食料自給率40% 生産額ベース総合食料自給率70% 飼料自給率25% (農水省・最新食糧自給率表  http://www.kanbou.maff.go.jp/www/fbs/dat-fy16/H1 …  から)
 農水省のHPに次のような文があります。
<食料自給率の低下と食料安全保障の重要性> http://www.kanbou.maff.go.jp/www/anpo/sub13.htm を見て頂きましょう。<国内500万haに加え、海外に1,200万haの農地が必要>と題されたところに次のように書かれている。
 このような私たちの食生活は、国内農地面積(476万ha(平成14年度))とその約2.5倍に相当する1,200万haの海外の農地面積により支えられています。このため、農産物の輸入が行われなくなってしまうような場合には、大幅な食料の不足がひき起こされることとなります。
 これがどのようなことを意味しているかと言うと、日本列島の土地では、現在の3.4分の1の人口しか養えない、ということを言っていることになる。別の表現をするならば、(1)食料自給率100%を達成するには人口を3,600万人程度に減らさなければならない。つまり、江戸時代の人口に減らさなければ完全自給は達成されない。 (2)生産性を3.4倍にしなければならない。(3)現在の1億2000万人の人口を維持するには、国民が現在の3.4分の1の食料で我慢しなければならない。
 農水省のこのホーム・ページを読んで、その行間の意を推測するならば「食料自給率100%を目指すなんてことが不可能なのだから止めましょうよ」「農水省の事務方として、そのような正直なことを言うと、農水省にいられなくなる。まだ、国家公務員を退職したくないので、誰か意を汲んで下さい」「誰か、食料自給率100%を目指すなんてことが不可能だ、とハッキリ言って下さい」と言いたいのだと推測することになる。
 つまり、この狭い日本列島では、ほぼ江戸時代の人口、3,800万人を養う食糧しか生産できない、ということです。ではなぜ餓死も、栄養失調も出ないのでしょうか?それは、海外から資源を輸入し、付加価値を高め輸出し、その外貨で食糧を輸入しているからです。もし、「加工貿易立国」をやめたらば、食糧を輸入する外貨が稼げないので、人口を3,600万人程度に減らさなければ多くの人が栄養失調になったり、餓死したりするでしょう。
 食糧に関して、日本の選択肢は2つ。(1)現在のようにハイテク技術を駆使して、海外からの資源の付加価値を高め、比較優位の考えに立脚し、「加工貿易立国」を貫き通す。 (2)何らかの方法で、人口を3,800万人程度に減らし、農地を整備し、食糧を自給し、農業立国として生きる。
 地産地消という言葉があります。私は、これは「保護貿易政策」で世界の各国がこの政策を推進したら、第2次大戦前のような不安な世界になると思います。

この回答への補足

丁寧なご回答ありがとうございました。地産地消という保護貿易政策
大変興味を持って読ませていただきました。感情的ではなく現実的な観点から詳細な分析に基づいて書かれており大いに共感する部分がありました。私の視野の狭さを再認識しました。最近江戸時代志向がよく紹介されているようです。しかしながら世界で生きていくためには現実的に考えねばならない事がよく理解できました。
日本の人口密度は高くかつ耕地面積が狭く食料自給は通常のやり方では殆ど不可能であることはよく理解できました。工業製品に付加価値をつけて外貨を稼ぎ食料を輸入した方が効率が高く戦後復旧が急速に進んだと思います。このモデルを発展途上国が模倣し極めて大きな環境問題を起こすのではと心配しています。食料や水等環境問題の安全保障をしながら人口100億の時代に向けて経済発展するにはわが国のような科学技術立国が農業を経済原則に乗るように技術開発を行い十分な食料生産や飲料水を少ない土地で得られるようにすることが重要ではないかと思いながら読ませていただきました。確かに自然を守るために保護するだけではとても農業を進化させることは出来ないのではと思いました。
私は保護貿易が良いと考えているわけではありません。日本の産業界が自由貿易主義を貫き今後世界をリードするためには農業に早急に手を付けるべきではないかと考えるようになりました。工業製品はやがてインドや中国に追いつかれるのではと思います。同じ土俵でのお家芸は体操や柔道のようにそんなに長持ちしないと思います。100億の人口を収容できる先進的技術を早く身につけ世界に情報発信するべきではと思います。バイオやナノテクはどうも何を目標にしているのか想像がつかないでいます。この日本列島で1億人くらい住めないようでは日本の技術も大したこと無いのではと勝手に考えました。偉そうなこと書いてスミマセン。

補足日時:2007/09/17 22:23
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。現実を数字でお示しいただき実態の正確な把握が出来ましたことまことに感謝します。3800万人の収容限界が現実であることを正確に示していただきました。一つの科学技術に対する問題提起であると勝手に解釈させていただきます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2007/09/18 23:42

あなたが言うとおり、資源がありません。


自給率は100%不可能です。エネルギーもありませんから。水の自給率も年々低くなってきています。
日本は、今後、ソフト開発やアイディアの輸出と出稼ぎ労働にて外貨を稼ぐかも分かりません。
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商業利用できるほどの天然資源が無い以上、


付加価値で勝負するしかありません。

現状は、市場規模が大きい分野で
国際的競争力を持つレベルにあるのは
工業だけと言っても言い過ぎではありません。

資源はともかく、農業はテコ入れすべきでしょうが…
農業に環境保全的側面をちょっと匂わせたら
某国の圧力で潰されてしまいましたし…。
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わかりませんが、ベンジャミンフルフォードの著書を薦めます。


方向性が違いますが、答えは出てくるとおもいます。
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人口が今の1/10くらいになれば可能です。


今の人口をこの国土だけで養うのは無理です。
食料自給率を上げることは可能でしょう。
しかし100%は無理でしょう。
エネルギーの自給は無理でしょう。
安定的な自然エネルギーはまだ開発されていません。
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