エバンゲリオンＤＶＤ ＢＯＸの購入

これまでにエヴァのＤＶＤが何回出された事か…

廉価版を合わせたら最低片手分くらいは出されているんじゃないかな。
正直に申しまして、劇場新作のエヴァが完結した後に必ず全部をまとめたＤＶＤ-ＢＯＸが出るので、それが出ても後悔しないのであれば今買ってもいいのではないでしょうか？

>>ＴＶ放映と異なった決幕となっている等の意見を知り迷っています。
いかにも初心者らしいご質問です。
これは、ＴＶシリーズの２５話２６話が物語の完結を放棄して自己啓発セミナー的な物を放送して強引に幕を閉じた事に始まります。
そして、多くの反響を経て映画として完結を迎えたのです。
といっても、全く完結したといえる物ではありませんでしたが（笑）
ということなので、ＴＶシリーズを買っただけでは全く意味不明に終わります。
そして、映画版を買っても意味不明に終わります。
皆が不安ながらも期待しているのは、今度の劇場最新作でまともな話として終わらせてくれる事だったりします。

経験者から言わせていただくと、どうせまたＴＶシリーズと映画と劇場３部作をまとめたＤＶＤが出るから、レンタルで済ませておいた方がいいよって思います。

ＴＶシリーズの序盤から中版までは普通のストーリーのある作品ですが、後半～最後は観念的な物に摩り替わって行き、視聴者に理解させる努力を放棄しています。

途中打ち切りの作品であっても、それなりに結末を（強引では有っても）付けると言う事をしなかった…というよりも、やはり放棄した作品です。
だから物語が終わっていないと皆さん仰るのです。
二つの劇場版は、ＴＶシリーズで物語をきちんと終わらせる事が出来なかった代わりに、ＴＶシリーズの総集編+結末を描く積りでやはり終わらせられなかった物が一つ、更に今度こそ結末を付けるという積りで作られた第二作目があります。
上記二つの劇場版が、本来のＴＶシリーズの最終回に当たるという形で公開されました。
そして、この作品でエヴァンゲリオンは終わりましたが、その終わらせ方がやはり普通に納得の行く、落ち着いた結末ではなかったので、これを見ても多くの視聴者は理解できませんでした。
それなら初めからきちんとしたＳＦドラマという体裁を取らずに、単に観念的な作品である事を公言していれば、期待して裏切られた多くの視聴者も救われたでしょうが。
そういった意味で、作品として『つまらない』とは言いませんが、『物語をきちんと作られた』物ではない事、また、序盤の面白さが有った為にこの様な結果が『残念だ』としか思えない作品になってしまったという意見が多く有る事をご承知の上でご覧になった方が良いと思います。
まあ、俗な言い方をすれば、「オチ」が付いていないんですよ。尻切れトンボ。しかも良く有るように『結末は視聴者のご想像で』というスタンスとも異なり、有る一定の想像に通じる情報も与えられないという作品です。
私もナンバー１さんの仰るように、レンタルなどで見た上で、気にいればその後繰り返して見る為に購入を考えた方が良い作品だと思います。
まあ、個人的には例え気に入ってもＢＯＸを購入して見るまでの作品だとは思えません。有る意味で面白い作品だとは思いますが。

今度公開される新作が、「今までのエヴァは無かった事にして下さい」というスタンスできちんと物語を紡いでいるのであれば、そちらは期待出来るかもしれませんが。
基本的な題材やモチーフは（全て何かの引用では有りますが）非常に面白い作品でも有ったので、そうで有る事を期待します。

>>まだ事実上完結していないのですか。

違います。
一応、ＴＶシリーズの後の映画で終わっています。
終わっていますが、「はぁ？」っていう終わり方です。
しかし、この映画を見ないと物語の終盤で全く関係ない話を２話（２５話と２６話）見せられるだけなので、これまた問題です。
映画を見たら「やっぱりエヴァってよくわからなかったな」という感想に変わる程度です。
事実上では、映画で終わっています。

ちなみに、９月から公開される「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は、このＴＶシリーズと映画版をまとめた物＋αで作り変えられた「新訳」になるようです。
監督の私情満載の映画版ラストをどのように変貌させるのかがこの新劇場版の見所です。
というのも、この新劇場版は旧作のフィルム映像は一切使用しませんし、新設定や新キャラクターも登場するようです。
この新劇場版の完結編は完全新作となり、その終わりは企画段階の構想に近い、大団円となるエンターテイメント志向の作品になるそうです。

要するに、ＴＶシリーズのエヴァを全部見ようと思えば、当時の映画も全部見ないと完結しません。
また、今度のヱヴァンゲリヲン新劇場版は、初期構想に近い形で映像化されるので、ＴＶシリーズとは別物になる。
そして、漫画版は、ＴＶシリーズに貞元氏の作家性がプラスしたＴＶ版エヴァよりもわかりやすい構成になっているので、これまた違う感じになっています。

ＴＶシリーズから映画完結までの原作と貞元版エヴァとヱヴァンゲリヲン新劇場版の３つは、同じ「エヴァ」でもそれぞれ違った顔を持つ作品と捉えた方がいいと私は思います。