プロが教えるわが家の防犯対策術!

みなさんの日本の医療に対する考えを教えてください!!

(1)日本の医療を他国と比較した場合、長所はなんですか?また短所はなんですか?

(2)日本の平均寿命を延ばすには何が必要ですか?(悪性腫瘍、感染症、生活習慣病、交通事故、自殺など主な死因との関連で述べてください)

(3)悪性腫瘍の終末期の問題点(例えば、医療費、痛み、生活の質、緩和医療、在宅医療、訪問看護師、急性期に病院で療養が出来ないガン患者、見捨てられるガン患者、民間療法など)を教えてください。

(4)みなさんや、みなさんの家族が終末期の場合はどうしますか? 
(私個人は延命は望まないので前もって揉めないように病気を知った時点で遺言を残します。)

A 回答 (3件)

1.長所は皆保険であること、医療の最低ラインの質が高いことです。


短所は、医師数、看護師数などが圧倒的に少ないこと。
医師数が少ないのは大きな病院に顕著ですが、町の診療所はむしろ多すぎるぐらいになっていてアンバランスです。
この理由は一言で言うと労働条件です。
80年代から、政府の方針で医療費を抑制する方向になりました。
(それでも、対GDP比は他の先進国に比べて非常に低いです)
その結果、医学部定員の減少、診療報酬の減少になり、勤務時間が長く給料の安い病院から医師がやめて、開業するようになったのです。
医療関係者の奉仕的精神で保ってきた医療体制が限界に近づいています。
なぜ医療費が高いのか、高齢社会では医療費は当然高くなるが、
どこまで許容できるのか、その抜本的対策は、これらが全て
政府と厚生省の議論から抜け落ちていました。
小泉政権の時代にさらに福祉は後退した感がありますが、老人が
早く亡くなれば医療費が安くなると、本気で思っていたのではないかと
勘ぐってしまいました。

医療費が高いことは否定しませんが、皆保険であるために本来病院に行く
必要のない患者さんまでが受診することが問題なのです。
しかし、その中の一部に重病が隠れている場合もあり、
全面的に制限することには賛成できません。

2.これ以上平均寿命をのばしても幸福とは限りません。
むしろ、人生の最終期を健康で過ごすことの方が重要でしょう。
そのためには生活習慣病の予防が大切だと思います。

3.技術や理念はほぼ確立しています。
足りないのは施設や人員といったサポート体勢です。
民間療法はもっと安ければ見過ごせますが、高額なものを
売りつける業者は規制すべきです。

4.私は医師ですが、家族の最期は自宅で、という信念をもっていたのですが、
父が亡くなるときに最後まで退院させられかったことを後悔しています。
その最大の理由は、自宅で看病するのが老いた母ひとりになるので、
とてもそこへ連れて帰れなかったからです。
私も兄弟も離れて住んでいてせいぜい週末ぐらいしか面倒を見れませんでした。
やはりサポート体勢の不備を実感した次第です。
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はじめまして。



1)日本の国民皆保険制度は、気兼ねなく医療を受けられるという点で非常に優れています。これだけ安く質のよい医療が受けられるのはすばらしいことだと思います。その一方で医療を提供する側の制約が非常に厳しく医療職員の人員確保が非常に困難で、その結果として労働条件が悪くなっています。産科・小児科などの医師あるいは看護師の不足が深刻で、医療を受ける側に実際に影響が出ていると思うことがあります。先進国と呼ばれる国でこれだけ患者(1ベッド)に対する医療者の比率が低い国はそうありません。

2)現状が欧米ほどひどくないとはいえ、やはり生活習慣病の予防でしょうね。予防という点で医療者にできることは限られていると思いますが。

3)最期を迎える場所が病院であることが当然という意識、これがとても不思議です。自宅で最期を迎えるためのシステムがほとんどないですね。徹底的に1分でも長く生きたい人と、家族と一緒に住み慣れた場所で生を終えたい人、それぞれ選択できるといいなあと思います。在宅ホスピスという概念は日本にはあまりないですね。
病名・余命の告知をされた方がそれ以上のつらい治療を望まず緩和ケア病棟(ホスピス)目的の入院あるいは院内転棟を希望されても施設が少なく「順番待ち」になることが多く、間に合わないことがあるのもつらいことです。緩和ケアは保険制度上ではお金にならないからあまり増えないということかもしれません。また一般病棟では人員の不足からご本人・ご家族に対する最期のケアが十分に行えません。医療者が人の死を何とも思っていないわけではないけれど、それを行動で示すだけの余裕がありません。
また延命治療が可能になった現在、患者さんの皆さんに自分の最期をどうしたいかは自分で決めることができるという意識がそれについていっておらず、告知をどうするか、延命をどうするかで困るご家族が多いですね。他人の死に方を選ぶのは簡単なことではないし、それが家族であれば非常につらいことです。

4)家族がみな医療関係なのでそれぞれその辺ははっきりしています。わたし自身は挿管・心臓マッサージは家族が間に合わなくてもしない、喀痰吸引はしない、昇圧剤は家族が来るまで、疼痛ケアは意識がなくなるリスクが高くても優先して行ってほしい…という感じです。ドナーカードも作ってあります。ただわたし自身のパートナーは死については考えたくない、話したくないという人なのでどうしていいかよくわからないので困ります。本人の意向によって、延命を希望するなら徹底的にやるし、そうでないならまたそれを尊重して可能な限り意思に添うつもりなのですが…

ところで、病気を知った時点で遺書を作成するとありますが、不測の場合についても備えておくといいと思いますよ。
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(1) 特筆すべきなのは皆保険だということ。


  医療格差も問題視されていますが、
  それでも実施されている治療は
  世界的に見れば平均して高い水準です。

(2) 今後問題になってくるのは、
  生活習慣病と感染症でしょう。
  現在高齢の方は、そうでもないですが、
  その後の世代は、食生活の欧米化と
  食品添加物の影響をモロに受けています。
  感染症は、地球温暖化の影響で拡大し、
  発達した交通がそれを後押しします。
  今後、アジア・アフリカ諸国との関係が深まれば、
  日本国内では根絶された感染症が現れるでしょう。
  このとき、根絶されたと思っている病気の可能性を
  診断から除外してしまうと、致命的な初動の遅れと
  感染の暴露の可能性があります。

(3) これは、門外漢なので分かりません。
  ホスピスなどがもう少し市民権を得られたら、
  漠然と考えることはありますが。
  往々にして、自分のみに起こった場合と
  他人に起こった場合で、判断が変わる分野なので。

(4) 祖父の場合(生前の本人の意思によって)
  悪く言えば見殺しにすることを選びました。
  人間として逝かせるか、ヒトとして生かし続けるか、
  自分の場合なら結論は簡単ですが、
  それを別の人に当てはめるに忍びない、というのが
  現実です。
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