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最高裁は、死刑相当という見解を出して差し戻したそうですが、なぜ、最高裁自身で判決を出さないのでしょうか?

最高裁は忙しいからですか?

A 回答 (3件)

TVなどで聞いた回答です。

どの番組だったかは忘れました。

最高裁は忙しいからです。

日本の裁判所はピラミッド型で、基本的に上にいくほど裁判官の人数は少なくなります。最上位の最高裁判所には判事が15人しか居ません。
最高裁で自ら判決を出すという事は、一から事件を審理し直すという事です。
光市母子殺人事件以外の多くの事件が上告されますので、全ての事件を最高裁が自判を出すのは時間的に無理があります。
必然的に、高等裁判所の判決を基に判決する事が多くなります。高裁の方が充分な審理が出来るという意味です。

本来、最高裁判所は法律解釈しか扱わないので、光市母子殺人事件での最高裁の判断は三つ考えられました。
上告の棄却(高裁の判決を支持)、破棄差戻し(再度、高裁に審理させる)、 破棄自判(自ら判決を出す)です。
結果は大方の予想通り破棄差戻しでした。自ら判決を出すには、証言や資料などの判断材料が不十分という判断です。
つまり、死刑にするかどうかは、差戻しして 「高裁でもっと審理しなさい」 という事です。

ただし、高裁の 『無期懲役』 判決を破棄した最高裁の判決(解釈)は非常に重たいです。
基本的に、最高裁の示した判決に高裁は逆らうことは許されません。
破棄した最高裁の解釈に基づいた上で、審理し直すという縛りが発生します。
余程の新事実や新証拠が出てこない限りは、高裁は 「無期懲役の判決は出すな!」 という縛りです。
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この回答へのお礼

よくわかりました。

最高裁の方も大変ですものね。

なんだか、結論が先にあるような裁判になっちゃいましたね。

それで、弁護士もあんな言い分を『新たに』持ち出しているのでしょうね。

弁護士の行動まで少しわかりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/28 12:34

最高裁は一番エライので、もちろん「自判」する権限を持っています。


でも基本的にしません。
最高裁は憲法判断と判例変更と司法行政(人事異動など)しかしないと思っていた方がいいです。
事実調べ、証拠調べは下級審の仕事です。

特に死刑判決については、裁判官も人の子ですから、なるべく出したくないですよね。
寝覚めが悪くなりますから(笑)。
なので、最高裁が自判すれば、下級審はイヤなもの、ややこしそうなものは、どんどん上(最高裁)に任せてしまっちゃいます。
そういうのは、やっぱりよくないですよね。

「判断基準は上(最高裁)が示すので、きちんと各自(下級審)で判断しなさい」ということです。

サラリーマンの世界でも、上司があんまり実務をやっちゃうと、部下はどんどん上司に任せてしまいますよね。

上司(最高裁)はマネジメント(司法行政)と大局的判断(違憲審査、判例変更)をすればよいのであって、細かい実務(証拠調べ)は部下(下級審)に任せておけばよいのです。
でも、もちろん細かいことをやりたければ、することはできます。
実際、そういう上司は当社にいます(笑)。
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この回答へのお礼

なるほど。わかりやすかったです。

最高裁判所はドーンと構えている必要があるのですね。
ありがとうこざいました。

お礼日時:2007/05/28 12:38

こんにちは。


最高裁は通常、自分で判決を出す事はめったにしません。

理由は最高裁で判決してしまうと、将来、類似の裁判が発生した時、その時の判断をひっくり返す事が出来るのは最高裁だけになってしまうからです。
その時の社会状況により判断が変わる事はよくある事なので、できるだけそういう事態を避ける為に差し戻して下級裁判所で判決させます。
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この回答へのお礼

なるほど、深い配慮があったのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/26 17:37

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