1698～1760に生きたラビ、Ｂａａｌ　Ｓｈｅｍ　Ｔｏｖ　について

バール・シェム・トヴもしくはバアル・シェム・トーヴと読むようです。

バアル・シェム・トーヴはハシディズム(敬虔主義運動・ユダヤ教復興運動)の創始者です。このハシディズムは当時のユダヤ教徒に幅広く受け入れられ、発祥の地である東欧のユダヤ教徒の半数がハシド派(ハシディズム派)になったと言われています。
しかし、第二次世界大戦でのナチス・ドイツによる弾圧や、大戦後の東欧の共産圏化による宗教活動の制限もあり、かなり厳しい状況に置かれたようです。
それでも弾圧を免れた人々やイスラエルの建国に参加した人々により受け継がれていきました。それが現在、イスラエルで「超正統派」と呼ばれる宗派です。
一説によると、超正統派はイスラエルの首都エルサレムに住むユダヤ教徒の30パーセントを占めるとも言われています。
また、バアル・シェム・トーヴの曾孫であり、超正統派の一派ブレスラウ派の創始者であるラビ・ナフマンのお墓(ウクライナのウマン市にあります)はハシディズム巡礼の聖地となっており、年間数万人が訪れるそうです。イスラエル国外では最大の聖地と言われています。