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影の部分(光の部分)にパステル系の紫や水色、緑をもってくる
塗り方をしている方が結構いらっしゃいます。
(厚塗り系の絵を描く方に多いです)

普通影を塗る、というと影をつける部分と同系色で
濃い色を塗りがちだと思います。
しかし紫や緑で他の部分とは明らかに違う色であるのに、
浮いてしまうことなく絵に馴染んでいるんです。

このようにカラフルな影をつけるには何かコツがあるのでしょうか?
また、色を塗る上で、色彩の勉強になる書籍などありましたら教えてください。

A 回答 (2件)

これは「光源」「反射」という物理的な要因、それと「補色」「近似色」の感覚が関係しています。


この感覚を使う事で、暗くせずに派手な色で「影」に見えるように描く事ができます。
●反射
影は光の当たってない側にできる、だから暗い、というのが一般的な感覚です。
しかし実際には、太陽や主な照明のほかに「周囲に当たった光の反射」も来ているのです。でないと影は「完全な暗黒」という事になってしまいますよね。
反射光はその当たったもの(物体や建物、空など)の色を含んでいます。
しかし反射ですから弱く、強く照らされた部分には当たっていても目立ちません。強い光が当たらない影の部分にだけ反射した色は見えるのです。
(写真家など光のプロには、明るい部分や一見色がついていないように見える影にも空の青味や植物の緑が被っているのが判ります)
そういうわけで絵を描くときにも、影の部分にも周囲の反射色を強調気味に取り入れてやると、周囲と馴染んで自然に見えるのです。
●補色・近似色
影に「周囲にない色」を入れる事もあります。
これは、視覚的に周囲と反対の色、「補色」が錯覚で見える事を利用するやり方です。
http://www.tagindex.com/color/color_wheel.html
強い色を見続けると、網膜には明暗も色も逆の残像が残る事があります。
この原理で、周囲のグリーンがまぶしいくらいなら影は紫、赤土の反射が強いなら影は青味がかって見えるのです。
補色同士は、よほどドギツくないかぎり色的に馴染みやすい取り合わせ。
また、緑と青、青と紫など近似色も、グラデーションにしやすく馴染みやすい。
絵においては、画面の中で目立っている色の補色や近似色を影に使う事で、目立つ部分が浮くのを馴染ませる効果があります。

影に色を用いるテクニックは昔からありますが、近年のマンガ調イラストにはアメコミの派手な彩色法も影響しているので、そういった書籍も参考にするといいでしょう。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83 …
http://jhnet.maxs.ne.jp/myshop/cg.html

参考URL:http://jhnet.maxs.ne.jp/myshop/cg.html
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この回答へのお礼

とても詳しく適切な回答、ありがとうございます。
教えていただいたことを中心に色の勉強してみようと思います。

お礼日時:2007/04/14 00:46

そのような絵を模写するのが一番コツを掴みやすいと思います。

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