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質問者:noname#24488 君が代の曲の音楽的な性格
困り度:
  • 暇なときにでも
 音楽には丸で詳しくはありませんが、最近音楽づいている年寄りです。
 長年、君が代を聞いていますが、最近ますますこのメロディが好きになってきています。
 オリンピックなどでよく聴く、諸外国の景気よく好戦的?な感じのする曲に比べ、荘重で、短くて、余韻があるような終わり方をしているような感じがします。
 この曲は音楽的にどのような性格の曲なんでしょうか。和風のような感じもしますし、よくわかりませんのです。
質問投稿日時:07/02/09 17:33
質問番号:2738005
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回答

良回答20pt

回答者:thepianoman 「ファ」の音が無いので日本的に聞こえるのでしょうね。「君が代」誕生の経緯についてはこちらをどうぞ。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/Tama-eiichi/kimigayo-rekishi.htm

それから「君が代」は「レ」で始まって「レ」で終わっているので、「短調」っぽいのです。それが日本的に聞こえるもうひとつの理由と言えるでしょう。

音階にはいろいろな種類があります。西洋音楽はご存知の通り7音で構成されています。ドレミファソラシ。

東洋の音階は5音音階といって、5音で構成されます。

5音音階には二種類あります。それは 陽旋法(ドレミソラ)と 陰旋法(ドレミ♭ソラ♭)です。陽旋法は「明るい音」と言うことで長調、主に中国の音楽がそうです。陰旋法は「陰の音」あるいは「暗い音」ということで短調、主に日本の音楽がそうです。歴史的な邦楽では両方が使われますが。

上のどちらも東洋的に聞こえますし、短調なら「君が代」も陰旋法ではないだろうかという仮説が立ちます。

が、そこで引っかかるのが「シ」の音。この場合の陰旋法には「シ」が含まれません。さてどうしましょうか・・・。

視点を変えて、西洋音楽を考えてみましょう。中世の西洋では教会旋法というものがあり、いろいろな音階がありました。

http://www.geocities.jp/hiropon04/scalemode.html

教会旋法にロクリアンはありませんが、上のサイトで紹介されている旋法(モード)は現在はジャズで使われている音階です。

さてこの、ドリアン という旋法を見ていただければおわかりですが、「レ」で始まって「レ」で終わっていますね。

無理に西洋的に解釈すれば、我が「君が代」で使われている音階は Dドリアン(レの音で始まるドリアン)と言えるのです。つまり、何長調とか何短調と言う次元では解釈できません。Dドリアンというモード(旋法)なのです。

西洋でも後にこれらが長調と短調にカテゴライズされ、ドリアンは短調の仲間とされています。

ではなぜ、ドイツ人のエッケルトが、「君が代」の美しい短調の音階に、長調の伴奏をつけなければならなかったか?

現在使われているニ短調にコードをつける場合、その導音(音階の7番目の音)は、ド では無く、ド♯でなければなりません。しかしながら「君が代」には ド の音があります。ですからニ短調にはなり得ません。

で、無理に和音を付けた結果、Dドリアンのメロディーに、ハ長調の伴奏を付けてしまったという、アクロバット的な編曲技法となったのです。当然弊害は出ます。君が代の冒頭と最後の部分に和音が無い、というのがそれです。そこに伴奏をつけるのは理論的に不可能だと思います。これはベートーベンもびっくりするようなテクニックと言っても差し支えないと思います。

例えるならば、日本のうどんとドイツのソーセージを一緒に食っているような感じと言ってもよろしいのではないでしょうか。
種類:回答
どんな人:専門家
自信:参考意見
回答日時:07/02/09 19:27
回答番号:No.3
この回答へのお礼大変詳しいご説明ありがとうございます。
 音痴の私にとりましては、ご回答文の5音音階以降のことがわからなくなってきました。すなわち、音階名や音符を見ても、それを正しい音で発声できません。
 ドレミファソラシドは、さすがに一連のメロディとして覚えていますが、途中で一音抜けたりするともうダメですね(苦笑)。明日ピアノを人差し指で叩きながら音を出してみます。そうすればわかると思います。
 >君が代の冒頭と最後の部分に和音が無い・・・
 そうなんですか、気が付きませんでした。こんど気をつけて聴いて見たいと思います。
 ますます音楽に興味が湧いてきました。ありがとうございました。

回答

良回答10pt

回答者:bilda  
 君が代讃歌
 
>冒頭と最後の部分に和音が無い<
 モノクロで始まってカラーになり、ふたたびモノクロで終わるような
絶妙の趣向です。
 
 thepianoman さんの快答に敬意を表し、蛇足をひとこと。
 この曲の歌詞が、戦争責任者の一族を讃美している、という理由で、
せっかくの牧歌的な曲想まで非難されるのは、とても残念です。
 
 この曲が、西洋の和声法に適合せず、音楽的に未熟であるという理由
から、ピアノ伴奏を拒否しつづける音楽教師もいるそうです。
 もっともらしく聞こえますが、それなら日本の子守唄も落第です。
 
 その反対に、いかなる手段をもってしても全員斉唱させたい人たちが
現われ、どちらも、この曲の芸術性に耳を傾けようとしていません。
 権力アレルギーが、イデオロギー抗争になってしまったのです。
 
 また、スポーツの開会式で、無伴奏(アカペラ)で歌うことが定着し、
歌詞・曲想ともに、そぐわないのも困った風潮です。演歌や和製ロック
歌手よりも、謡曲・能狂言の若手が挑戦すべきではないでしょうか。
 
 kamehameha1941 さんが、この曲を好ましく感じられても、両極の人
たちにとって(敵か味方か)聞き捨てならぬ意見になってしまうのです。
 わたしは、もっぱら“NHKの子守唄”として愛聴しています。
 
種類:アドバイス
どんな人:経験者
自信:自信あり
回答日時:07/02/10 05:26
回答番号:No.4
この回答へのお礼ご回答ありがとうございます。
 No.3さんの5音音階以下の音楽理論について、ピアノでポツリポツリと音を出して見ましたら、少しわかったような気分になりました。
 音痴で音楽の無学者が意見をいうのは、おこがましい限りですが、今回識者の皆さんのお話を伺い、音楽というものは、先に民衆の間で「口で歌う」、「楽器で奏でる」ということが自然に発生し、そこから一定の法則が発見され、整理体系付けられたのが音楽理論だと思うようになりました。
 言語でも、先に喋り言葉が発生し、文法が後なのと同じことだと思います。
 西洋音楽が全て西洋の音楽理論で割り切れるものかどうか知りませんが、音楽は世界の各地で自然に多発的に発生したものだと思います。そして、それらはそれぞれの民族の人々の耳に、心地よく響いたものだと思います。
 西洋音楽が世界中でもっとも多くの人々に歌われ、演奏され、音楽理論も一番進んでいることと思いますが、だからといって、東洋音楽より格が上だということではないと思います。
 君が代のメロディーに西洋の音楽理論による伴奏がつけにくいというお話、大変興味深く思います。これを伺っただけでも私にとっては大収穫でした。これぞ君が代という感じにもなっています。
 スポーツの国際試合のアカペラはそういうことだったんですか。
 伴奏つきの君が代を一度じっくり聴いて見たいと思います、カラオケ屋にあるかな。
 ご回答大変勉強になりました。機会がございましたら、また教えてください。
 
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