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タイトルの映画を見たのですが少々腑に落ちない場面がありました。
内地の憲兵隊が民家周辺をパトロールしたところ国旗を掲げていない家があり、夜中に家人を叩き起こし、吼えた飼い犬を「軍務を邪魔した」との理由で撃ち殺してしまうシーンです。

1)特に事件もないのに憲兵隊が民間の住宅地域のパトロールなんかするのか?
2)国旗を掲げていない程度の理由でいちいち民間人を叩き起こして国旗掲揚させるのか?
3)徴用されてもいない飼い犬を銃殺する権利が憲兵にあるのか?この場合殺された家人が訴えたら殺した憲兵はどうなるのか?

当時の世相に詳しい方、回答お願いします(このシーンのせいでこの映画がずいぶん安っぽくなった感がしています)。

A 回答 (10件)

予科練世代の元軍国少年です。


映画は見ていない(見る気がしない)のですが、1)は普通はありません。2)もありません。
当時の反政府主義者(反戦、共産主義者など)、スパイを取り締まり摘発するため、特高(特別高等警察)が置かれていましたが、憲兵も担当していました。
1)のような事はこれを疑われた人や、団体についてのみ行われていました。   夜間人の出入りは見張られていたでしょう。  要塞地帯や軍事基地などの周辺地域では昼夜一般パトロールはあったでしょう。
2)は国旗は掲揚するとしても、朝掲げ夕方おろすものです。  平常掲揚している家は少数でした。
3)は勿論不法行為ですが、憲兵に文句を言える時代では、ありませんでした。   泣き寝入りするしかありません。
映画ですから誇張した表現をするのは当然で、大目に見てください。
時代劇でも近現代劇でも、同じような事は一杯あります。  それを含んで楽しんで見てください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。当時を知る方に回答いただけて光栄です。

お礼日時:2007/01/09 22:03

 戦前、旧制中学の生徒で、連隊の軍旗の前を横切って、憲兵に鞘に入った軍刀で殴られ、(鉄芯入りの木刀で殴られるようなもの)非国民呼ばわりされた人もいます。


 ですから、憲兵は一般人でも手を出すことがあります。

 まあ、軍旗は特別と言えば特別ですが・・・

 日本の海軍は、軍艦の艦首に菊の紋が入っていますし、陸軍の連隊旗は恩賜(天皇から貰ったもの)と決まっていて、それぞれ最高指揮官である天皇を意味していました。

 明治からある精鋭の古い連隊では、度重なる戦争にもって行ったため、軍旗といっても布の部分はほとんどなく、縁取りの金糸の部分と旗竿しか残っていないのが普通でしたが。
 ですから、今の甲子園の優勝旗のように派手な目立つ物ではありません。中学生はそれで見落としたのでしょう。(元は派手だったかもしれませんが。)

 旧日本軍は特殊な軍隊で、統帥権の独立と言って、政治家が指揮することは一切出来ません。陸軍参謀本部・海軍軍令部は共に天皇直属です。太平洋戦争では、これをまとめた大本営が天皇の元で戦争を行ないました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2007/01/09 22:04

戦時中の日本内地で憲兵が街中を徘徊している光景を見たことがないので、我々が住んでいた地域には憲兵の監視があまり無かったのかもしれませんが、一般住民と憲兵とは関係ないものと認識していました。

しかし近所の有名人が小学校の記念式典の来賓の訓示として「いま日本は負け戦を戦っているのだ」と発言したために憲兵が調べに来たと、そこの奥さんがぼやいていたと近所で評判になったことはあったが逮捕されることもなく注意されただけですんだようだ。このことから判るように憲兵は思想関係の取り締まりに力をいれていたようであり左翼系の知識人は常に監視されていたようだ。従って一般住民には憲兵の存在などは関心のないことです。
国旗の件ですが戦時中祝祭日に各家庭が国旗を掲揚するのはあたりまえのことで、もし出し忘れていたら近所から忘れていますよと注意されるのが普通でしょう。警察も憲兵も民間の国旗掲揚にまで注意するほどひまではないでしょう。
当時の軍人が民間人が生活している所で発砲したとは聞いたことなどありません。
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アメリカでは憲兵を英訳するのに苦労したそうですよ



米軍ではMPなのですが、米軍のMPは軍人に対する警察機構(日本軍の憲兵も無論そうです)ですが、映画に出てくる日本のMPは秘密警察である。そのためKENPEIという英訳を作ったそうです。

 で、回答ですが…
1・基本的にしません。但し戦後はある意味しました。憲兵は戦後に警察に登用されましたので
2・無論、しません。そのような権限は公務員にありません
3・そのような事をすれば軍法会議にかけられます
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 そういうことは、皆無であったとはいえないでしょうが、まあ、ほとんどゼロに近いといったところでしょうね。


 たしかに軍人が威張ってましたし、憲兵が軍人以外の人を捕まえることもありました。でもそれは思想関係がほとんどでしょう。
 「戦前が暗黒の社会だった」と、みんなが思わされているのは、それは特高や憲兵に痛めつけられた左翼系の言論人が、戦後復活してそれらをことさら書きたてたためです。
 一般庶民には関係のない話です。
 戦時中にはこんな替え歌が流行っていました(♪見よ東海の空明けて~の替え歌)。

♪見よ 東条の禿頭 ハエがとまれば、ツルッと滑る
 滑って止って またすべる ♪

 東条総理は関東憲兵隊司令官であったこともある人でした。
 庶民はサツマイモを食いながら、こんな歌を歌ってウサを晴らしていました。
 当時の世相を推し量るには書いたものよりも、当時のことをよく知っている人に聞くのが一番。明治生まれの人に聞くのが一番いいですが、ご存命の人はもう少なくなりました。
 当時のことを書いたものを読むときは、頭を冷静にして、こういうこともあったんだなあ、しかし全体とどうなんだろうと、考えて見ることが必要です。
 普通のこと、当たり前のことは本に書いても売れませんので、かえってわかりにくくなっています。
 明治維新や前の敗戦のとき、書物では世の中がコロッと変わったようなことになっていますが、庶民の生活はそうではありません。コロッと変わったのは上だけで、下の方は(これが国民の大部分ですが)大きなうねりのような感じで変化しています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。現在でも下劣な教師や警官は少なくありませんし、軍人が横暴だったのは事実でしょうがいくら戦時中でもあそこまで露骨にするとは思えませんでした。何より世論を敵にまわしては肝心の戦争も遂行できないでしょう。

お礼日時:2007/01/09 22:01

>タイトルの映画を見たのですが少々腑に落ちない場面がありました。



 あくまで劇映画の描写です。まずそういう視点で鑑賞してはいかがでしょうか。

>1)特に事件もないのに憲兵隊が民間の住宅地域のパトロールなんかするのか?

 基本的に、憲兵が事件がないのに民間住宅地域を巡回することはありえません。それは警察官の役目です。
 戦時における憲兵の任務は、簡単に書くと「軍の作戦を助成する」「軍需の生産を確保助成する」「軍事機密を防諜する」であり、夫々たとえば軍紀違反した兵の逮捕。軍需工場などの警備・サボタージュの取締り。間諜(スパイ)および利敵行為者の検挙などに従事しました。
 
>2)国旗を掲げていない程度の理由でいちいち民間人を叩き起こして国旗掲揚させるのか?

 これも一般的には警察官が注意するべき事項でしょう。当時の警察官は、つねに町内を巡回し、各家庭・事業所などの人員の転出・異動に関する調査を行っていました。徴兵逃れの防止や配給品の不当取得を防ぐためでした。当時は人員を水増しして配給品をよけいに取得しようとする犯罪が多く、これを「幽霊」と呼んでいました。

>3)徴用されてもいない飼い犬を銃殺する権利が憲兵にあるのか?この場合殺された家人が訴えたら殺した憲兵はどうなるのか?

 たとえばドーベルマンだったら、身の危険を感じて発砲したかもしれませんが、犬が吠えたからといって拳銃を撃つとは考えられません。もしそれが事実だったら、報告した時に上官から「犬ごときに兵器を使用するな」と厳しく叱責を受けたはずです。

 日本の憲兵については、その厳格さから戦後さまざまな誤解や歪曲が生まれました。確かに憲兵の仕業に残忍な拷問などもあったことは事実ですが、これは日本だけの特異現象ではありませんでした。

 奈須田敬という人は、戦時中に戦争批判のビラを印刷配布し、戦争遂行の士気を阻害する廉で憲兵隊に逮捕されましたが、取調べは「高圧的ではな」く「あっさり終わり」留置場では「なにか必要な日用品があれば申し出よ」と言われたことを「憲兵隊に捕われて 刑務所で迎えた終戦」(『歴史と人物』~「特集 日本陸海軍かく戦えり」昭60所収)のなかに記しています。

 ついでに、さきの回答の中に「憲兵隊は通常は師団に属します」とありますが、内地の憲兵(45年3月頃)は、通常憲兵司令官(憲兵司令部)に属し、その下に「憲兵隊司令部」つぎに「地区憲兵隊」(ほぼ各県ごと)さらに「憲兵分隊」(さらに分遣隊)という組織でした。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>あくまで劇映画の描写です。まずそういう視点で鑑賞してはいかがでしょうか。

映画を観ながら「憲兵ってこんなにヒマだったのか?」と思ったことが質問のきっかけです。映画と現実が違うことは承知していますがあまりに時代考証がひどいと楽しめないタイプなんです。

お礼日時:2007/01/09 21:58

私はこの映画を見てないのですが「まぁ映画ですから」と云うことでしょうね。


国民は軍国主義の犠牲者だったと言いたいのでしょう。

この頃国旗の掲揚をしないのでご存知無いと思いますが、国旗は日中掲揚して夜は家の中にしまう物です。
幾ら憲兵が横暴だとしても、こんな事で発砲する事はありません。
弾薬は私物では無いのですから大問題になります。
昔、親戚の元憲兵が映画の描かれ方に怒ってたのを思い出します。
甘粕大尉を捕らえたのも憲兵です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>幾ら憲兵が横暴だとしても、こんな事で発砲する事はありません。
私もそう思えました。弾丸もあまっていたわけではないでしょう。
旧軍が横暴だったことは事実でしょうがアメリカ映画で旧軍人=なんでもかんでも悪人とすることはかえって歴史の歪曲を助長するような気がしています。

お礼日時:2007/01/08 16:12

まず憲兵というと、


軍事警察(あるいは軍隊内の警察)のことだと取り違えてしまう人が
多いようですが、日本の憲兵隊はフランスの憲兵隊をモデルにしているため
少し違います。
もちろん軍内の綱紀粛正を行う部門もあるわけですが
フランス流だと一般的には通常の(特に地方での)警察と変わらない、
あるいは第二の警察組織という感じで、国民全体を対象にする司法権を持っています。
特に治安維持法ができてからは、
国民の思想統制という役割が憲兵に課されたために
いわゆる”非国民”の検挙を積極的に行うようになります。

憲兵隊は通常は師団に属しますが、日本全土が各師管区に分けられているので、
実質、日本全土に各憲兵隊に管轄されていることになります。
つまり(1)の質問のような憲兵が活動できない地域は
大使館領域以外ではありません。
最初に言ったように民間とか軍事とかは無関係です。

質問(2)の国旗掲揚の有無による強制捜査ですが、
憲兵は国民の思想を調査する権限があるので可能です。
しかしこの場合、憲兵のその日の気分次第。
国旗掲揚をしないこと自体が犯罪ではありませんが、
掲揚しないことで家の住民が反戦意志を表そうとした、
あるいは国旗掲揚を忘れること自体が、非愛国的行動であると
その憲兵が判断したのなら、問いださすことができるでしょう。

質問(3)は徴用うんぬんというのは無関係です。
憲兵令の第五条には憲兵が武器を用いるときの条件が示されてますが、
それは暴行を受けたか、防衛に際して避けられない場合で、
この場合、その規定には該当しませんが、
憲兵は昔から横暴で知られるので、そのくらいはありうることでしょう。
有名な甘粕事件なんかでは、子供を含む一家を強制連行して
尋問中に殴り殺し、
死体を井戸に投げ捨てたなんてこともありますからね。
人間がこんな扱いなんですから、犬なんか、何をか言わんです。

また犬は現行法でも”物”として扱われますが、
家の人が訴えたとしても、物損に対して小額の損害賠償が支払われるだけでしょう。
もちろん戦時中にこのような裁判は不可能で、
もし家の人が不平をいうようものなら逮捕されるでしょうね。
何しろ思想、つまり考え方を罪とできるわけですから、
憲兵などんな罪状でも作り出すことが可能なわけです。
少しでも非国民と疑われたら監獄行きですから、誰も何もいわないわけです。

映画とは、ドキメンタリーではないので、完全に史実を再現するわけではなく、
逆に短い時間で意味のあるシーンを作らねばならない芸術です。
あなたが腑に落ちないとしているのは、
当時の状況を端的かつ象徴的に表していますし、
そのシーンの演出や演技がよかったかどうかは別にして、
表現されたものに対しては、あなたのほうの認識不足にすぎないと断言できると思います。
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>1)特に事件もないのに憲兵隊が民間の住宅地域のパトロールなんかするのか?



憲兵は民間人も取り締まる権限も持っていました。

>2)国旗を掲げていない程度の理由でいちいち民間人を叩き起こして国旗掲揚させるのか?

国旗の不掲揚を「その程度」と考えるのは現代での基準です、その当時とすればその行為をすることは非国民であり万死に値することだったはずです。

>3)徴用されてもいない飼い犬を銃殺する権利が憲兵にあるのか?この場合殺された家人が訴えたら殺した憲兵はどうなるのか?

これも現代での基準ですね、戦時中は総てをお国のために捧げて戦争遂行に協力することが国民の義務であり、権利などと口にすること自体が非国民とののしられかねない、ましてや憲兵を民間人が訴えるなんてとんでもない。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
権限があったことは知っていますが事件もないのにわざわざ夜間の民間パトロールまでするほど当時の憲兵が暇だったとは思えなかったのです。

補足日時:2007/01/08 16:04
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当時はそれぐらい厳しかったと思いますよ。

彼らが気に食わないことは好き放題でしょう。彼らが法律です。
訴えるなんて
とんでもない。そんなことしたら非国民扱いですよ。

憲兵隊だけでなく、警察も歯向かう者は容赦なく逮捕、投獄、なんて昔はざらだった、と聞いたことがあります。それに較べ現在の警察は舐められきっています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。ただ司令官でもない一憲兵(あるいは下士官)が国旗不掲揚程度で民間人にそのような横暴が許されていた、とはいかに当時でも少々リアリティがなさすぎたように思えたもので質問しました。

お礼日時:2007/01/08 16:04

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