水滸伝の小説

「水滸伝」は無論フィクションですが、「宋史」にある宋江三十六員の乱と方臘の乱の記述を元に書かれた「大宋宣和遺事」を壮大に広げた小説です。

更に水滸伝の原書にはには挿入あるいは削除されたサイドストーリーによって七十回本、百回本、百二十回本の３種類があります。

もし水滸伝の本物を読みたいのでしたら、
「水滸伝」（駒田信二訳。）全てのサイドストーリーが載っている百二十回本の全訳です。きちんと訳されていますが、７０回以降の挿増（田虎・王慶討伐の物語）部分がちょっとだれるかもしれません。
「水滸伝」（吉川幸次郎・清水茂訳。岩波文庫）歴史上一番最初に作られた百回本です。ただ、一番面白い前半部分の吉川訳に賛否両論があり、個人的には好きでもお薦めできるかと言う点では……です。最近では吉川訳も訳しなおされているようなのでその問題は解決されているかもしれません。

オリジナルストーリーでは北方謙三さんの最近作が評判が良いようですね。吉川英治の「新・水滸伝」や柴田錬三郎さんの「柴錬水滸伝」が一番読みやすいかもしれません。

参考までに↓

参考URL：http://homepage3.nifty.com/suikosai/ousitan.htm