薄毛に良い食べ物

まず，サプリメントに頼った食事をしているのでしたら，サプリメントの摂取はやめてください。

摂取の仕方によっては，危険な状態になる可能性があるためです。
また，サプリメントを毎日摂取していますと，栄養はしっかり摂取出来ていると安心してしまい，改善する余地がなくなってしまうからです。
ちなみに，サプリメントの含まれている栄養は，意外と体内に吸収されないのですよ。

発毛によい食べ物という話であれば，すべての食べ物と回答するべきであり，また，それが正解です。
また，ミネラルが良いという話ではなく，ミネラルも摂取しなければいけないという話です。
ですから，栄養素の話であれば，すべての栄養が発毛に必要であると回答するのが正解です。
なぜなら，髪の毛を作るための材料は，体内に吸収されている栄養なのですが，この体内に吸収されている栄養は，どの場所にも均等に分配されているのではなく，生命維持にとって重要な場所から順に分配されていき，髪の毛などのように生命維持にはほとんど関わりがない場所には，その他の場所に分配されて残った「残りカス」のような栄養が分配されているからです。
また，体内に吸収されている栄養というものは，栄養それぞれに決まっている1日の最低必要量というものがあり，一つでもそれを下回ってしまいますと，その栄養の最低必要量に対する割合と同じ割合だけ他の栄養も使われますと，余った分は一時体内にストックされますが，数日もしますと体外に廃棄されてしまいます。（すべての栄養が，それぞれに決まっている1日の最低必要量以上に体内に存在していますと，余分となる分は，捨てられることなく体内で使われるようになるようです）
ということで，発毛させるためには，すべての栄養が必要となるわけです。

また，栄養士に頼みますと，1日分であれば，栄養バランスのとれた食事を示すことが出来るのですが，その食事を何日も繰り返していますと，早ければ2日目から，遅くても3日目からは，その食事に飽きてしまうのが私たち人間です。
また，食事に飽きてしまうようになりますと，栄養の吸収効率が低下してしまうのも私たち人間ですので，そういう意味でも，発毛に必要な食べ物は，すべての食べ物であるといえるわけです。

体内に吸収されている栄養のバランスが整えられている状態であれば，さらに，タンパク質，亜鉛，鉄，銅，カルシウム，ビタミンA，ビタミンD，ビタミンB2，ナイアシン，ビタミンB6，ビタミンCなどの摂取量を少しだけ増やしてみてください。（栄養によっては，許容上限摂取量が定められているものがありますので，過剰摂取には充分留意してください）
なお，これらの栄養を多めに摂取していますと，肌の潤いが戻ってしまったり，身体の線が柔らかくなったり（女性に限りますが・・・）ということがある場合もあります。

サプリメントに頼った食事はやめるようにと書きましたが，サプリメントを摂取してはいけませんという話ではありません。
出来る限り，食事として栄養バランスが整えられるように摂取することが望ましいのですが，数日以上，同じ栄養が不足してしまうこともあるかもしれませんので，そのような場合に限り，不足している栄養のサプリメントで不足分を補うようにしてくださいね。

いろいろと書いていますが，「今はそこそこに食べてます」ということですから，そこそこ食べ始めてから2～3ヶ月程度でその効果が現れ，回復が始まるのですが，それが目で確認出来るようになるまでには，さらに3ヶ月程度はかかると思われますので，気長に構えて取り組むようにしてくださいね。
髪の毛の状態を改善するのは，時間との戦いであり，自分との戦いでもあります。
どれだけのんびりした精神状態でヘアケアが出来るかが，これからのポイントになると思いますよ。

> ２．３ヶ月ですか。

回復するといいな…(＾＾)

元に戻るスピードが速くなるわけではありませんが，出来る限り，元の状態に戻すために，次の食材も適当に食べるようにしてみてください。

まずは，御御御付け。（←「おみおつけ」って読みます）
ワカメとお豆腐，ワカメと大根など，ワカメと何か，または，海藻と何かのおみおつけを1日1回食べるようにしてみてください。（無理に1日1回にする必要はありませんが，出来るだけ，食べる機会を増やしてみてください）
ちなみに，みそ汁よりも御御御付けの方が，具材が多いらしいですよ。
それと，海藻が髪の毛に良いというのは出鱈目ですが，これは，不足しがちなミネラル（微量栄養素）を出来るだけ摂取出来るようにということでお勧めしています。
また，御御御付けにしているのは，みそに含まれている大豆イソフラボンの働きも髪の毛のために手助けしてもらうためです。
なお，もし，出来ればですが，出汁は，鰹節削り節などを使って取るようにしてみてください。（確認はしていないのですが，おいしいと，栄養の吸収がよくなるというデータがありますので・・・）

髪の毛は，タンパク質が必要です。
そこで，脂身を食べ残して脂質の摂取を出来るだけ抑え，肉の赤身だけを食べるようにしてみてください。（赤身肉だけで調理しても構いませんよ）
刺身も赤身（背赤身が良いのですが・・・）がお勧めです。

あと，ごくたまにでも構いませんから，サプリメント代わりと思って，レバー（豚さんでも鶏さんでも構いません）を30～50gくらい食べるようにしてみてください。
なお，レバーが嫌いでしたら，無理に食べなくても構いませんよ。（嫌々食べますと，ストレスになってしまいますからね）
でも，レバーは栄養の宝庫ですから，一応，紹介しておきますね。
あと，「海のミルク」牡蠣も栄養の宝庫ですのでお勧めですが，加熱用と生食用の違いがありますので，きちんと従ってくださいね。

あと，どんな栄養が不足しやすいのかと言うことを知っておくことも大切だと思いますので，出来れば，栄養士に栄養相談をすることも考えてみてください。（ただし，栄養相談は有料です）
なお，もし，都合がつくようでしたら，各市区町村の保険センターなどで定期的に行われている「無料栄養相談」（たぶん，要予約だと思います）を利用してみてください。

栄養相談を受けられると，たぶん，栄養士に同じことを言われるかもしれませんが，「一昨日，昨日，そして今日の3日間で，それぞれの栄養が，それぞれ定められている「食事摂取基準」の3倍（3日間ですから3倍です）以上になるように心懸けた食事」をするようにしてみてください。（1週間で考える場合は，7倍です）
・・・まぁ，最近では，http://j-balanceguide.com/に出てくる「コマ」を使うかもしれませんが・・・。
食事摂取基準に関しては，http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/dl/h1122-2b …（PDFファイルですので，Adobe Readerが必要です）を参照してください。

ちなみに，髪の毛を作るのに必要となる栄養は，タンパク質，亜鉛，鉄，銅，カルシウム，ビタミンB6，ビタミンA，ビタミンC，ナイアシン，燐が挙げられ，また，それ以外に，ビタミンD（カルシウムの吸収を手助け）やビタミンE（血管拡張），ビタミンB2（皮脂分泌制御），脂質（ビタミンEの吸収を手助け）なども摂取することが大切になります。
ですから，タンパク質，亜鉛，鉄，銅，カルシウム，燐，ナイアシン，ビタミンB6，ビタミンA，ビタミンCは，出来る限り，毎日，食事摂取基準を超えられるように心懸けてみてください。（もちろん，無理をする必要はありませんよ）