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 鉄道貨物輸送廃止の理由、背景をおしてください。
21世紀になったころから地方の鉄道の廃止、事業者の変更が相次いでます。経営難の理由として沿線自治体の補助金打ち切り、低金利時代による基金枯渇、急激な少子化で学生減・・・いろいろあります。
 そのなかで「収入源だった貨物輸送がなくなり」というのがあります。神岡鉄道、樽見鉄道、鹿島鉄道・・・ローカル私鉄で貨物輸送が次々と打ち切られています。大阪駅前の梅田貨物ターミナルもつぶされて再開発されてます。
 90年代はモーダルシフトといわれてトラックから鉄道へのシフトが進んでいた時期もあったのに、なぜここにきて鉄道貨物輸送がなくなっていくのでしょうか。

A 回答 (4件)

個別の事情もありますから、簡単に説明するのは難しいですね。



鹿島鉄道は自衛隊百里基地のジェット燃料輸送を行ってましたが、駅から基地までのパイプラインが老朽化し、パイプラインを更新する必要に迫られ、新規に工事を行うよりもトラック輸送に切り替えるほうが安価という事で燃料輸送が廃止となりました。自衛隊の燃料ですから、安上がりの手段をとってもらわないと税金の無駄遣いですからね。

樽見鉄道はセメント輸送でしたが、セメント業界は構造不況で、需要が減っているのに加えて、安価な輸入品に押されて出荷量が減っています。そのなかで合理化の必要性に迫られての鉄道輸送廃止でした。昔のように税金をガバガバつかって、ダムや高速道路など土木工事をドンドンやる時代が続いていれば廃止にしなくて済んだと思います。

神岡鉄道は硫酸輸送のトラックへの切換が原因ですね。タンクローリー自動車の大型化が認められたからか道路の改良が進んだことが、その理由だと思いますが、これは詳しく知りません。

なお梅田貨物駅は、吹田と百済への移転であり、廃止ではありません。貨物輸送量が減ったわではなく、梅田時代と同量の輸送を見込んでいます。「トラックから鉄道へのシフトが進んでいた時期」って、本当にあったのですか? これまで減る一方だった鉄道貨物が増えたという時代もありましたが、トラックも輸送量が伸びていたはずです。トラックからシフトしたというのは錯覚だと思います。これも、別に環境対策などでそうなったわけでなく、バブル景気で労働力が不足する中、トラック運転手の確保が難しくなったために、高給で運転手を雇うよりも安価で済む、鉄道輸送も活用していただけに過ぎません。
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輸送に関してはコスト、定時性、安定性などを総合的に判断して輸送手段を決定します。


従って、結果的に鉄道輸送が見合わない場合はほかの手段に切り替えることもあります。

ご質問の例に出されている各社の場合は、荷主がほぼ1社限定で、荷主の意向が直接結果に結びついています。

鹿島鉄道の場合は百里基地との間のパイプラインが老巧化したのが切替のきっかけとなりました。
このように鉄道とほかの輸送手段が甲乙つけがたい場合、設備の老巧化に伴う更新経費を考えると鉄道は不利となるケースもあります。
一方で、岩手開発鉄道のように、だいぶ前にはなりますが、お客がいないので旅客輸送は廃止して貨物鉄道として現在も活躍しているケースもありますね。

貨物収入がメインで旅客営業もしているケースでは、貨物の動向が直接路線の存続に関わり、「乗れなくなる」となりますから話題が大きくなりますね。

自動車会社の輸送や佐川急便のスーパーレールカーゴなど、新たに鉄道貨物輸送に移ってきている例もかなりあります。

中小私鉄や第三セクターの場合は、国や地方公共団体の財政事情から補助金の打ち切りが行われ、経営的に行き詰まりやすくなっているのも1つの要因でしょう。
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鉄道輸送からトラック輸送にどんどん切り替わっていったのは、コストのためであることは、誰の目から見ても明らかでしょう。


単純な運搬にかかる費用だけでなく、それに応じた積み下ろしの設備(土地、施設、機械)にかかる費用、コンテナや梱包、包装にかかる費用などを考えたら、トラックにして、しかも業者に委託すれば、コストが削減できます。
モーダルシフトが、なかなか進まなかったののは、このコストに見合う利点がなかったからです。
しかし、21世紀になって、環境問題、特にCO2削減という問題がコストに見合うようになって来ました。企業が社会に環境保護に取り組む姿勢としても評価されるようになってきたので、鉄道輸送を再開する企業も現れましたね。

地方の鉄道で貨物が不振になったのは、トラックによる直接輸送が安価で可能になったからですね。必ず積み替えが発生するので、時間もコストも余分にかかります。昔のように、荷物が地方からは1週間以上かかっても容認できる時代ではないですね。
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鉄道貨物は廃止になってません。

勝手に廃止しないでください。
今の貨物の形態は、コンテナと専用貨物による輸送の2本立てになってます。

コンテナは、トラックにコンテナを積んで、発送主のところまで行って荷物を積み込みます。
それで、近くの貨物ターミナル駅に持っていきます、
トラックからコンテナ専用車両にコンテナを積み替えて、コンテナ専用列車を編成して到着駅まで列車で運び、
到着地近くの貨物ターミナル駅で列車からコンテナをトラックに載せ替えして、コンテナを着荷主のところまで持っていき
コンテナから、荷物を着荷主のところで下ろすのです。

専用貨物は、トラックでは輸送出来ない大きなものや、危険物(硫酸や航空燃料等)や廃棄物など
トラックでは危険を伴うものやトラックで輸送出来ない大量輸送するものなどは、鉄道輸送です。

ですから、鉄道輸送が無くなったと言うことではないのです。

地方鉄道の貨物取り扱いが無くなっているのは、専用貨物の輸送が無くなっているということです。
その理由としては、鉱山が廃止されたことで鉄道輸送が廃止されたり、
業務の縮小に伴って、トラックで輸送出来る量に減ったということもあります。
また、航空燃料の輸送については、パイプラインを造ることで鉄道輸送を置き換えるということもしているのです。

そして、鉄道の貨物ターミナル駅については拠点駅を整理していて、以前よりも広域を取り扱いしていたり、
コンテナ取り扱い駅については、以前の大規模な場所を必要としないように整理しているのです。

ですから、今までの輸送品から別の輸送品を輸送していたりコンテナ輸送に変わっている事を知ってください。

JR貨物
http://www.jrfreight.co.jp/index.html
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