チャイコフスキーのロミオとジュリエット

まったく別の曲です。

作曲家が別の人であれば、同じタイトルでもまったく別の曲、
と考えてください。

では、なぜ、同じタイトルなのか？
曲の題材が、同じものだからです。
両曲とも、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を
題材として作曲されたものです。

プロコフィエフの方は、バレエの伴奏のための音楽
（組曲版は、バレエ音楽をコンサート用に編集したもの）、
チャイコフスキーの方は、はじめからコンサートで演奏することを
目的に作曲された曲です。

おなじくロミオとジュリエットを題材にした曲は他にもあります。
ベルリオーズが作曲した『劇的交響曲「ロミオとジュリエット」』が、
中でも知られた曲となっています。

こんにちは。

違う曲です。

プロコフィエフのものはもともとバレエのための作品で，細かい曲が数十曲集まってひとつの作品となっており，全部で（たぶん）2時間くらいになります。
一方，チャイコフスキーのものは一曲で一作品，長さも（たぶん）十数分程度です。

使われている旋律やリズムや和音にも，共通するものはありません。