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Twenty four,X file,ER,LOST等のいわゆる「アメリカTVドラマ」は、毎週45分程度の放送でありながら、何故にあのような映画と同等もしくはそれ以上のお金が掛かった製作、舞台設定等ができるのでしょうか?

単に「TV局に製作に費やすお金がいっぱいある」とは、思えないのですが、、、、これらと比較すると日本のTVドラマは、教育テレビの英会話の寸劇のように見えてしまうのは、私だけでしょうか?恐らくアメリカのTVドラマにも日本のと同程度のものもあるとは思いますが、、、、
ご存知の方、よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

私も海外ドラマファンです。

と言っても、見たことのあるドラマの殆どはSTAR TREKシリーズですけど(笑)。制作費に関しては、isoiso0423さんが詳述されているので、別の視点からコメントさせて頂きます(問題あれば削除して下さい。ご迷惑をお掛けし申し訳ありません)。

【アメリカ製作ドラマの質が高い理由(全くの私見です!!)】
●企画段階で相当練り込まれていると思います。第1シーズンは元より複数シーズン化もにらみ(*)、テーマ設定(メイン、サブ、‥‥)、背景設定、人物プロファイル、人間関係等々、そしてプロットを非常に詳細に構築していると感じます。実際のドラマでは全く出てこないような設定にまで気を配っているはずです。このような十分過ぎる裏付けがドラマに絵空事ではない重厚感を与えています。製作者の力量に負うところが大きく、だからこそ優秀な製作者が持てはやされるのだと思います。
●(予め成功が見込めるドラマ以外は)いきなりシーズン放送されるわけでなく、まずパイロット版が製作されます。パイロット版で好評が得られて初めてシーズン放送に進める厳しさが、ドラマの質をさらに高めています。
●視聴者をドラマに引き込んで行く要素もたっぷりです。テンポ、カメラワーク、映像表現、音楽等にも製作側が十二分に力を注いでいるからだと思います。例えば、一見スローテンポでもストーリー展開/場面切り替えが素晴らしくグイグイと引き込まれることもあります。斬新な映像表現も次々に登場しています。
●高い演技力や気の利いたセリフも大きな魅力と思います。日米の対比で考えています。
(アメリカ)
・大人向け(ティーン向けは除く)ドラマで主役となるのは、経験豊富な30~50歳台が大半で、演技に深みを感じます。その俳優が優秀なのは、大半の配役がオーディションで決まるため、実力のある俳優しか生き残れない仕組みになっているからではないか、と想像しています。
・顔の表情や体の動きに、力みはなくごく自然。喜怒哀楽も叫んだりモノを投げたりの大げさな表現は、必要最小限で、通常は日常生活と同様に押さえ気味(STAR TREKでは敵の猛攻撃を受けても極力冷静です)。もちろん緊急事態では走り回ったりもしますが、変な走り方ではなく、これまたごく自然な「緊急走り」です。
・セリフがいい意味で裏切られます(吹き替え/字幕でしか見ていませんが大目に見てやって下さい)。この場面でこう来たか、という驚きです。格好を付けているのではなく、思いやり・悲しみ・失望といった感情をストレートな表現ではなく、しかも短い言葉に込められているので、聞いたときに色々考えさせられます。
(日本)実は日本のドラマを殆ど見たことがなく、チラ見の感想です。
・主役が妙に若く、歳不相応の役に付いていることもあるように思います。この時点で、現実味が薄くなってしまいます。
・(年齢に関係なく役者の)演技はヘタだと思います(ああ言ってしまった。ごめんなさい)。そう感じておられない方は一度「目を閉じてセリフだけ聞く」「音を出さずに画面を見る」ことをお勧めします。目を閉じると、セリフはただ台本を読んでいるだけということにお気付きになると思います。画面だけ見て顔の表情や体の動きを観察すると、目が妙にパッチリ状態で、額にしわを寄せたり、普段お目に掛かれない体の動きをしたり(感情強調表現?)、と不自然さばかりが目に付きます。
・喜怒哀楽はほとんど大げさです。大声を出したり、モノを投げないと怒れないのかと思ってしまいます。セリフもストレートな表現が目立ち、表面的(深みがない)と言う印象です。これらを強引に「マンガちっく表現」と称することができるかもしれません(マンガが原作のドラマが増えた頃から増え出したのかも)。マンガちっく表現は演技力のなさの隠れ蓑として重宝されている気がします。結果的に本格的なドラマではなくコミカルなドラマ(だけどコメディではない)が溢れている、という状況になってしまったのでは??

(*)
・「バビロン5」というSF番組は企画段階で既に5シーズン分のプロットが完成していたそうです。
・アメリカ製作ドラマが大切にしている一貫性について、STER TREKの簡単な例で、コメントします。
・STER TREKのシリーズ背景は入念に設定され、別々のシリーズ間でも整合が取れています。
・3つのシリーズは7シーズンも放映されてたのに、オープニングは(若干の手直しを除き)同一で通しました。
・ヴォイジャーというシリーズでは、シーズン半ばで本部のユニフォームデザインが変更になったのに、本部から遠く離れて連絡が取れない(という設定だった)宇宙船の乗船メンバー(番組レギュラーメンバー)は、番組終了まで古いデザインのユニフォームで通しました。
・オープニングを変えたり、新ユニフォームにした方がリフレッシュ効果を得られたと思いますが、製作側はグっと我慢(←想像)して一貫性を保つため変更しなかったのだと思います。

PS.
1492usaさんがコメントされているように、アメリカ製作ドラマの質の高さは昔からだったと思います。「逃亡者」は今見ても素晴らしいドラマだと思いますし、最近たまたま見た(1492usaさんが挙げられている)「ルーシー・ショー」も凄く面白かった。「コロンボ」を始め「プリズナーNo.6(英国ですけど)」「スパイ大作戦」「バイオニック・ジェミー」「奥さまは魔女」等、印象に残る作品がたくさんありますよね。
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この回答へのお礼

とても参考になります。お金も掛かっていますが、それ以外に俳優の質の高さ、練り上げられたストーリー、黒澤映画のように視聴者には見えない所まで手を抜くことのないコダワリ(物だけでなくストーリーなども含め)などが「質の高さ」を提供できるのですね。先程も記しましたが、主役の俳優以外で周りで動いている(演技している)膨大な役者達もその一貫ですね。納得です。ありがとうございます。

お礼日時:2006/11/19 13:30

映画業界の人間がTV製作に参入していることも一因だと思います



アルマゲドンなどを製作したジェリー・ブラッカイマー
(TVドラマCSIのプロデューサー)がインタビューで答えていたのですが
今のアメリカ映画業界は制作費が巨額な分、確実に資金を回収するため
大当たりする映画=万人受けする映画を作ることが半ば強制されています
確実に受けるキャスト、確実に受けるストーリーを追求した結果
内容が似ている映画や、昔あたった映画のリメイクが増えました
(強制するのは出資者である投資家や保険会社だそうです)
昔に比べて、創造的な仕事ではなくなったそうです

それに比べると、TVのほうが自由にキャストやストーリーを考えられるので
製作していて、やりがいがあるそうです

大プロデューサーであるブラッカイマーが製作するとなると
たとえTVでも出資者は多いので予算は潤沢です
また映画製作で鍛えられたスタッフがTV製作に携わるので
ストーリー、絵作り共に美しいものが出来上がります
プロデューサーの権限が強いので、キャストも自由に選べます

ただし、彼が関わるTVドラマは日本の「白い巨塔」のような大作で
アメリカにも放送枠を埋めるために作られたような、面白くない作品がたくさんあります

>日本のTVドラマは、教育テレビの英会話の寸劇のように見えてしまう
とありますが、日本に輸入される海外ドラマは面白い作品だけです
そこだけ見て「やっぱりドラマはアメリカ、日本は程度が低い」と評価するのは
ちょっと無理があるかな、と思います
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どうもです。


私もとてもアメリカドラマファンです。
(なつかしい!!ヒルスリートブルース最高ですね)

>日本のTVドラマは、教育テレビの英会話の寸劇
そうでしょうか?全く見解が違います、
アメリカのドラマや映画と比較するのは無理が有ると思いますが
日本の映画と比較したら日本のドラマの方が映像の質やもろもろ、出演者も
お金掛かっているように見えますけど。
日本映画は近年上向きとは言われますが 予算を準備するのは大変だと聞きますし、大作でもない限りかなり低予算に思えます、
それにたいしてゴールデンタイムのドラマの視聴率は強いしTV局のその時間帯の予算は大きいですよね。
 
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今までの回答に付け加えて



アメリカでは良い作品と認められ再放送となると再放送の回数に応じた
ギャラが脚本家から役者にまで支払われるようです。
1回目の再放送=初回放送時のギャラ×70%
2回目の再放送=初回放送時のギャラ×50%といった感じ
「ヒルストリートブルース」なんて警察ドラマはこれを見込んで最初から予算を無視して作られたそうです。
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ああ見えても爆破シーンは取り直しがきかないとか予算的にもやっぱり映画のようにはいかなくて一発勝負になるシーンも多いそうですよ。



24でもそのようです。
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日本の放送事業とアメリカとでは、その仕組みがかなり異なります。


TVドラマの制作を行っている会社は大手映画会社のTV部門です。その大手映画会社はどこもさらに大きな企業グループの一員です。

「24」の製作は映画会社20世紀フォックスのTV部門20世紀フォックステレビジョンなのですが、これらの会社はメディア王の異名を持つルパードマードック率いるニューズ・コーポレーション傘下の会社です。
この会社はオーストラリアや米、英国の新聞社をはじめケーブルテレビ会社、音楽会社など世界中にあらゆるメディア戦略を仕掛けています。
日本でも失敗しましたけど、ソフトバンクト組んでテレビ朝日の買収を仕掛けてきました。

こういった大きなメディア網を持っていると、TVの番組制作がただTV放送をするだけにとどまらず、いろんな形での利用が可能です。そんなことから莫大な製作費を掛けても、その費用の回収は可能になります。
またテレビドラマの世界はのちのち映画界へ進出してくる人材育成をかねているところもあります。スピルバーグもユニバーサルがTV用に製作した「激突」で認められ、映画への起用となりました。近年だと女性監督で「ピースメーカー」や「ディープインパクト」などの作品で知られるミミ・レダーはジョージクルーニーが主演していたTVドラマ「ER」の監督です。

上記のように、メディア系の企業が体系的にグループ化され、人材の育成や発掘する土壌もあるため、たかがTVドラマとはいえないくらいの大規模な作品が可能になっているんだと思われます。


下記ニューズコーポレーションに関する記述です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5% …
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この回答へのお礼

詳しく説明をして頂きましてありがとうございます。納得です。最近は「24」を少し前は「ER」を観ながら常に思うのは、主役達がドラマを展開している後ろでも非常に多くの人達(俳優達)がまさにそこで本当に働いているが如く動き回っている(演技している)のにいつも関心してしまいます。

これらとは、別ジャンルではありますが、「Friends」「Fullhouse」古くは「ルーシーショー」「奥様は魔女」などもその時々の「アメリカ」を感じさせてくれます。ありがとうございます。

お礼日時:2006/11/19 04:57

アナタのように、全世界にアメリカのTVドラマファンがいるからです。



放送終了後に全世界に向けて輸出して、投資を回収できるだけの自信があるからでしょうね。

日本の場合、CM収入だけで製作して、その後の回収手段としては国内向けのビデオ・DVDぐらいしかありませんから(最近はアジアのTV局に販売することもあるようです)。
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