時をかける少女(アニメ映画)の疑問

その昔、少女だった者の感想です。

ご参考までに。
（１）「未来で（白梅ニ椿菊図を通じ真琴の思いを受け取るのを）待ってる」
ではどうでしょうか。
２人が二度と会えないのが分かっているからこそ、涙を誘う場面だとおもうのですが。

（２）チャージされる前に戻ったとばかり思ってましたが？
くるみのような装置を千昭に返していませんでしたっけ？
その後、「もうタイムリープできない」ことになりませんでしたっけ？

（３）思春期の娘にはよくあることです。ご経験ありませんか？
・・・冗談はさておき、「自分も経験があるので心配しなくていいのよ。」の意味だと思いました。

■疑問(1)

真琴が絵はなんとかする（未来まで無事に残るようにする）と言っていましたが、あの時点で必ずそうなるとは言えませんよね。
もしかしたら真琴が生きている内はなんとか保存できるかもしれないけど、真琴が死んだ後に紛失するかもしれない。
（千昭はたぶんそのくらい未来から来たと思われるので）
真琴の言葉に確実性は全くないわけですが、それでも「待ってる」と言ったのは真琴のことを信じているということかも。
あとは泣いている真琴を励まそうとした、とか。
千昭の「待ってる」という言葉を励みにして、これから真琴は頑張っていくのではないかなー、と。

■疑問(2)
チャージされる前に戻って、チャージされれないようにすればかった、ということでしょうか。
だとすると矛盾が起きるからかもしれません。
もしもあのときチャージされなかったら、真琴は踏切で死んでいたはずです。
しかしチャージされたおかげで死なずにすんだ。
死なずにすんだからチャージする前に戻ってチャージするのを阻止した。
チャージするのを阻止したから真琴は踏切で……と堂々巡りが起きるので、タイムリープ能力を身につけることに関しては変更出来ないのかもしれません。
あの場所で真琴がタイムリープ能力を身につけた、ということが全ての前提になっているため、それを「なかったこと」にはできないということかも。

■疑問(3)
私も昔とある薬品でタイムリープが出来たのよ、と話をしても嘘っぽく聞こえるからかもしれません。
あとは和子自身、あれが本当にあったことか自信がないのかも。
もう十何年も昔のことですし、原作の設定だと深町君に関する記憶は消されたと思うので和子以外の人は深町君が存在したことも覚えていないはずです。
もしかしたら和子も顔は思い出せないのかもしれません。
あまりにもあやふやで不確かな記憶だから嘘をついたとも考えられます。
（実写版は見たことがないので何とも言えません。ただ原作だと和子も記憶を消されて、ラベンダーの香りだけを覚えていたような……）