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バランス型入力は、一般にRCAコード接続よりもノイズ対策で有利なことは周知ですが、線が長くなることによる高域の減衰についても有利でしょうか?
プリ・パワー間約7メートルの場合です。

A 回答 (5件)

線間容量(キャパシタンス)の比較的小さなものを選択すれば、高域減衰はそう気に病むほどのものではなく、特にオーディオ帯域で影響するほどの減衰は全く気にする必要はありません。

アンバランスのケーブルだって抵抗値が大きく線間容量の大きなものでは高域減衰は大きいことになります。
バランスケーブルでも線間容量がどうなのかは、構造設計、それから絶縁材料に大きく左右されますので一概にこうとは言い切れません。

ケーブルが長くなった場合、あるいはキャパシタンスの大きなケーブルを使った場合に高域減衰よりも注意しなければならないことがあります。それは、大きな容量性負荷をかかえることになるので、プリアンプが発振しやすくなることです。民生用のケーブルはケーブルの電送特性にあまり留意しておらず、また民生アンプもそんなに長々とケーブルを引っ張り回されることを想定していないため、(耳には聞えなくとも)発振状態に陥る場合があります。ことに海外性の高級アンプほどそのあたりは無頓着である場合が多く要注意です。
プリアンプの設計思想が読めない場合、プリパワー間はあまり引っ張り回すべきではありません。例えば回路図を見てケーブルを引っ張り回されるような事を想定して設計してあることが読み取れる場合に限り、安心してケーブルを引っ張り回せます。
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この回答へのお礼

ご返事ありがとうございます。
自家用装置では、1~2メートル程度の線長だったので、今まで体験のなかったゾーンの知識が広がったことにお礼申し上げます。

>例えば回路図を見てケーブルを引っ張り回されるような事を想定して設計してあることが読み取れる場合に限り、安心してケーブルを引っ張り回せます。

友人に、プリの仕様書にそのような文言がないか調べさせてみます。

お礼日時:2006/08/29 22:01

プロのレコーディングエンジニアです。


>プリ・パワー間約7メートル  ....という記述から見るとご自宅用ですね。自宅で7m程度ならバランスでもアンバラでもたいして変わらないと思います。(どこかできれいに巻いてたりすると良くないですが伸ばしてればだいじょうぶ)。それよりもケーブルの質でものすごく変わります。6Nか7Nの無酸素同のもの。同じメーカーのでもラインナップによって音がかなり違います。
民生用のプリアンプ、パワーアンプは高いものでもほとんどがRCA(ピンジャック)です。始めからバランスタイプのXLRコネクタがついてるもの以外はバランスに変換とかするとかえって音がよくなくなっちゃう場合もあります。家庭内では外来ノイズの混入も可能性としてはそんなに多くないし、大電力の機器のACラインとの平行設置等、引き回しでさければほとんどの場合大丈夫と思います。
機器との相性にもよりますが良質のケーブルを試してみて下さい。ちなみに私はアクロテックの6N(グリーン)を使ってます。
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この回答へのお礼

ご返事ありがとうございます。
経験に基づいたプロのアドバイス大変参考になりました。

お礼日時:2006/08/30 14:19

No.3ですが、補足です。


まっとうな設計がしてあるアンプで、出力インピーダンスが600ohm, 入力インピーダンスが600ohm、ケーブルも電送インピーダンスが600ohm。
この場合は反射が全く起きない事になりますので、原理的には高域が減衰しなくなります。

電送インピーダンスが600ohmというのは、ケーブルをどこで切り取っても送り側からは600ohmのインピーダンスに見えるよう、ケーブルのLCRを調整しているという意味です。ただし、ケーブルは600ohmで終端してある必要があります。

根拠としては希薄ですし、いつも必ずそうとは限りませんが、バランス接続は「高域が減衰しない可能性があります」。
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この回答へのお礼

再度のアドバイスありがとうございます。

お礼日時:2006/08/30 07:52

機器間の距離が長くなると、その間で磁力線や高電圧回路等からの誘導ノイズを拾いやすくなります。


バランス型接続は、HOTとCOLD、アースの3本の線で伝送する回路のことで、HOTとCOLDの2本の線に信号を載せ、シールド線でアース遮蔽するものです。
伝送する機器間にノイズとなるものが入ってくると、HOT側の波形にもCOLD側の波形にもノイズの波形が乗っかります。 しかし位相が逆になるため、両方を混合するとノイズ波形は打ち消されてしまいます。 そのためバランス型はノイズに強いということになります。

ところで今、7m程度の距離で、プリアンプ出力、さらに居住空間ということであれば、それほど問題になるようなノイズはないと思われます。 それでも、できるだけ電源線と平行したり近づけないようにします。
通常、レベルとして問題になるのはマイクロホン回路、また距離として問題になるのは20m以上でしょう。

高周波数帯域の減衰は、使用する線の種類や太さに関係するところが大きく、バランス型回路とは直接関係はありません。
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この回答へのお礼

ご返事ありがとうございます。

>高周波数帯域の減衰は、使用する線の種類や太さに関係するところが大きく、バランス型回路とは直接関係はありません。

成る程。ここが知りたかったところです。
アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2006/08/29 17:05

当方、バランス型の機器は使ったことがありませんので、聞きかじっただけですが...



ケーブルを長くすることによる高域の減衰は、2種類あると思います。1つはケーブルのLCR成分による減衰、もう1つはS/Nの低下による聴感上の減衰(というかマスキング)です。

前者に関しては、長さだけでなく、ケーブルの構造や絶縁体の種類によっても変化があり得ると思いますので、まったく同一のケーブルを用いて比較しないと分からないと思います。この点、同じケーブルを用いてバランス型とアンバランス型の製品を出しているメーカーは多くないように思いますので、比較は難しいかもしれません。バランス型は高級機種のみというメーカーも多いので、貸出し試聴させてくれない場合はさらに厳しいでしょう。
スタジオ用の安いパーツで実験して本命はホームオーディオ用の高級モデルを、という方法もあるとは思いますが、上の通り、ケーブルの構造が変われば結果も変わり得ると思いますので、何とも...

後者に関しては、Sを上げるかNを下げるかですが、長距離の引き回しではバランス型の方が相対的にノイズに強く、Nを低く抑えられる可能性があると思われます。この意味では、ノイズの多い環境で長距離の引き回しを余儀なくされる場合には、バランス型の方が優れているといえるでしょう。

もっとも、機器の側が、いずれも完全なバランス動作でないならば、つまり内部はアンバランスで入出力に変換回路をおいている場合は、その回路での音質の劣化が考え得ると思います。

ですので、結局はケースバイケースで、バランス接続だから絶対に良いという結論は導けないのではないかと思います。もちろん、試してみる価値はあると思いますが、まずは貸出し品で様子を見られてはいかがでしょうか。
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この回答へのお礼

早速のご返事ありがとうございます。
友人宅の信号ラインのシールド線を7mも引き回したセッティングを見、理由を言って「出来るだけ短くした方が」と指摘したところ、友人は「バランス型だから大丈夫だ」と述べていました。
実際の再生音は、高域も何ら問題もありませんが、信号ラインの7メートルもの長い引き伸ばしには、機器の入出力インピーダンスが高~い時代に育った旧いアマチュアの性で、線長=Cの増加=ハイカット、とすぐに反応してしまったようです。

アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2006/08/29 17:03

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