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富田元宮内庁長官が残したとされている「藤尾(文相)の発言」と記載されているメモを、あろう事か昭和天皇の発言だと歪曲し報道されました。
死人に口無しなのをいい事に昭和天皇の名を利用し国民を騙している報道各社に対して、政府・与党はどのような動きを見せているのでしょうか?
まさか政治家までもが昭和天皇の発言だと信じ込んでしまってるのでしょうか?

http://sej.byonabi.com/sei/data/3104.jpg

A 回答 (19件中1~10件)

すみません。

No.18の訂正です。
靖国神社の筑波宮司(A級戦犯合祀当時)

靖国神社の筑波宮司(A級戦犯合祀決定当時)
でした。

尚、靖国神社総代会で、1970年にA級戦犯合祀が決まっても、筑波宮司が合祀の実行を引き延ばしていた事、その後後任の松平宮司が合祀を強行した事、については、↓のWebと、
http://www25.big.or.jp/~yabuki/2001/yasukuni.htm

とNo.18でもいれた、
http://homepage3.nifty.com/wedd/yasukuni.html
をご覧下さい。

また、No.18の参考資料のURLは、同じ所がダブっていたので、↓を追加します
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060721/m …
馬場元広報課長の「(A級戦犯を含む合祀者名簿を)宮内庁に奏上した時『こういう方をお祭りするとお上(天皇)のお参りはないですよ』と言われたそうです」(こう宮内庁に言われたのは、他の報道によれば靖国神社副宮司)という発言にご注目下さい。

今までは、こういう証言が、天皇の内意に基づくものかどうかは確証がなかったのですが、富田メモの発見で、「天皇の内意だった」という結論に、一応はなるのでしょう。
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まだ、質問を締め切られていないのは、まだ納得されていない事があるのだろうと勝手に推測して、また回答します。



今回の報道があるまでは、昭和天皇が靖国に参拝しない理由として、二つの説がありました。ひとつは、三木首相の「私人参拝」(1975年8月)以降、憲法上の問題がクローズアップされた為、もうひとつは、天皇自身が「A級戦犯の合祀に対して否定的だった為」、というものです。

戦後、不定期とはいえ数年に1回(平均すれば、4年弱に一回)天皇参拝があった事からして、不参拝となった原因を探すのであれば、最後の参拝(1975年11月)から、数年内に起きた事から探すのが普通の考え方で、三木首相の私人参拝は、最後の天皇参拝(1975年11月)よりも前ですから、時系列だけで考えれば、ちょっと変です。(もちろん、この疑問に反論しようとする、それなりの説明はありますけどね。)

一方、「天皇自身がA級戦犯の合祀に否定的だった為」という説の根拠は、今回の報道にからんでネットで注目されている徳川侍従長の回想録、入江侍従長の日記、更には、(靖国神社元広報課長の証言からわかる)靖国神社の筑波宮司(A級戦犯合祀当時)の発言、などです。「天皇自身の考え」という事を明確に示す資料はありませんが、元皇室(筑波宮司)や侍従長が天皇の考えと反対の発言をする事は、常識的にはまずありえない話で、侍従長は天皇の意を受けて発言・行動している、と推測する方が、むしろ常識的ですから…。

つまり、今回報道されたメモは、(捏造や誤った解釈ではないと仮定すれば)、既にわかっていた間接的な証拠を、決定付けたものであって、注目された部分だけについて言えば、内容そのものは、決して驚くような話ではありません。もし、仮に捏造であったとしても、捏造者は既にわかっている事を一応は調べて捏造した事はずですから、そういう基礎知識もなしに、捏造の証拠を見つけようとしても、間違えた情報を単にコピペしているだけの、ピントはずれな事になるだけしょう。今はもう下火になりましたが、報道直後にネット上にあふれた捏造説は、その程度のものが大半に思えます。
例えば、No.13の方の引用にある「昭和天皇が参拝を止めたのは1975年」というのは、上にあげた、もともとそれほど積極的な根拠の無い「憲法問題説」を、更に誤解している一つの典型例です。(ネット上ではごくありふれた誤解です。)昭和天皇が最後に参拝したのが1975年11月であって、元々数年おきにしか参拝していないのだから、最後の参拝と同時に「参拝を止めた」と思う方が変です。
No.14の方が入れた参考URLのブログの作成者は、29日付けの新聞に載っている会見は28日以前に行われたはず、という事が気づかない上に、最後の天皇誕生日に、昭和天皇が珍しく戦争に対する個人的な感情を吐露して話題になった、という事も知らずに、堂々とブログで珍説を開陳してしまった、という事でしょう。

そんなわけで、元々、マスコミの報道が誤報・捏造かどうかは、それが政府に対する直接的な非難で無い限りは、政府自らが調査に乗り出す事はまず考えられないし、おそろしく『想像力豊かなメモの解釈』がネット上に一時氾濫した以外は、捏造・誤報を積極的に支持する意見は、あまりないようですので、政府が調べる可能性はゼロだと私は考えます。ついでに言えば、A級戦犯合祀の際から、宮内庁側に「それが天皇参拝に悪影響を及ぼす」という考え方があった(それが天皇自身の内意かどうかは別にしても)のは靖国神社元広報課長の証言などでわかっていますから、天皇の内意を調べようとすれば、それは、今までの政府にとっても決して難しくなかったはずです。

だから、今回のメモは、冒頭にあげた二つの説のうち、一つが(現時点では)正しかった、という事がわかる以上のものではないと思います。(もちろん、靖国関連以外の内容で、興味深いものは見つかるかも知れません。)

それよりも、今回の件で、ネット上でよく見られる「靖国問題は、中国や朝日新聞が作ったもの」という説が間違いである事が、今まで以上にはっきりした事の方が重要だと私は思います。仮に今回のメモが天皇の意思を示したものではなかったとしても、中国が中曽根公式参拝後から靖国神社への首相参拝を非難するようになる、遥か以前から、少なくとも天皇側近に、今回のメモが正しければ、昭和天皇自身に、A級戦犯合祀を問題視する考え方はあったのですから。

その意味では、今回のメモの政治的な意味は、「靖国問題は、元々国内問題であったし、今も、国内問題でもある」という事に尽きると思っています。天皇の参拝・不参拝と、首相の参拝の是非は、全く別問題です。

尚、報道のタイミングについては、個人的には、ネット右翼の方の普段の考え方からすれば、仮に中国自身の『謀略』だったら、実にヘタクソなタイミングでの発表、という事になるのだろうとは思いますが、こういう「陰謀説」は、好き放題なんでも言えてしまう一方で、政治的にインパクトが大きかったから、報道は捏造・誤報だろう、というのは、明らかに論理的でないので、ご質問の主旨とははずれるので、これ以上申し上げません。

毎度、長くてすみません。最後に、関連資料のURLを入れておきます。
http://homepage3.nifty.com/wedd/yasukuni.html
http://sakura4987.exblog.jp/3353613/
http://homepage3.nifty.com/wedd/yasukuni.html
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私は#16の方の意見に大筋一致します。

 

福田降ろしも、靖国を政局にしたくないという政府与党の統一見解でしょう。 福田さんが立つと党が二分する危険性があるので、何かの裏取引をして降ろしたと考えられます。

今、この時期にこのようなメモを発表する事は誰にとってメリットがあるのか考えると謎も解けます。 民主党もホリエモンの偽メールで痛い目を見ているので迂闊には乗って来ない。今のところ、大きな騒ぎにはならず、政府与党も胸を撫で下ろしています。 誰が見ても昭和天皇が合祀に反対だったのは明かであり、敢えてここで騒ぎにする事もないという処理の仕方はベストです。 しかし、そうすんなりと事は収まりますかねえ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>今、この時期にこのようなメモを発表する事は誰にとってメリットがあるのか考えると謎も解けます。
裏を引いてるのは、やはり靖国参拝をしない事を公約にして総裁選に出てくる人でしょうかね。
古賀氏なんて天皇発言の真偽を議論する事はとんでもないことで許せないなんてことをテレビで言ってましたし。
真偽をはっきりさせる事は当たり前の事なのに、彼は何で怒っているのでしょうか。
非常に怪しいです。

お礼日時:2006/08/02 03:41

政府は今回の件について、黙殺する動きをしていますが、それで正解でしょう。



今回のメモは、9月の小泉首相の退任と後継者選び、そしておそらくあるであろう8月15日の小泉首相の靖国神社参拝を目前にして、強い牽制球となったからです。

私は陰謀論者ではありませんが、どう考えても誰かが小泉政権に対して情報戦を仕掛けてきた可能性が強いです。
それを証拠に、自民党内の反小泉派や親中国陣営が、一斉に騒ぎ出しました。

情報戦を仕掛けるのが敵の狙いなのですから、その狙いを外すために正面から相手にしないというのは、理にかなった考え方です。


個人的には、例のメモについて、学者や言論人を集めて、一度徹底的に調査した方がいいと思います。
実のところ私は、このメモが本物である可能性も低くはないと思っています。
なぜかといえば、他の昭和天皇に関する資料と突き合わせても、それ程ウソの内容とは思えないからです。
特に三国同盟を推進した松岡については、別の資料でもボロクソに評価していたりします。

ですが、やはりガセである可能性も高いです。気になるのは、インクの色。
貼り付けてある手帳と比べても、明らかにインクの色が鮮明すぎます。
筆跡は達人が書けば、けっこう真似られますしね。

情報戦も高度なレベルになると、誰が見てもわかる嘘は流しません。
特定の事実を拡大して広めることで、敵陣営を信じやすくさせるのです。
文面だけ読めば信じやすい内容であるだけに、真贋について、より精査に調べる必要があると思っています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>情報戦を仕掛けるのが敵の狙いなのですから、その狙いを外すために正面から相手にしないというのは、理にかなった考え方です。
確かに政略的には理に適ってるのかもしれません。
しかし調査をしっかりして発言の真偽を明らかにして欲しいと願うのは、
肯定派も否定派も関係なくこの件に興味がある人全てでしょう。
せめて隠されてる前後のメモ全てを公開でもしてくれないものでしょうかね。

お礼日時:2006/08/02 03:30

再度No.12です。

質問者の主旨と「今回発見されたメモの真偽は関係ない」との事ですが、No,14の方がリンクを入れてくださったブログの内容は、あまりに状況をよく説明しているので、また回答させて頂きます。

まず、そのブログで紹介されている「分析」を、まっとうな常識から見ると以下のようになります。

1.メモはプレスの会見を筆記したものである
違う。会見内容の筆記であれば、「=(2)については記者も申しておりました」とか、「戦争の感想を問われ嫌な気持を表現したが」等と書かれない。前者は、昨年の記者会見に関する事、後者は、会見の筆記であれば、「戦争の感想を問われ」の部分が、「先程の質問については」といった風になるか、あるいは、単に「嫌な気持ちを表現した事については」とかいった風になるはずだが、わざわざ「戦争の感想を問われ」とある事から、「嫌な気持ちを表現した」時よりも、このメモにある誰かの発言がされた時の方が後である事が示唆される。

2.昭和63(1988)年4月28日の記述である。
メモの日付がそうなのだから、そう考えるのが合理的。

3.質問に対する答えは率直な感想を述べているように読み取れる。発言内容を事前にチェックされる立場の人間ではない事が判る。
発言内容を事前にチェックされる立場の人間かどうかはわからない。単に、このメモを作成した人or発言者(論理的には同一人物の可能性もある)が、メモの内容が公表される事を意識していない事が示唆されているだけ。

4.高松宮様に対して薨去という言葉を使っている事から宮家ではなく 、仕える立場の人物の発言と読み取れる。
薨去は、三位以上の高位の人の死去の時に使う正式用語。宮家か、仕える立場かはわからない。

5.「(3) 4:29に吐瀉したが」のくだりは客観的な表現で自身の事ではない。
「私が吐瀉した」といっても、日本語としてなんらおかしくない。

6.戦争の感想を問われた時「嫌な気持を表現」している人物である。
まったく100%正しい。

7.あまり閣僚を知らない人物である。
8.会見時の発言に「そうですか」が多かった。
「あまり閣僚も知らずそうですかが多い」をどう解釈するかによる。あまり閣僚もわかっておらず、閣僚が「そうですか」という事が多かった、という意味にも解釈できる。要すれば、これから何かを読み取るのは困難。

9.靖国神社の松平永芳宮司を松平の子と呼ぶ事から近親者で年配者である事が判る。
近親者であれば、「松平の子」などとは言わない。まぁ、徳川侍従長の発言だと言いたいから、近親者(親戚)にしたいのだろうが、徳川侍従長と松平宮司を「近親者」と呼ぶのは最初から無理で、一方、目上の人間であれば、誰でも松平の子といってもおかしくないから、どちらでもよいが…。

ま、ここまでは、「分析」している人が、一つの結論に向かって、勝手な思い込みを並べているだけですから、たいして参考にもならないのですが、もっと面白いのは、分析者による「昭和天皇陛下の発言とした場合の矛盾点」です。

イ.この日に昭和天皇陛下の会見は報道されていない。翌29日の天皇誕生日での会見は記録に残っている。
4月29日(天皇誕生日)の恒例の記者会見は、当然の事ながら28日もしくはそれ以前に行われます。この「分析」者は、新聞朝刊に載っている記者会見は、前日もしくはそれ以前に行われたもの(超緊急記者会見を除く)、っていう事すら、気付かないのでしょうかねぇ…。ずいぶん大胆な人ですね。

ロ.記者が天皇陛下に対してこのような質問をするとは思えない。又、質問する機会もない
分析者の「このような質問」がどのような質問か、これだけではわからないが、1988年の天皇誕生日の朝刊に載った(つまり28日以前に行われた)会見の内容は、↓のサイトで見られます。長いので「朝日新聞縮図版1988年4月29日31面」で文字検索してください。
http://dentotsu.jp.land.to/irai103.html

記者の質問
陛下はこれまでも大戦についてのお考えを示されていますが、あらためてお考えをお聞かせください。

昭和天皇のお答え
今の質問に対しては、なんと言っても大戦、大戦のことが一番いやな思い出であります。戦後、国民が相協力して平和のために努めてくれたことを、うれしく思います。どうか今後とも、そのことを国民が忘れずに、平和を守ってくれることを期待します。

さあ、富田メモで、「戦争の感想を問われ嫌な気持を表現したがそれは後で云いたい」って言ったのは、誰でしょうか???
このメモは、昨年(1987年。高松宮薨去後まもなく)の記者会見についても触れているのだから、徳川侍従長が毎年引退会見をするわけもなく、徳川侍従長の発言だと思う事自体、ばかばかしいのですが、No.14の方が紹介いただいたおかげで、メモの中での発言内容と、昭和天皇の発言内容が、よく一致する事がよくわかりました。

ネット上に氾濫している情報は、玉石混交というか、やたら石が多いですけど、時々、石なのに役に立ったりしますね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

何故か朝日新聞だけが天皇陛下の記者会見は28日に行われた事になっているそうですね。
他の新聞や著書等では25日になっているのに。
いったいどういう意図があるんでしょうかね?

お礼日時:2006/08/02 03:20

別の資料


 日本経済新聞で公表されたメモの裏面の写真が出回り始めました。
 この文書から推測するに

 富田朝彦・元宮内庁長官(故人)が残していたとされる、「昭和天皇のご発言メモ」に
関しては、どうやら「故・徳川義寛侍従長のメモだった」疑いが強くなっている

参考URL:http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/07/pos …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

この前のメモを読めば、28日に行われた記者会見の事を書いたのは明らかですね。
また意味がよく分からなかった「藤尾(文相)の発言」と書かれた文の意味も分かりました。
昭和天皇の記者会見が行われたのは25日、徳川義寛侍従長の記者会見が行われたのは28日。
客観的に見ても徳川氏の発言の可能性は非常に高いですね。

しかし2ちゃんねらーの執念にはすごいものを感じます。

お礼日時:2006/08/02 03:01

藤尾氏の発言だとしても疑問が残る方がいるようです。



例えば
> 藤尾文部大臣は、1985年に公式参拝を明言した中曽根内閣のときの文部大臣で、侵略戦争を正当化
する発言でいろいろ問題になった人です。
これは公式参拝ですか?と聞かれていた一人なわけで、戦犯合祀に不快感を示すとか、参拝していないという
内容と全く矛盾していますが。

こういう意見に対し、
ブログのコメント欄から
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid103 …
このような意見もありました。
(引用)
奥野氏はみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会の初代会長です。
藤尾氏はタカ派であるにもかかわらず、靖国神社に参拝していません。
もちろんみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも参加していません。
--------------------------------------
これをメモと照らし合わせると、藤尾氏の発言だとしてもおかしくないかな、とは思います。

また
(引用)
昭和天皇が参拝を止めたのは1975年。しかしA級戦犯の合祀は1970年に決定されています。その当時、合祀は宮司預かりとなっており、実際には1978年に合祀されておりますので、昭和天皇のお言葉だとするとつじつまが合いませんね。
----------------------------------------
どっちにしても天皇陛下を常にないがしろにしている勢力が、鬼の首でもとったみたいに
「昭和天皇もこう言っていた!」と錦の御旗にするのもおかしな話です。

9月の総裁選を控えて、安倍・麻生両氏を排除したい勢力がいますから、どっかから指令が下ったかも。
陰謀論はあまり好きじゃありませんが、総連が安倍氏を陥れようとして失敗したこともあります。
中国は大使館に日本の記者を集めてなにやらやっていますしね。
いつだったかな、朝日と毎日の論調がまったく同じ社説が出たことがありました。
調べてみたら前日に、中国の大使館に呼ばれてましたね。
例のNHKvs朝日のときも、バウネットと北朝鮮がつながっていたり、マスコミの闇は深そうですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

発言の真偽はともかく、この時期に出してくる事は明らかに陰謀ですね。
メモ自体は数ヶ月前からあった事が分かってたそうでし。

お礼日時:2006/08/02 02:28

No.2の回答への補足に書かれた「私がお聞きしたいのは政府はこのメモについて真偽の調査しているのかどうかです。

」というのが、質問のご趣旨だとすると、それに対する私の回答は、「たぶん調査していないだろう」という事になります。「昭和天皇の個人的な考え」(特に政治に絡む話題に関する話)自体、元来政府の調査にはそぐわないからです。(学者の研究や、マスコミの報道の対象でしかない)
また、今回の報道自体、政府の政策に対する直接的な批判ではありません。天皇家のみならず、首相などの政治家の参拝も、あくまで「個人としての信条に基づくもの」という事になっていますから、それを政府自らが調査に乗り出したら、建前と矛盾をきたしてしまいます。
勿論、一般論としては、「誤報や捏造が、政治上の議論に強い影響を及ぼす」事は避けるべきですが、それも政府の直接的な介入ではなく、他のマスコミや学者によって検証される事で、解決されるのが普通でしょう。今回の件でも、政府や政党の関係者が、親しいマスコミに非公式に依頼して検証させて、その結果誤報とわかる、というパターンはありうるかも知れません。

>自らメモの真偽を確かめずにマスコミの情報をただ鵜呑みにするのは政治家失格だと思いますが。
政治家が、報道の根拠をいちいち自ら真偽を確かめるべきだ、というのは、非現実的ではないでしょうか?現実は、大多数のマスコミが真実だという前提で取り扱っている事に対しては、一応真実だという仮定の下に発言するのが普通でしょう。その後で、誤報or捏造とわかっても、自分だけがバカだったという事にはなりませんが、正しい報道だった場合、自分ひとりだけが「捏造臭い」と言っていたら、そちらの方が格好悪いですから。実際、産経新聞の報道(http://www.sankei.co.jp/news/060721/sha037.htm)によれば、政府筋に「手帳のあのページだけ紙がはり付けてあるという。メモを宮内庁で見た人はいない。本当に昭和天皇が言ったかどうかも分からない」と言う意見があったようですが、「手帳のあのページだけ紙が貼り付けてある」というのが間違いである事は、もうわかっていますから、もし政府筋が、自分の名前を堂々とわかるように発言していたら、あまり格好のよいものではないでしょう。(あくまで格好の問題であって、誤報であるかどうかとは関係はありません。政治家がそういうリスクをとって、あえて誤報じゃないか、と言うかどうかの問題です。)

また、藤尾(元)文部大臣の名前がある事をあげて、「私は参拝していない」と言ったのは天皇ではない、と主張する意見が、ネット上にはたくさんあるようですが、No.8の方の回答にもあるように、「参拝していない」と言ったのが藤尾文相でないのは、このわかりにくいメモの中では、相当確定的に言える事です。「参拝していない」と言っている人を満たす条件は、まず事実として参拝していない、という事に加え、元皇族である筑波(元宮司)の行動を、「慎重に対処してくれた」という言い方をする人でなければなりません。『くれた』というのは、明らかに目下の人間に対して使う言葉です。「松平は平和に強い考えがあったと思うのに、親の心子知らずと思っている」という点についても同様の事が言えます。同じ理由で、富田宮内庁長官の考えや発言とも、読めません。よって、藤尾文相の名が書いてある部分がトリミングされた、と主張しても、あまり意味がありません。捏造・誤報と主張するのだとしても、的外れです。

私が検索した限りでは、No.11の方があげたURL(http://bekkoame.okwave.jp/kotaeru.php3?q=2289511)にある主張が、最も多くネット上でコピペされている意見のようですが、
1.三木「私人参拝」(75年8月)→天皇の最後の参拝(75年11月)→A級戦犯合祀(78年)という時系列と、このメモの内容が辻褄が合わない、と主張している(事実としては、言うまでもなく、なんら矛盾はない)
2.このメモは「中曽根参拝(1985年)、藤尾発言(1986年)、奥野発言(1988年4月)」と、時期の一致しない話題を書いているのが明白。(よって、10年前の話だから変だ、という主張は、無理がある。仮に、このメモが捏造だったとしても、「誰かが昔話をした」事を捏造しているはず)
3.徳川侍従長の発言と、今回のメモの内容が、よく一致する事をもって、徳川侍従長の発言だ、と言いたいようだが、侍従長が、直接個人の意見の表明が難しい天皇の意を受けて行動する、というのは、それこそ「日本の常識」であって、一致しないほうがおかしい。一致した事を、資料の信憑性を主張する側が注目するならまだ理解できるが…。

等と、資料の信憑性を疑う見解としても、相当レベルの低いものに思えます。参考URLに入れた方が、否定派の見解としても、まだましでしょう。(徳川侍従長の発言説に加え、天皇なら「親拝」という言葉を使うはずだ、といったところは、「親拝」自体敬語なので、私は親拝しない、というのは、日本語としてかなり変ですが…)

http://vortex.milkcafe.to/nikkei.html

この話は、今のところ、ネット上でコピペされている情報をいくら読んでも、多くのものは「捏造だとか誤報だとか、思いたい人が、自分に都合の良いネタを集められる」という程度の意味しかないように思えます。

さりとて、メモや日記のごく一部しかまだ公表されていないのは、間違いない事実なので、もう少しまともな資料批判に基づいた検証がされる事を望みます。メモ当日の、富田長官や昭和天皇の行動スケジュールも、可能な限り、調べてみる価値があると思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

もし今回の件で調査が行われなければこのメモの真偽に関係なく、調査されない事をいいことに「天皇発言」を捏造し政治利用する輩が出かねないと私は危惧しています。
このメモが偽物ならマスコミがこぞって捏造している事になるのでマスコミ主体の調査は信用出来ませんから政府直々に調査して欲しいものですが。

お礼日時:2006/08/02 00:10

この問題について関心があり検索しておりました。


http://bekkoame.okwave.jp/kotaeru.php3?q=2289511
こちらで良回答を得ているNo5さんの意見がとても妥当なところだと思います。
もし読まれてない方がいらっしゃいましたら一読をお奨めいたします。

政府の動きですが、報道で発表されてかなりの驚きはあったようですがとても冷静ですね。
真意のほどを調査するというようなコメントが随所に。
あとは他の方と同じニュースを見ているようなので省略します。
時期が時期だけに与党に大きな衝撃が走ったかと思います。
仮に偽物であってもないがしろにしたコメントはできませんから。

その後ニュースで聞かないところをみると政府よりもメディアが触りたくない問題になってしまったかもしれません。
ライブドアの偽メール問題は毎日飽きるほど見てましたが・・・
なんにしても調査中であるなら政府発表を待ちたいと思います。
すみません質問の回答にはなってませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>真意のほどを調査するというようなコメントが随所に。
それが本当であるなら嬉しいのですが、今の所まだ動きは無さそうですね。
真偽をはっきりさせる事は、この件に興味がある人は皆望んでいるはずですから是非とも動いて欲しいものです。

お礼日時:2006/08/01 23:52

画像みましたが、やはりあれは藤尾文相でなく、昭和天皇の発言でしょう。


「藤尾文章の発言」と書かれている直後に「=」(もしくは漢数字の2か?)がありますから、藤尾さんの発言は「復古ではないとも」のところまでで、「私は或る時に」以降は昭和天皇の発言であると考えられます。
おそらく資料全体が昭和天皇の発言を控えたものになっており、途中に別人の発言が挿入されたのでしょう。その辺のことは、全体を通して読めばわかることです。

「あのページを見る限り、『藤尾文相の発言』と書かれている行以降の記述は全て藤尾さんの発言と考えることが普通であって、いきなり昭和天皇の発言に切り替わるという考え方は不自然である」
という反論があるとは思いますが、それに対しては私は次のように考えます。

マスコミにはあのページだけでなく、前後の数ページが開示されています。もしあれが藤尾発言だとすると、新聞各社が歪曲して報道していることになります。朝日だけでなく産経までもが歪曲して報道することがありうるでしょうか?
また、仮に歪曲と仮定すると、なぜあのページ全体をテレビで写すという、歪曲を露呈してしまうような危険な行動が平気で行われたのでしょうか?
常識的に考えて、あれは昭和天皇の発言でしょう。
ただし、資料全体が捏造であるという可能性はあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>朝日だけでなく産経までもが歪曲して報道することがありうるでしょうか?
歪曲報道なら以前もありましたよ。
最近の産経・フジはなんだか韓国よりになっているみたいですし。
朝日じゃないから信憑性があるとは言えません。朝日が信憑性がないのは確かですが。

>なぜあのページ全体をテレビで写すという、歪曲を露呈してしまうような危険な行動が平気で行われたのでしょうか?
そこの部分を映さないようにしてる放送局もありましたね。
また手帳とメモの紙やインクの劣化具合が比較されにくいように工夫してる所も。
メモ全体を映してしまったのは明らかに失敗でしょう。

まあ、発言の真偽を議論するのはここの質問の趣旨とは反れますので、これ以上はご遠慮ください。

お礼日時:2006/07/22 23:52

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