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BL漫画というのはどのように流行していったのでしょうか?
ウィキペディアによると竹宮恵子さんの「風と木の詩」が
>男性キャラクタ間の性交渉を明示的に描いたのは
おそらくこの作品が最初であり、発表当時の読者に大きな衝撃を与えた。
と書いておりました。
80年代では同性愛というのは受け入れられないジャンルだったらしいですが
この作品のおかげで今のBLというジャンルが生まれたのでしょうか。
竹宮さんに続くBL漫画を切り開いた漫画家さんというのは誰なんでしょうか?
また、昔JUNE系の雑誌で活躍されていた漫画家さんというのは誰がいるのでしょうか?

私は最近「風と木の詩」を読んで衝撃を受けました。
この作品を今のBLというものと同レベルに扱えない・・と思うくらいです。
現在のBLで活躍する漫画家さんには失礼ですが・・・。
それほどこの作品に感動しました。読むたび涙です。
上記の回答のほかにこれに同意見だという方もしいらっしゃれば回答ください。よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

JUNEは耽美派でしたよ。

ボーイズラブとは微妙にちがうカテゴリーかと思いますね。ビジュアル系の元祖ともいえそうです。
投稿欄(作っていたと思いますが)や連載小説など、ネタは少年のエロスでしたが、漫画家さんは70年代に実験的だった方たちがかなり大勢参加したように記憶しています。
「花とゆめ」や「ララ」の延長のようなところで、18禁という感じでした。
坂田靖子さんもよく書いていました。いしかわじゅんさんも。常連でした。橋本君枝さんだったか、そんなようなお名前の漫画家さんが毎号よく連載していたなあ。松崎あけみさんは圧倒的なイラストでしたね。
萩尾望都さんや竹宮恵子さんはもうキャリアがあり売れた方でしたが、小品があったような。
木原敏江さんや青池保子さんや山岸涼子さんなども、少々ありましたかねえ。
小学生だったので(JUNEが家にあったので)あまり覚えていないのですが、決して力作を集めた雑誌ではなくて、先生たちも楽しんでおられるような趣味の雑誌でした。
マーケット主義の大衆漫画誌ではできなそうな、異端文学趣味が支えになっていたようなところがありました。マルキ・ド・サドとか、ジャン・ジュネとか、シュルレアリスムとか。
ま、耽美とギャグと読者体験手記の寄せ集めでした。
90年代からのボーイズラブというのは、やはりこういうところの読者からはじまった、同人誌からの流れが大きいのでは。
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#4さんの「版権同人誌からBLというジャンルが出来たと思っています。

」というのがいちばん現状には近いかも、と思います。版権同人誌やってる方がヘッドハントされてはじめてオリジナルを描くようになった・・・という方も多いように思いますし。はじめてではないにしても、商業以外ではまったくオリジナル描いてない(自分の商業作品のサイドストーリーとかは別として)方も多いですよね。
「BL」という言葉ができるまでは「JUNE系」と言ってましたので、扱うものは一緒だとは言えるのでしょうが、イメージ的にはずいぶん違います。「JUNE系」というとやっぱり耽美の匂いがするカンジですが、「BL」というともうちょっと軽やかなカンジです。そういえば「BL」「ボーイズラブ」っていうのは、どこからでてきたんでしょうかね。旧ビ●ロスかな?

さて、JUNE出身のマンガ家さんといえば。(以下敬称略)
竹宮恵子がやってる「お絵描き教室」の優秀作品として載った方はけっこういます。私はだいぶ古いあたりしか知りませんが、#4さんが挿絵として挙げてらっしゃる羅川真里茂や西炯子は、「お絵描き教室」が先だったと思います。羅川真里茂は4人組の高校生の話が2~3話、西炯子は弁護士ものの切ない話で前後編だったかな。もちろん、それぞれ花ゆめやプチフラワーデビューより前の話です。藤貴紀子も載ったことがありますね。魔法使いかなんかの話・・・だったかな?
杉本亜未も「お絵描き教室」だったかな?違うかも。時代劇モノとかやってました。鳳巳乱も杉本亜未とコラボとかしてたのはJUNEだったような。鳳巳乱は今はマンガ家やってないかもしれませんが。
黒川あづさは「ふたりの夏物語」という連載?シリーズもの?をやってました。大好きでした。今でもコレが黒川あづさのベスト作品だと思っています(笑)
荒井理恵、白井理恵子の4コマも大好きでした。白井理恵子の4コマ「STOP!玄徳くん(との!それはなりません)」は、小JUNEで江森備の「天の華 地の風」(中島梓の小説道場から出た作品)がブレイクした関連ものなので、それネタも多いです。
もっといると思うけど、今思い出せるのはこのくらい。挿絵描いてた人は挙げるとキリがないので割愛します。
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>BL漫画というのはどのように流行していったのでしょうか?



1980年代後半からごく一部の方々に受け入れられていた「JUNE」(男同士の同性愛モノ)というジャンルが、1990年代後半に同人誌的「やおい」の影響を多大に受けたオリジナル系を「JUNE」よりも軽い感じを出したい出版関係から「BL」という呼び方が生れ、定着したと認識していますが、内容的にはJUNEもBLもひとくくりだと思います。
ちょうどBLとJUNEが混在し始める直前(1990年)頃にこういったものにはまったので、私は男の子同士の恋愛モノは全てBL、その中でも耽美系はJUNEだと思ってます。
(15年前は「JUNE」はあってもの「BL」というものはありませんでした。)

どう流行していったかは、「おたく」が世間一般に認めれれたように、「おたく」な方々が増えたからだと思います。

その年代で、求められるものや流行が違っているので、昔のJUNEと今のBLには大きな違いがでているのでしょう。最近は、安易に同人作家さんがデビューしてしまうので、内容的に?と思うようなものも本になってますよね。
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私は90年代前半にJUNEを読んでいたので、その中でしか知りませんが当時小説JUNEで羅川真里茂さんが挿絵を、荒井理恵さんと白井理恵子さんが4コマを描かれていました。


西炯子さんはフジミシリーズの初期の挿絵を担当していました。
他に挿絵をしていたのは小林智美さんですね。
デビューはしていませんでしたが、津田雅美さんの投稿作品も大JUNEの方に掲載されていました(そちらには羅川真里茂さんのもありました)
黒川あづささんは連載を抱えていました。
今でも活躍している漫画家さんで覚えているのはこれくらいです。

JUNEとBLは別物だと私は認識しています。
竹宮先生たちが発表された作品はJUNEですが、今店頭に並んでいる同性愛版少コミ風なのがBLだと思います。
個人的にはJUNEからBLというジャンルが出来たわけではなく、版権同人誌からBLというジャンルが出来たと思っています。
キャラクターの名前を借りただけで設定や年齢を変更しただけのパラレルものが、気づけばオリジナルとなって、それをBLとまとめている気がします。
ビブロスあたりが出していた昔のコミックスを読んでいると、当時人気だったジャンルっぽいものがありましたし。
あくまで私が感じているものなのですが。
ですので、JUNEはJUNEなりの素晴らしさ、BLはBLなりの素晴らしさがあると思って色々と読んでいます。
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#2です。

追記します。

「オルフェウスの窓」は厳密には同性愛ではありません。
主人公は女性で、男装して学生寮にもぐりこむのですから。
しかし、そこでの生活には男女としてでなく、やはり同姓間の恋愛を感じるのです。
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私の私見ではありますが、少年の同性愛ブームの元は萩尾望都さんではないでしょうか。



少女漫画で少年の同性愛が最初に明確に表現されたのは、萩尾さんのポーの一族「小鳥の巣」であったと思います。
転校してきたアランに、同級のマチアスが「彼が好きだ」と自分の気持ちを確信するのです。
アランはそのマチアスの気持ちを知りながら利用する、といった展開になりますが、そこに同性愛に対する後ろめたさなどの感情はありません。

次の萩尾さんの作品である「トーマの心臓」の舞台は「小鳥の巣」と同じようにギムナジウム(ドイツの学生寮)となります。
「小鳥の巣」では同性愛がエピソードのひとつとして描かれていたのに対し、「トーマの心臓」では大きなテーマとなっています。

陽光をきっぱりとさえぎるヨーロッパの石造りの建造物の屋内、それゆえに窓からの採光がより印象的に目に刺さる。
ひんやりと重く乾いた空気を見事にその画から感じられる作品です。

竹宮さんの「風と木の詩」はその後になります。
これも舞台は学生寮です。ただしドイツではなくフランスですが。
萩尾さんのイメージがずっしりと重いタフタだとすると、竹宮さんは光沢のあるシルクの軽やかさです。

JUNE(旧JUN)が創刊されたのは、「風と木の詩」と平行したあたりではなかったかと思います。
松崎あけみさんなどが華麗な絵を披露されていました。

学生寮が舞台となるのは他に池田理代子さんの「オルフェウスの窓」があります。これはロシアですね。
そうそう、木原敏江さんの「魔利と新吾」も忘れてはいけない。これは日本です。

この大御所たちの「学生寮」ブームから見ても分かるように、少女漫画の同性愛ジャンルの起源は萩尾さんをおいて他にないと思うのです。

男子学生寮という閉ざされた中で繰り広げられる同世代の男の子たちの生活に、少女たちは想像力を膨らませて、現実にはありえないきれいな夢を見ていたのではないでしょうか。
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 同感でございます。

今のBL(すぐに関係を結ぶ・性描写がグロイ・教師と生徒や近親相姦なども何の躊躇も理由もなくする)というものに括ってほしくないですよね~。
 
 昔、弥生美術館で「美少年の系譜展」という展覧会がやっていた時に、竹宮惠子さんについて、質問者さんがお書きになったようなことが解説で書かれていました。竹宮さんとほぼ同時期か、やや遅れてかですが、萩尾望都さんが「ポーの一族」を描かれました。同性愛、というより、多感な少年同士の慕情、といった感じのものが、「ポーの一族」の中の特に「小鳥の巣」などに表れていました。続く「トーマの心臓」は、より強く少年同士の関係が表れていますが、はっきりした性描写はありません。しかし、数年前に完結した「残酷な神が支配する」(手塚治賞を受賞)では、義理の父に凄まじい性的虐待を受ける少年の地獄と救いが描かれています。「マージナル」はSFで女性がいない世界の話ですが、性描写はありますね。他に短編で「温室」などが、ちらっとそうです。

 個人的には私は、萩尾さんが好きで、竹宮さんは少し苦手なのですが、でも、作品はとても素晴らしいと思います。以前、このカテで、「風と木の詩」について書かれた質問・回答を拝見しましたが、男性が「この作品を読んで、学生時代に女子が読んでいたのを思い出し、女の子は男の子より早く大人になってたんですね」というようなことを書かれていました(勿論、「大人」というのは今のエロ下品な格好をしている女子高生などとは違いますが)。

 展覧会では、竹宮さんの少年像は、火のような、人を射るような目、とも書かれてたと思います。一方、萩尾さんの少年は、内面に籠るような静けさがある、というような言葉が添えてあったような…。

 JUNEは余り読んだことがないのですが、竹宮さんがイラストを描かれていた小説が連載されていました。「薔薇の館」という推理サスペンス系ものでしたか。萩尾さんはなかったかな。また、黒川あずささんという方が、とても笑える漫画を描かれていました。

 それと、もう10年位前でしょうか、白夜書房(現在は別の名前になっているようです)から「イマージュ」というBL系雑誌が出ていまして、そこに連載していた桜野粧子さんという方が、とても情緒的&幻想的は漫画を描かれていました。また、「百鬼夜行抄」で有名な今市子さん(絵が美しいです)が、箱シリーズの連載で、これまた叙情的な話を描かれていました。この方は今のBLコミックスで「B級グルメ倶楽部」など、同性愛者と社会・家族の拘わりを真面目に、コミカルに描いたりもしてます。

 桜野さん関係のURLを下記に記しますので、よかったらどうぞ。

参考URL:http://www.kcc.zaq.ne.jp/sakurano/yurin1.htm
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