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 すみません。(1)の続きです。
 うつ病の治療法としての「安静療法」は必ずしもよくないのではないかというのが私の疑問です。
 うつ病者の心と体の状態は、全体として停滞しています。脳内の神経伝達物質が減少しており、神経伝達が活発に行われていないと、抗うつ剤の効果から推測されます。
 そう考えると、うつ病を治療するためには、停滞している脳内神経伝達を活性化するためには、「安静」よりは、心と体の機能を活性化することが大切ではないでしょうか。
 勿論治療初期に、ある程度の「休養」つまりうつ病の誘発因子となったストレス状況を離れて、一時的に心と体を休めることが大切な場合もあります。
 しかし、この「休養」と「安静」に徹底した治療を行いつづけると、経過が長引いてしまうことになるような気がするのです。
 皆さんはどう思われますか。

関連URL: http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=220852

A 回答 (3件)

 精神医療に関わっている者です。


 一般論として書きます。
 うつ病の20~30%は、薬物療法を試みても長期にわたって(普通は2年以上を指します)症状が続いてしまいます。多くの場合、不安や焦り、うつ気分は消えても、おっくう感が残ります。疲れがとれきれません。
 たとえば、手がつかない、やる気が出ない、根気がない、何をしても面白くない、興味が湧かない、喜びを感じない、生きがいがないなどを訴えられます。
 このようなおっくう感のために、患者さんは苦しみます。しかも、この症状は抗うつ薬が効きにくいという難点があります。
 このようなおっくう感が残る段階となれば、治療方法を変えます。これまでの休養主体の治療から、仕事や家事を再開するための、いわば、訓練主体の治療へと移す必要があると考えられています。
 たとえば、午前中に図書館へ出かけたり、夕方から公園や買い物を行くことで、患者さんにおっくう感と闘ってもらいます。
 家族の方にも手伝ってもらいます。家族が押し付けがましくなく、症状の軽快を指摘することがとても有効です。テレビがみられた、新聞が読めた、散歩に行けたといったことが当面の改善目標になります。つまり、うつ病の改善が進むにつれて、焦点を社会生活に移していくのです。
 この場合、時間や量など客観的に評価できる行動を訓練主体に扱うことがポイントです。患者さんに実感してもらうことが大事です。
 以上、うつ病が慢性化している治療法のひとつを書きました。ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

 アドバイスありがとうございます。
 おっしゃるとおりなんです。まさに、書かれている治療法が私に行われているのですね。特に、訓練というか、トレーニングという表現はピッタリです。起きた時間や寝た時間、散歩した時間、など、確かに客観的に評価できることを聞かれますし、促されます。時間や量が減ると、原因を聞かれ、どうしたらよいか考えさせられます。アドバイスを読んで、なんか自信がつきました。そう言えば、先生も社会生活が送れるように頑張ろうと何度もおっしゃっていました。抗うつ剤は効かないことも、はっきりおっしゃっていました。抗うつ剤が効かないことが問題なのだといわれておりました。私の場合は慢性化しているのですね。慢性化しているうつ病に対する治療法がとられている訳ですね。納得できました。ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/20 11:06

私もうつ病歴8年、自宅療養歴19ヶ月です。


もうほとんどうつ状態を脱したと判断できたので、先日主治医に『就業可能』の診断書を書いてもらってきました。
私の考えでは、『休養』あるいは『安静』対『活動』という単純な対立ではなく、同じ『休養』といってもその中身(質)が問題だと思います。
私の場合は、自宅療養中の初めのうちはほとんど1日中何もせず、どこにも行かず、家内や医師以外の誰にも会わないという生活を2ヶ月ほど続けましたが、会社を辞めることによって心理的圧迫感から逃れてからは、自分の本当に好きでやりたいことは活動的に開始することができました。私の場合、それが英会話学校に再び通い始めるということでした。それは私にとって全然負担ではありませんでした。
ですから、専門的なことはわかりませんが、私の経験から言いますと、ある程度の『休養』なり『安静』によって少しエネルギーが溜まってきたら、自分の本当にやりたいことだけにそのエネルギーを注ぐことによって段々と他のこともできるようになるのだと思います。
私は最初の頃は英会話しかできませんでしたが、自分の趣味であったギター演奏やウォーキング、ジョギングなどが最近になってできるようになりましたし、友達と夜遅くまで飲みに行くこともできるようになりました。それらによる疲れも病気にかかる前と同じ程度までに回復しました。
しかし、それらをやろうという気が起きるまでは絶対にしませんでした。
専門書や医師の一方的な指示も大切ですが、自分がどの程度の状態であるかを知り、それを医師などの専門家と相談しながら回復への道を探るのが一番だと思っています。
『病気』は教科書どおりには治らないものだと考えております。
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この回答へのお礼

 アドバイスありがとうございます。回復されて本当に良かったですね。
 私の場合は、当初は疲弊性抑うつ症候群で安静療法と薬物療法でウソのように治りましたが、以後、再発を繰り返します。休養をとっても、おっくう感がとれないまま、復職しておりましたところ、転医し、抑うつ神経症(気分変調症)という診断を受け、現在、休職加療中です。
 おっくう感が強く、やる気が湧いてきませんでした。エネルギーが枯渇しているのだろうと考えておりましたが、主治医はそうではないとおっしゃります。正直、どうして、先生はわかってくれないのだろうと思っておりました。現実逃避だとまで言われました。うつ病の治療にそれは言い過ぎだろうと、抗議したこともあります。しかし、あなたのうつ病は頑張らねば治らないうつ病なのですと、何回も言われ、励まされました。
 先生の叱咤激励のおかげだと思うのですが、最近は、普通に起きれる日も多くなり、散歩にも出かけるようになり、私のようなうつ病には、外から力を加えなければ治らない場合もあるような気がしましたので質問しました。
 私の場合は、うつに逃げ込む傾向があり、自分がそこから抜け出すには自分の力では難しいタイプではないのかと思うときもあります。私の場合は特殊なケースかもしれないと思ったりもします。
 やはり、基本は自分の力が元に戻ってくるのを待ちながら、休養をする方が、うつ病をこじらせないのではないかとも思ったりもします。その休養の仕方が、私の場合は、放置しておけば悪化するので、医師が積極的に関わっているのかなとも思いました。
 医師との話し合いは大事ですね。よく話し合っていきたいと思います。

お礼日時:2002/02/20 10:49

うつ病治療歴もうすぐ7年、病気休職もうすぐ2年のburanです。



私もお医者様は既に5人目で、一般的に処方される薬はほぼ全て試した状態で現在に推移しています。現在は睡眠薬以外はほぼ最低限(リーマスのみ)の投薬と、カウンセリングを週1回といった状態ですが、あまりよくありません。病名はあまりにコロコロ変わりすぎてどれが正解か分かりません。一応「気分変調症」ということになっています。
ddiibbさんのご質問には何度かお答えさせていただいてますし、ddiibbさんも回答者としてキャリア(?)を積んでおられるので、こちらの「感じ」も分かってもらえるのではないかと思います。

最近の「うつ」が治りにくくなっているのか、「メンタルヘルス」という言葉が浸透するとともにかかりにくかった「精神科」治療に軽症患者がかかるようになったためこういう経過をたどる患者が増えているのかが分かりにくいのは事実です。
(宝島社新書の「擬態うつ病」林公一著は読まれましたでしょうか?)
私自身、休職を2年も続けることになるとは思っても見ませんでしたし、よもや入院することになるとは思ってませんでした。さらにいえば、こんなに長く治療する、ここまでしても治らないものかという思いはつのります。

ただ、「休養」と「服薬」がうつを治す重要な柱であることは事実で、そこに「生活リズムを調整する」ことも加えていくことが「停滞状況」を精神的に抜け出すためにも大事なんじゃないかと思います。
「安静」を旨としたのは「森田療法」的な考え方だと思いますが、その根底には動かないようにしていても自然と動きたくなる「自発性」がこころにもからだにも備わっているという思想があります。
ですから、ddiibbさんがそのように現在に疑問を持たれるのも、こころが動き出している証拠なんじゃないでしょうか。
その動きを焦りに変えないように、生活リズムの調整として、朝起きる時間を決める、晩寝る時間を決める、食事は3食同じ時間に摂る、1日1回は出かけるなど工夫されてみてはいかがでしょうか。必ずしも毎日キチンとできなくてもいいと思うんです(といっても気になるのがこの病気になる人の特徴かも)。
薬ともキッチリ付き合わないといけないでしょうね。薬を止めるのではなく、晩はきちんと睡眠薬を飲んで寝る。
逆に自分で生活リズムを調整し始めると、薬がホントに自分の今の状態(苦しさや自責念、睡眠状態、副作用など)と合っているかも見分けがつきやすくなると思います。
今のままだとなぜ過眠になるのか(睡眠薬が多いのか、合ってないのか)がわかりにくいでしょうから。

キツイことをいいましたが、私にとっても自戒のつもりで書いてます。「がんばる」という言葉は禁句ですが、お互いぼちぼち行きましょう。焦らないことです。
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この回答へのお礼

 buranさん、いつもご回答ありがとうございます。まず、私の質問の根底には、言いにくいことですが、医療不信というものがあります。それは、前医と現主治医の治療方針があまりにも違うことに端を発しました。
 前医は徹底した安静が必要ということだったのですが、今の主治医に頑張らねば治らない「うつ病」だと最初に言われました。少しずつ課題を与えられましたが、おっくう感と過眠はなかなか解消せず、焦りました。思うようにならない体にイライラしました。13~15時間寝る生活が半年以上続きました。起きても、外へ出かける気がしません。先生にどうしても出来ないことを訴えると、それではだめですね。疲れはもうとれているはず。睡眠薬のせいではありません。と言われ続けました。正直、前の先生のほうがよかったと思いました。
 ところが、そのうちに、普通に起きれる日があるようになったのです。先生に言われたように、カーテンを明けたまま、就寝し、目覚めると、朝日を目の中へ入れるようにし、覚醒するように心がけると起きれるようになってきました。今まででしたら、目覚めても、また、眠っていましたが、それは、現実逃避だと言われておりました。
 散歩にも、頑張って出かけるようにしました。大変おっくうだったのですが、しばらく歩くと気分が改善され始めました。いつも、そうではないのですが、気分がいいときがあるのです。
 buranさんの言われるように、こころが動き出したのかもしれません。しかし、それは、自ら待っていたというのではなく、外から働きかけて動き出したように思うのです。心と体が活性化しだしたように思います。
 うつ病に関する本をずいぶん読みました。敵を知り己を知れば何とかと言いますでしょう。「擬態うつ病」も読みましたが、印象深かったのは、アメリカのうつ病治療法に関する本でした。アメリカでは、安静療法というものは基本的にはないそうです。経済的な側面からは、保険会社に請求しても、治療法としては認められておらず、医療費は支払われないそうです。薬物療法、電気けいれん法、精神療法としては支持的精神療法、力動的精神療法、認知療法、対人関係療法などが、積極的にアプローチされるそうです。心身を賦活させる方法がとられるのです。
 文化的価値観の差があるのかもしれません。
 日本では、「直面化」をさけ、「仕方がない」という受容していく文化があり、患者も治療者も抑うつを受け入れて、それを共有し、休養をとりながら薬物の効果を待つという受動的な治療が文化的にマッチしているのかもしれません。
 そんなことを考えるとともに、それでよくなればいいのですが、よくならない場合はどうするのだ、大変な時間をかけずに積極的に治療していれば、もっと早く治るのではないかという疑問が湧きました。
 また、日本の保険による外来診療では、患者が1~2時間待って、数分間の診察が当たり前になっていると聞きます。精神療法は保険点数が低いとも聞きます。そのような精神医療現状も「安静療法」に関係していると思うの考え過ぎでしょうか。
 お礼が意見主張になってしまい申し訳ありません。buranさんだから、甘えて書かせていただきました。
 森田療法の思想が「安静療法」の根底にあるという指摘は新鮮でした。先のアメリカの治療法と比べてもよくわかります。
 要は治ればいいのですが、どうしても時間が気になります。焦りは禁物ですね。

お礼日時:2002/02/20 10:09

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