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基本的な質問ですが、市場経済を利用する社会ではなぜ所得格差が生じるのかについて、具体的な説明をお願いします。

A 回答 (4件)

> 市場経済を利用する社会ではなぜ所得格差が生じるのか


「正確には市場経済を利用すると」ではないのですが、恐らくは市場万能主義ではなぜ所得格差が?の話と思われますので、その前提で書き込みさせていただきます。
なぜ所得格差につながるか といえば簡単に言ってしまえば、調整機能がないからです。市場万能主義などでは、自然淘汰を前提に考えるため必要ならば自然と需要が生まれ、必要のない(需要のない)ものは自然と市場から淘汰されるものと考えます。
これまでは、失業問題や医療などの社会保障、公共事業による景気の調整、産業への国の関与など、国家が積極的に介入する事で調整機能を果たしてきた事とそれが期待されていましたが、一方で政策の失敗や汚職なども相次ぎ批判が高まり、それならば国家の関与なく市場自身に任せるべきという声が生まれ いわゆる小さな政府 を求める声が高まりました。また、これに加え、元貴族などの上流階級層 や 資本家などを中心にたくさんの税を支払う事に不満を持っていた勢力も加わってよりその声は大きくなります。何よりそれを実践しているアメリカが世界一の経済大国である事に大きな理由があると思われます。(私にはアメリカは覇権国家であるから勝ち抜けているに過ぎないように見えますが。)
フィンランドなどに代表され大きな政府では高福祉高負担です。
一方、小さな政府は低福祉低負担であります。
自由主義や社会民主が国家機関が集めた税から問題の調整を行うべきと考えるのに対し、市場原理こそ国民の声であり、需要であるのだから、これによって自然と調整は行われると考えるのが、市場万能論であり新自由主義である と大まかに言ってこんな感じです。

「新自由主義、自由主義、社会民主主義」で検索するといろいろでてきます。
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訂正


フィンランドは間違いで スウェーデン です。
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市場経済の根本は需要と供給によって価格(価値)が決まるということです。

例えば金や銀などが高いのは、その質が安定していることもありますが、産出量が少ないからです。アルミなどは典型的で、精錬が難しく、中世ヨーロッパでは最も高価な金属でしたが、電気による精錬技術が一般化した今ではかわいそうに「一円玉」に使われていますよね。
このように、需要と供給に差があるものに高い値段がつくということが市場経済の原則です。
したがって、「ほしがられる商品」は高く売れるし、そうでないものは安いわけです。これが全てにおいて徹底されるのが市場経済です。
会社や個人においても「ほしがられる商品」「ほしがられる能力」がある場合に、たくさん収入があるということです。
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市場経済を利用する・しないに関わらず、ほとんど全ての社会において格差は発生します。

その根本的な原因は個々人の能力の差です。

市場経済に即して考えます。
話を簡単化して、最初は誰も何も持っていない状態、としましょう。そして、世の中には能力の高い人と低い人が居るとします。ただし、教育というコストをかけることによって、能力を引き上げ(低→高)をする事ができるとします。

すると第一世代は、能力の高い人の方が低い人よりも多くの所得を得ることが出来るはずです。ここまでが第一世代です。

第二世代以降は、能力の高い人の子は教育を受ける可能性が高いため、能力の低い人の子に比べて能力が高くなります。

したがって、所得は高所得世帯の子ほど高くなり、低所得世帯の子ほど低くなる傾向にあり、世代を経るごとにその傾向は強くなります。

これは労働から得た所得(賃金)だけの話ですが、さらに、貯蓄は所得が高い人の方が多いため、より多くの利子を受け取ることもできますし、高所得者はより多くの遺産を残すと考えられますので、この事実も所得格差を広げる要因になります。
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