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楽典を勉強しているのですが、リズムのところでシンコペーションがよく分かりません。

『同じ高さの弱拍部と強拍部とが結ばれて弱拍部が強拍部になり、強拍部が弱拍部になって強弱の位置が変わること』
と辞書に書いてあったのですが、これは
「小節の最初の拍子(強拍)が前小節の最後の拍子(弱拍)と同じ高さの音であれば、二つの音は結合されて、前小節の最後の拍子(弱拍)が強拍となり、小節の最初の拍子(強拍)が弱拍となる。」
という解釈でよいのでしょうか?
言葉にできても(できていないと思いますが)イメージが全然できません。

それと、強拍なのですが、「強く聞こえるという心理的な“強点”であり、実際に鳴る音の強さとは必ずしも一致しない。」ともありました。
ということから、強拍の意味を考えると「演奏中に小節の先頭ということを意識するための拍子」という解釈でよいのでしょうか?

まとまりがない質問ですが、お願いします。

A 回答 (3件)

例えば、4拍子なら4つの拍子は「強-弱-中強-弱」という感じで表現されるのが一般的ですし、3拍子なら「強-弱-弱」で4/6拍子なら「強-弱-弱-中強-弱-弱」となります。

これは音楽を表現する際の「ごくおおまかでゆるやかなお約束」です。

シンコペーションはこの強弱の並び方を一時的人為的に破って音楽に意外性と面白味を加える為に使われます。

ご質問者さんの試みた定義:
「小節の最初の拍子(強拍)が前小節の最後の拍子(弱拍)と同じ高さの音であれば、二つの音は結合されて、前小節の最後の拍子(弱拍)が強拍となり、小節の最初の拍子(強拍)が弱拍となる。」
は間違いではありません。しかしいつもそうだとは言えなくて、他にもシンコペーションの例があります。

例えば次の場合;
1)強拍の位置が弱拍に取って変わりさえすればそれが小節の中のどこにあってもシンコペーションと言える。例えば4拍子で「強-強- -弱」となればこれもシンコペーションです。
2)同じ高さの音を結合するのを「タイで結ぶ」と言い、違う高さの音をひとくくりのつながった音として表現するのを「スラーで結ぶ」と言いますが、タイでなくスラーで結ばれていても、その部分の音楽の流れが最初に申し上げた「ごくおおまかなお約束」に従わずに「弱」を「強」にした方が自然に聞こえるなら、これもシンコペーションです。例を挙げれば8分音符で一小節内の動きが「ドレドミドファミレ」とあれば、「ドれドみドふぁミレ」(ひらがな部分を強く)と表現するのが適当ではないかと思ったとすれば、これもシンコペーションだと言えます。
3)本来なら強拍が来るべきところに音のない休符が来ているとすれば、ほとんどの場合その次の音は本来弱拍なのに強められた音になります。これもシンコペーションと言えます。

というようにシンコペーションとはご質問者さんの定義を含んで一般的に;
文頭に述べた通常の強拍弱拍の並び方が一時的に変更になること、と言えると思います。

二つ目のご質問について
これは私の解釈ですから一般的かどうか不明ではありますが、ご質問者さんの「演奏中に小節の先頭ということを意識するための拍子」を強拍だと意識しない方をお勧めしたいです。

理由は「小節の第一拍目は強拍だ」と思ってしまえばむしろ音楽が死んでしまうケースがとても多いからです。例えばドイツ語(英語でもok)ですが言葉はほとんど冠詞から始まります。冠詞に強い意味はありませんからむしろ弱く発音されて言葉が始まり、強調したい言葉が強められます。会話のリズムはそのようにして作られますが、器楽は言葉のない会話に似ています。

音楽も似たようなケースが結構ある(断定すると間違いになってしまうところがつらいですが)ので小節の第一拍目は「第1拍目」と単純に言うだけで良いと思いますし強く歌う(鳴らす)ところを強拍と言った方が良いと思います。強弱の決め方はその「半分」をメロディの流れ方に依存する、と思えば良いと思っています。

つい私見を交えてしまい、失礼しました。
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この回答へのお礼

例も交えた丁寧で分かりやすいご説明で
シンコペーションのイメージがわいてきました!

小節の強拍,弱拍は、一般的な決まりを「ごくおおまかでゆるやかなお約束」と覚えて、曲のメロディーに合わせて柔軟に移動・変化させることが望ましく、その結果、決まりから外れたときの現象をシンコペーション。

ご説明を参考にして、以上のように考えました。

> つい私見を交えてしまい、失礼しました。

いえ、とんでもないです。
感性の学問であるので、たくさんの人の意見をお聞きしたいと思っています。
私的な意見を頂けて嬉しいです!

ありがとうございました!

お礼日時:2006/05/18 16:09

参考までに。


参考URLの音を聴いてみてください。パソコンの音なので、実際の演奏とは違いますが。拍の裏が強く感じられるとか、タイでつながっているという音があります。こういうのがシンコペーションの一つです。

参考URL:http://homepage2.nifty.com/adlib/adlib/study/fly …
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この回答へのお礼

とても参考になるURLありがとうございました

お礼日時:2006/05/21 18:05

シンコペーションとは、強拍の位置がずれる、或いは強拍と弱拍の位置が交換される、という意味で、音の高さ(ピッチ)に関する概念はありません。



簡単な例を書けば、4/4の場合、一般的には「強 弱 中強 弱」 ですが、

シンコペーションになると「弱 強 ー 弱」 という具合になります。

つまり、普通は二拍目が「弱」なのに、そこが「強」になるので、シンコペーションというわけです。

小節線をまたぐ形でタイによって結ばれた「同じ高さの2つの音」は、ご指摘のとおりです。例はここに出ています。

http://cnx.org/content/m11644/latest/

おっしゃる通り、強拍は「演奏中に小節の先頭ということを意識するための拍子」と解釈しても、だいたいは良いと思います。美輪明宏の「ヨイトマケの歌」にあるように、各小節の一拍目にある強い拍ですね。

ただ、19世紀の作曲家、特にシューマンなどは、小節線を無視したメロディーがたくさんあります。その場合はメロディーが小節線を無視しているわけですから、強拍と小節線の関係は無くなります。

そのような習慣というか流行は20世紀に入ってからは、曲の途中ででどんどん拍子記号を変える、というスタイルになって行きます。

強拍は単にstrong beat だけでなく、musical accent という意味もあります。つまり、メロディーと強拍には密接な関係があるわけです。視覚的には一般的に、比較的長い音符にはmusical accentがあります。

辞書は所詮人間が書いたものですので100%信用するのは危険だと思います。音楽の基本を勉強する段階であっても、最低でも辞書は3冊、楽典も3冊、は必要だと思います。

特にアメリカではこういった音楽の基礎学習が優れているのですね。ですから英語がわかれば、yahoo USA 等のアメリカのサイトに飛び込んで、syncopation, accent, melody と検索してみたら良いと思います。わんさと出てきます。
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この回答へのお礼

前回の質問ではお世話になりました。
今回も丁寧なご説明ありがとうございます!

> シンコペーションとは、強拍の位置がずれる、或いは強拍と弱拍の位置が交換される、という意味で、音の高さ(ピッチ)に関する概念はありません。

同じ高さの音は発生する要因の一つなんですね。
musical accent という意味、シンコペーションを理解するには強拍の概念が分かっていないといけないのですね。
英語は得意ではないので日本語のサイトで調べます。
教材なのですが、ある程度の知識がないと本の良し悪しが分からないと思い、まだ揃えていません。
辞書、楽典で「これはおすすめ」「持って置くべき」という本はないでしょうか?

お礼日時:2006/05/18 14:29

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