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 15年ほど前,15cmぐらいの反射望遠鏡で,オリオン座のM42を覗かせてもらったことがあります。鳥が羽根を広げたような見事な姿に,妻も私も大いに感動しました。
 それ以来,わが家の小型望遠鏡で,土星の輪や木星の縞模様を妻に見せても,M42の感動には遠く及ばないようです。そこで,M42がびっくりするぐらいよく見える望遠鏡を買うことにしました。条件は,
(1)車で運んで移動できるもの
(2)割合 非力な私にも,1人で組み立てられるもの
(3)予算は,架台やアイピース等すべて含めて100万円ぐらいまで
カタログを見ても,自分に使いやすいのはどれかよく分かりません。どなたか教えてください。

A 回答 (1件)

予算総額100万円!!!うらやましいです。


これだけあれば充分目的を達成できると思います。

小型望遠鏡にて充分に経験があるとお見受けしました。天文雑誌等で充分知識もお持ちだと思います。

私は一応30年近い経験があるのですが自分の望遠鏡は大した物ではありません。お役に立てればよいのですが…既にご存知の内容の場合はご容赦ください。

大きな書店に置いてある「望遠鏡購入ガイド本(A4雑誌サイズ)」の目的別お勧め望遠鏡の記事、比較研究記事などは参考になります。

ご存知のように、星雲は全体に淡い光なので、何と言っても大口径であることが重要です。周辺部品は後で買い足すことが可能です。口径は最初になるべく大きい物を選んだほうが後悔しません。価格的には雑誌広告の店が良いようです。

☆鏡筒のタイプ、架台のタイプによって、『接眼部の位置』が観測の開始時から終了時にどの様に動きます。この変化は観測姿勢に影響しますので要チェックです。三脚長(高さ)の選択の判断材料です。
☆北極星に向けたとき、天頂部(真上)に向けたときはどうかもチェックポイントです。
☆サイズのチェックも重要。専用ケースが無い場合の収納をどうするかを考える。
☆自動車にどの様に載せるか考える。自宅の収納場所も考える。
☆プラネタリウム等の主催の観測会に参加したり解説員に聞くのも良い方法です。
☆雑誌広告の専門店で実物を見たり使い勝手について店員に聞いても良い。
☆在庫・納期にも注意してください。

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カセグレン系の反射望遠鏡が良いと思います。
セレストロン社 ミード社 が有名ですが 国内メーカー製品も良いです。このタイプの望遠鏡は高級品なのでハズレはない。とても便利なオプションが多く、優雅な天体観測が演出できます。パッケージが小さいので簡単に積み込めて気軽に観測に行ける。キャンプを主目的にしたときなどは、その他の荷物もより多く載せられる。
★外見が屈折望遠鏡に似ていて、鏡筒長が短く取り扱いやすい。接眼部の位置があまり変化しないので観測姿勢も変化しにくいのは良い。横風を受けても鏡筒が揺れにくいので、高倍率時にも有利。
★架台もフォーク式のものが扱いやすいです。目視観測であれば経緯台として使えば良いですし、カメラを取り付けて長時間露光をするならば赤道儀に転用可能。バランスウエイトが無いので移動観測に適しています。組立ても収納も楽です。
★オプションの天体自動導入機能付きのガイド装置も便利です。
★星雲観測にはオプションの補正レンズを併用して焦点距離を短くし低倍率化させる。
★接眼部の特殊オプションが便利。双眼アダプターを使うと目が疲れにくい。ターレットを使うと接眼レンズの切り替えが楽。

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ニュートン式反射望遠鏡(横から覗くもの)は同予算なら、カセグレン系より大口径のものが購入できます。価格と性能のバランスが良い。
★架台は経緯台かドイツ式赤道儀(バランスウェイト式)から選択する。市販品にフォーク式赤道儀は無い。経緯台を選ぶと長時間露光の写真は撮影できない(月は可能)。
★赤道儀の場合三脚よりもピラー脚(一脚支柱タイプ)の方が良い。鏡筒が長いので望遠鏡を向ける方向によっては鏡筒と三脚がぶつかってしまう場合がある。一脚でもぶつかる可能性はある。赤道儀(バランスウェイト込)の重さに腹が立つことがある。大口径用の赤道儀は特に重い。
★経緯台の場合、天頂に向けた場合と地平線近くに向けた場合で接眼部の高さが大きく変わるので三脚長が変えられる方が良い。
★オプションの天体自動導入機能付きのガイド装置も便利です。
★現在お持ちの小型望遠鏡をガイド鏡として搭載可能。
★一部に双眼アダプターを使えるものがある。

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★星雲の目視だけならば大口径双眼鏡という選択肢もあります。長時間見ても目が疲れにくいです。低倍率固定なので星雲観測用以外に転用できない。天体自動導入ガイド装置が使えない架台なのでやや不便です。架台にハンドルが付いていないので、やや使いにくい。
★より大口径を得たい場合、ドブソニアンタイプもあります。これは主鏡にコストをかけて、それ以外を安価なものにしたニュートン反射望遠鏡の経緯台式のものです。低倍率で星雲を見るのには適していますが、難点が多い。市販品は鏡筒が大きくて移動にも収納にも空間が必要になります。方向を変える微調整ハンドルがないので使いにくい(高倍率にすると不便)。写真撮影目的は不可能に近い(月のみ可能性があります)。可動部の精度にやや難があり、全体的に安っぽさがある。
★副観測装置として80mm×12倍程度の双眼鏡+三脚があると楽しい。このクラスの双眼鏡は性能と価格のバランスが良い。(50mm×7倍双眼鏡よりはるかに良いです。)
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この回答へのお礼

 懇切丁寧なご回答,有り難うございます。お礼が遅くなり,大変申し訳なく思っております。ユーザー名とパスワードを間違えたために,今日までログインできずにおりました。(実は,“教えて Goo”を利用するのが初めてだったのです)

 さて,アドバイスをいただいた結果,セレストロン,ミード,タカハシのミューロンが取り回しの点で最適のようです。そちらの方にほぼ傾きつつあります。この春はちょっと忙しくなりそうで,購入と観望は秋以降の予定です。お陰様でスカイウォッチャーの仲間入りを果たせそうです。本当に有り難うございました。

お礼日時:2002/02/22 21:54

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