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お世話になります。
将棋のプロ棋士の棋風を紹介しているようなサイトがありましたら教えてください。
お願いします。

A 回答 (2件)

トッププロのは、ここで少し書いてます。


http://www.jti.co.jp/JTI/shogi/profile/index.html
たしか何年か前の大会でのプロフィールを見たときは、棋風をもっと面白く紹介してたんですが・・・・・。


その他は探してみたんですが、1カ所のサイトでまとまってるところは見つかりませんでした。

しかし、「Wikipedia」(ネットの百科事典)に載っている棋士も、結構いますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/
たとえば、こんな感じで。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%80%E5%8F%B8% …





さて、
下記は、私なりに解説してみたものです。
「棋風」以外のことも、勢いで書いちゃってますが(笑)、お見苦しい点は何卒ご容赦を。

もっと詳しい情報については、私の文中のキーワードでネットを検索してみるのもよいでしょう。





森内俊之名人 鉄板流 剛毅流
渡辺明竜王 特に命名されてませんが、深浦八段が「素朴な指し方」って言ってました。
羽生善治三冠 羽生マジック、オールラウンドプレーヤー
佐藤康光棋聖 「緻密流」「1秒間に1億と3手読む」と言われてますが、先崎八段いわく「野蛮」で私もそれで正解だと思います。
中原誠永世十段(十六世名人) 自然流
谷川浩司九段(十七世名人) 光速の寄せ

加藤一二三九段 神武以来の天才 生粋の居飛車党で、振り飛車は指さない。
有吉道夫九段 火の玉流 たしか現役最年長ですが、物凄いファイティングスピリットを持つ有吉先生であるからこそ指し続けられるのでしょう。
大内延介九段 覇道(=中原名人に挑戦し、当時はプロとして非常識と言われた穴熊で戦って、名人にあと1勝まで行ったときに言われたのが「覇道」です。)
桐山清澄九段 いぶし銀(しかし、実際はファイター)
勝浦修九段 カミソリ
森けい二九段 終盤の魔術師
南芳一九段 地蔵流(しかし、実際はファイター)
高橋道雄 地道タカミチ(しかし、実際はファイター)
石田和雄九段 軽妙なトークで有名
青野照市九段 鷺宮定跡で有名
田中寅彦九段 序盤のエジソン、無理矢理矢倉
淡路仁茂九段 不倒流、長手数の美学
田中魁秀九段 ニックネームは知りませんが、佐藤棋聖、阿部八段らの師匠でもあります
藤井猛九段 藤井システム、終盤はガジガジ流、将棋ファンを楽しませる指し方をします
塚田泰明九段 攻め100%、塚田スペシャル
丸山忠久九段 激辛流、ニコニコ流、駒を動かすとき音が小さいので「音無し流」とも
小林健二九段 スーパー四間飛車
郷田真隆九段 「郷田流」っていうのしか聞かないです
森下卓九段 矢倉の「森下システム」
屋敷伸之九段 忍者屋敷(忍者流)の異名をとるが、それは、最年少記録の18歳でタイトル獲得した頃、意表の手(「手裏剣」と言われる)を指したことによると思われる。
(余談: 加藤一の最年少八段=18歳、谷川の最年少名人=21歳、および、屋敷以前の最年少タイトル記録=羽生の19歳は、いずれも三段リーグをくぐってきていない記録であった。三段リーグ制度導入後では18歳でプロになれる棋士も少ないのに、屋敷は三段リーグを1期で駆け抜けて16歳(※渡辺は15歳)でプロになり、プロ入り後は棋聖戦トーナメントでとんでもない連勝をして中原棋聖に挑戦、次期はシードされたが2期連続挑戦で、18歳で中原からタイトルを奪った。これは、破るのが不可能な記録と言われている。)
福崎文吾九段 妖刀(ようとう)=穴熊戦法で、かつてタイトル戦で戦った谷川九段いわく「感覚を破壊された」


以上は、九段の棋士すべてです。
ここまでざっと見渡すと、九段で「振り飛車党」は、大内九段と藤井九段と小林健二九段の3名だけのような気がします。
ほかは、居飛車党か、オールラウンドプレーヤーです。





九段以上については以上ですが、八段以下で私が知ってるのですと、

中村修八段 「不思議流」 王将位を2度獲得
島朗八段 矢倉戦法が非常に多い
井上慶太八段 藤井システム以前、居飛車穴熊戦法で敵無しとも言われました
先崎学八段 王道の将棋から、ファンを楽しませる将棋まで色々指します。やはりファンは多い。
三浦弘行 研究家として有名。羽生七冠を六冠にしたことでは超有名。1日に10時間以上研究していると言われ、「相横歩取り」と矢倉の「脇システム」は、詰みまで研究しているという噂
久保利明八段 振り飛車のスペシャリスト。居飛車を指したのを見たことがありません。ちなみに、渡辺竜王が「若いパパ」で有名ですが、久保八段もそうでした。
鈴木大介八段 振り飛車のスペシャリストで、最近は特に、独自の石田流で有名
深浦康市八段 終盤のねじりあいが物凄く強く、四段~五段当時に既に何度も棋戦優勝した
阿部隆八段 常に本筋を追求する居飛車党(昨晩、順位戦のライバルが敗れたことにより阿部八段の初のA級入りが決まりました。おめでとうございます。)


泉正樹七段 野獣流 ちなみに、将棋雑誌に泉本人も「ガオガオー」って書いてたのを見ました
中川大輔七段 自分に厳しく、3本指立てる腕立て伏せなど、体を鍛えるのも好き。五段前後の頃から、他の棋士から「実力はA級」と言われた。角替りなどが得意な居飛車党。8五飛の時代以前は横歩取りのスペシャリストで、師匠の米長が中川のアパートに教わりに行ったのは有名。流行の戦法に捉われず自分の将棋を追求。
北浜健介七段 語り口の穏やかさからは想像が付かないほど激しい戦法を好む居飛車党。詰め将棋作家としても有名で、やはり将棋も終盤に強い。
木村一基七段 受けが非常に強く、通産勝率が全プロの中で常に五指に入っているのもうなずける。トークは辛口で、かつ、ユーモアと愛嬌もある。昨年、初のタイトル挑戦を決めたときに、盤の前で涙をこぼしたという憎めない人物。
行方尚史七段 受けが強い。四段当時から強く、竜王戦の挑戦者決定三番勝負を羽生と争った。当時のインタビューで語った「羽生さんに勝って、いい女を×××」は有名。将棋のプロには珍しく前衛の若者文化を好む。
野月浩貴七段 早指し将棋に強く、数々の優勝。序盤で独創的な手を指すことも。横歩取り8五飛を発明したのは中座だが、その戦法の優秀性に最初に気づいたのは野月と言われる。(それをさらに丸山が「真似」して名人になったと言われる。)アマチュア、特に女性や子供への普及にも熱心。
所司和晴七段 駒落ち将棋を含む「定跡伝道師」。また、渡辺明、松尾歩、宮田敦史の師匠としても、中国将棋(象棋=シャンチー)の研究家としても有名。

神吉宏充六段 言わずと知れたエンターテイナー。瀬川四段のプロ試験にも登場した。振り飛車穴熊が得意で、NHKで森内や加藤を破ったこともある。(そのとき、森内も飛車を振って相振り飛車にしたときに「それは無いやろ森内君」というヒソヒソ声が確かに放送に入っていた。)アマチュアしか指さなそうな奇襲戦法「鬼殺し」を独自にアレンジして指すなど、ファンサービス精神も旺盛。玉が2個ある詰め将棋(双玉詰め将棋)を作るのも好き。
山崎隆之六段 典型的な力戦棋士。(力戦とは、定跡化されていない指し方のこと。)端正な容姿で、女性の郷田・行方ファンは、おそらく現在、彼の方に流れているのでは。山崎の将棋の強さは誰もが認めるが、その上、他の棋士が思いつかない手を指す。タイトル保持者にとっても山崎が強敵であるのは、そのためと思われる。なお、横歩取りの先手で早めに4八銀と上がるのは「山崎流」と呼ばれる。
田村康介六段 最近の将棋界では珍しくなった「無頼派」と言われる。テレビ将棋でタバコを吸う棋士は少ないが、田村は勝勢になると、一仕事終わったと言わんばかりにプカーと一服。それをやられたら対局相手はたまらない。振り飛車戦法が得意で、早指しは大得意。持ち時間の長い順位戦でも夕食休憩以前に対局が終わらないのは珍しいらしい。なお、瀬川四段のプロ入り決定を祝う飲み会で、瀬川の隣に座っていた(おそらくNECグループ将棋部の指導監督?)

窪田義行五段 「窪田流」という、序盤に角道を止めない四間飛車が有名。
中座真五段 横歩取り8五飛の創始者。女流プロのトップアイドルと結婚したことでも有名。
近藤正和五段 世にも恐ろしい振り飛車戦法「ゴキゲン中飛車」の創始者として有名。
松尾歩五段 横歩取りと居飛車穴熊が得意。松尾の戦法を真似する棋士も多く、特に、居飛車穴熊の囲いで右の銀を7九まで持ってくる「松尾流」は有名。
宮田敦史五段 「スーパー敦くん」と呼ばれ、恐ろしいほどの深い読みと集中力で有名。
橋本崇載五段 早指し将棋では、つねに優勝候補と呼ばれる。派手な髪型で有名で、しかも時々モデルチェンジするが、非常に誠実で礼儀正しいらしい。
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この回答へのお礼

jbg さん、なんといったらよいのでしょう。
今、プリントアウトしてじっくり読ませていただきます。
これだけ丁寧に書いてくださったことに感謝いたします。
まずはお礼まで。
時間を頂いて、また書きます。

お礼日時:2006/03/18 16:25

今朝、起床したとき、


前回回答で、非常に重要な人物の紹介を忘れていることに気づきました。

それは、
内藤國雄九段です。(内藤先生、ごめんなさい!)

九段の棋士については、漏れがないように、チェックしながら書いていたつもりなのですが、うっかりしました。


内藤國雄九段 様々な戦法・指し手をこなすことから「自在流」と言われる。「内藤流空中戦法」も有名。現在の横歩取り戦法の後手では△2三歩を打たず、さらに、先手が▲3四飛と横歩を取ったときに△3三角と1つ上がるのが主流となっているが、これは、内藤流空中戦法が今も真似されているものである。
また、詰将棋作家としても超有名で、特に、近年完成した「攻方実戦初形詰将棋」と「ベン・ハー」は、芸術的。



ついでに、
前回挙げた棋士名について、私が思い出したことを追記します。


渡辺明竜王 歯に衣着せぬ辛口トークでも有名で、先輩棋士のことを語るときにも遠慮が無い。
渡辺は駒音が高い。これについて少し述べる。
他の棋士では、例えば、羽生が勝負手を放つときに、駒を動かした後に、その駒の上で指を「グリグリ」することは有名で、また、加藤(一)先生の場合は、勝負手を放つときに、そのとき取った駒を左手に持ちかえて右手でビシっとやるのも有名である。
しかし、渡辺の場合は少し違う。
すでに勝敗が決している局面になっているにもかかわらず、その後の、アマチュア低級でも一目で分かるような勝ちの一手を放つときの渡辺の駒音が、残酷なほど大きい。(ほかのほとんどのプロは、そのような手の時は、静かに指す。)


中原誠永世十段 現在の横歩取り戦法の後手の囲いでは、玉は4一へ、右の銀は6二へ、右の金は5一へ、とするのが主流であるが、これは、かつて中原先生が相掛かり戦での囲いとして開発していた「中原囲い」と呼ばれる囲いそのものである。


谷川浩司九段(十七世名人) 谷川九段も、詰将棋作家として有名。


先崎学八段 低段時代から通称「天才」。タイトル経験は無いものの、トーナメント優勝は2度、A級にも一時在籍し、「羽生世代」と呼ばれる錚々たるメンバー(=羽生、森内、佐藤康、藤井、郷田、丸山、故・村山)の一人として数えられている。


久保利明八段 振り飛車のスペシャリストであるのは勿論だが、特に「捌く(さばく)振り飛車」を指すことで有名。自陣の左側の駒を攻めに有効活用するのがうまく、振り飛車戦法のお手本。中盤から終盤に差し掛かる局面で自陣と敵陣を見比べると、久保の左側の駒は、いつの間にか自分の持ち駒になっていたり、敵陣に入っていたりして、魔法のように捌けている。
久保の華麗な捌きは、他のプロには、なかなか真似できないと言われている。


鈴木大介八段 振り飛車のスペシャリストであるが、特に、師匠・大内九段の棋風を受け継ぐ「豪快な振り飛車」。(余談:「大介」(だいすけ)という名前は、大内ファンであり知人でもある鈴木の父が、大内九段の名前の1文字目と4文字目を貰ってつけたもの。(なお、大内九段の名前で「介」の読みは「すけ」ではなく「ゆき」。)




<余談>

神吉六段が、だいぶ前に雑誌に書いていた記事のことを思い出しました。
(何せ、だいぶ前なので、記憶が不確かですが)


その記事は、将棋の戦法の解説記事ではあるのですが、最初の10行ぐらいに書いていた文章が面白かったんです。

神吉六段は、自宅でビデオゲーム(RPG?)を遊んでいました。
たしか、そのゲームは、異なる特性を持つキャラクター同士を合体させると、さらに強いキャラクターが誕生する、というもの。(FFでいうところの「属性」だと思われますが)

そして、神吉六段が考えたのは、

「2人の将棋の棋士を合体させたら、さらに強い棋士になるか?」
というもので、
それを具体的に考えると

・光速地蔵

・超手数の魔術師

という具合で、
全然強くなさそうで、むしろ、かえって弱いキャラクターになってしまうなー、
ということでした。

読んでいて爆笑したのを覚えています。

この回答への補足

jbg さん、こんばんは
きょうようやくウィキペディアのチェックを終えました。
当初の目的であるプロ棋士の棋風の大体を知ることができました。
ありがとうございました。
あなたの回答履歴、見させていただきました。
3/15の登録以来100回以上の回答をされていますね。
多方面の造詣の深さにはびっくりします。
あなたはいったいどういう方ですか?
これが私からあなたへの「教えて!goo」です。

補足日時:2006/04/01 00:40
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この回答へのお礼

jbg さん、どういったらいいのでしょう。
今、JT将棋日本シリーズを見て、ウィキペディアに紹介されている
70名の棋士の方々の紹介をチェックしているところです。
今回書いてくださった内容もプリントアウトしなきゃいけないし、
じっくり目を通したいしで大忙し。
もう少し時間をください。

お礼日時:2006/03/23 20:40

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