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どうして近親相姦は法律で禁止されているんですか?
別にしたいわけじゃないんですけどね(笑)

A 回答 (7件)

近親相姦のタブーはほぼ世界的に見られる現象ですが、その解釈はとても難しいもので、いろいろな学者がこれを説明しようとして様々な仮説を唱えてきました。

逆に言えば、これという決定的な答えがはっきりとだせない問題だ、ということです。

例えばフロイトは、心理学の立場から例の有名なエディプス・コンプレックスの概念を用いて、このタブーを説明しようとしました。彼は、このような強いタブーがあるということは、逆に人間には自然的本能において近親者への性的欲望があるはずだ、と考えました。そうして、太古の人類社会における、(ある種、象徴的な意味ですが)息子たちによる父親殺し、そしてその結果としての「贖罪意識」と「女性の独占をめぐる争いの防止」といったものを、現在の近親相姦のタブーの背景に求めようとしました。

フロイトの他にも、心理学的説明を試みた人は割といるのですが、現在ではあまりこのような見方を中心にとりあげるムードはありません。むしろ現在主流となっているのは、社会学的な見方を中心にすえるものでしょう。

その代表格は、レヴィ=ストロースの理論です。彼は、親やきょうだい間といった個別の関係の局面からこのタブーを考えるのではなくて、逆に、このタブーによって大きな社会システムが作られているのではないか、と考えました。もう少し具体的にいうと、近親相姦のタブーは、「母や姉妹と交わってはいけない」というタブーではなくて、「母や姉妹を他集団に与えること」を強制する規則なのではないか、というわけです。

狩猟採集で生計を立てる集団の場合、適正人口はせいぜい数十人規模とされます。しかし、男女がほぼ同数で育ち、かつ相手を見つけて子どもをもうけ、集団の再生産をが可能にするためには、最低数百人の規模が必要になります。つまり、生活集団の上部により大きな規模のネットワークが築かれないことには、集団そのものの存続ができないのです。

この生殖問題を解決すること、そして同時に、他集団に親族を持ちあうことで集団間の争いを防ぐこと、これらの目的のために「女性の交換」が行われるのであり、近親相姦のタブーはこれを保障するための社会的な決まりごとである、というのが、概略レヴィ=ストロースの主張したことです。
他の回答にもあるように、生物学的な事情も考慮される必要があると思いますが、受け入れるにせよ拒絶するにせよ、近親相姦問題を語るうえで、レヴィ=ストロースを避けて通ることは絶対にできません。

むしろ、畸形の発生率などの生物学的な事情だけをことさらに重視するのは、少し問題があるでしょう。いろいろな疑問が解決されていないからです。

例えば、近親婚の弊害がはっきりするには、最低数世代の時間が必要ですが、果たしてそのプロセスが観察されたことがあるのかどうか。それから、これはレヴィ=ストロースも言っていることですが、原始的な小社会では、仮に近親婚を認めていても遺伝的な悪影響は無視できるほど小さいのではないか。また、早逝や不妊といった遺伝子の保因者が同系交配を繰り返せば、集団内ではそういう劣勢の遺伝子プールが減少してもおかしくはないはずです。
さらに、いとこ婚でも場合によってはきょうだい婚の場合ほどに近交係数(同じ祖先の遺伝子が子供で2個重なる確率)が高くなる場合がありますが、これが歴史的に否定されてきた経緯はありません。
要するに、単純に生物学的理由だけをもってこのタブーを説明することはできない、ということです。

ご質問のカテゴリーにあまりふさわしくない内容であったかもしれません。期待される回答でなければご容赦ください。
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近親相姦の場合、遺伝子の中に隠れている病気、劣性の遺伝病が発症する確率が高くなります。


父親から1組、母親から1組の遺伝子をひきついだ2組の染色体によって子供が産まれるわけですが、どちらか片方だけでは発症しない劣性の遺伝子異常が、二つ揃ったときに発症する場合、親、兄弟姉妹間などでは、同じ劣性の遺伝病を持った染色体を持っている可能性た高いのです。
ということで、これまで隠れていた病気が、近親相姦により表面化する確率が高くなるのです。
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下の方もおっしゃてるのですが、近親者同士だと、遺伝子に異常が起こる可能性が高いと聞いたことがあります。


昔の皇族でも、結婚相手として同じく皇族、しかも弟の娘とか極めて近親が多く、それで奇形などの子供が産まれる事も多かったと聞いた事があります。
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近親相姦自体は違法ではありません。


3親等以内の婚姻は禁止されています。
この話題は過去に何度も出ていますので参照下さい。

http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1805215
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1439973
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同じ遺伝子配列を持った同士の交配(受精)は


次の世代に悪い影響を与えやすいそうです。

しかし、男女の面白いところで、
本能的に自分の遺伝子配列に近いオス(またはメス)に惚れやすいそうです。
自分の親に、どことなく似ている方を結婚相手に
してしまうケースが多い、もしくは
そういうタイプの方を探せばよい、という
ことになるということですね。

ただコレには注釈がつきまして、
にた配列でも、決定的に違うものが一つ入っていることが必要であるとか…。
つまり交配によって、より優秀な遺伝子を
残そうという本能なのでしょうか。

女性は外界からの強力な訪問者(勝者)
に惚れるという法則も、納得します…。
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前に読んだ村山由佳さんの本によれば


「人は近親相姦してしまいやすいから」
らしいですよ。うろ覚えで細かいニュアンスが違うかもしれませんけども。参考までにどうぞ。

参考URL:http://www.yuka-murayama.com/work6-14.htm
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近親相姦自体は禁止するほどのことではなく、近親相姦によって孕んだ場合、産まれる子になんらかの障害がでることが多いので、元から絶つために、法で禁止したのではないでしょうか。

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