ショボ短歌会

私は現在、映画が社会に与える影響について調べています。
そこで、今回宇宙人の出てくる映画がその時代の社会にどのような影響を与えたかを考えてゆこうと考えています。

しかし私はあまりSF映画(宇宙人が登場する映画をこう呼んでよろしいのでしょうか?)に詳しくないので、みなさんのお力をお借りしたいと思います。

1)社会に影響を与えた、もしくは何かを訴えている
2)宇宙人が登場する

この2点の条件を満たす映画を教えて下さい。
その際、あなたの意見も添えていただけると幸いです。

宜しくお願いいたします。

A 回答 (10件)

まず「宇宙人」をどのように捉えているかでジャンル分けできると思います。

それを時代別に追っていくと面白いと思いますよ。

●神秘・ファンタジー… 「月世界旅行」、「月世界征服」 → 「2001年宇宙の旅」(直接宇宙人は登場しませんが、この映画が最も重要なターニングポイントと言えます!)
●宇宙人=怪物(宇宙生命体)… 「宇宙水爆線」(厳密には違いますけど)、「地球へ2千万マイル」 → 「エイリアン」、「遊星からの物体X」、「SF/ボディ・スナッチャー」
●宇宙人=侵略者… 「宇宙戦争」(宇宙人の古典的概念を植え付けた作品)、「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」 → 「-V-ビジター」(TVシリーズですが、今の「24」のようにブームになりました)、「インデペンデンス・デイ」(駄作でしたが)、その他沢山
●宇宙人=友好的来訪者… 「地球が静止する日」、「スーパーマン」 → 「未知との遭遇」、「ET」、「第5惑星」(これは隠れた名作です!)
●宇宙人=地球人(同胞)… 「スタートレック(宇宙大作戦)シリーズ」 → 「スターウォーズ」、「パピロン5」(TVシリーズ)

こうやって見ていくと、宇宙人が単なる想像の産物から、恐怖の対象、そして共に生活する隣人(地球人も宇宙人の一員)へと変化して行くが分かると思います。それぞれに上に挙げたようなターニングポイントとなる作品があります。それを当時の社会背景と関連づければ答えが見つかると思います。

また特に、約40年に渡って5つのTVシリーズと10本の映画が製作された「スタートレック」は、全世界に数百万人のファンを持ち、アメリカ社会に与えた影響は計りしれません。これだけで2~3冊は本が書けるでしょう。現在も本屋さんに行けば「週間スタートレック・ファクトファイル」と「DVDコレクション」を買うことができます。
スタートレックは、SFという設定を利用して当時の社会を批判・風刺すると共に、人類の明るい未来を提示してくれました。ベトナム戦争と冷戦による核の恐怖に怯えていたアメリカにとって、スタートレックは希望の光になったと思われます。再放送から火が点いたファンの活動は「スタートレック現象」とも呼ばれました。是非とも研究してみて下さい。

とにかく、「古典的SF」としては「宇宙戦争」と「地球が静止する日」は欠かせませんし、「近代宇宙物SF」を語る上では「2001年宇宙の旅」と「スタートレック」は欠かせません。また「宇宙人」の概念を変えたのは「未知との遭遇」と「ET」、そして「エイリアン」も違う意味で金字塔と言えるでしょうね。ただ「社会に影響を与えた」となると、「スタートレック」と「スターウォーズ」以外に私には思いつきません。

※スタートレックには逸話が沢山ありますので、必要でしたら補足して下さい。

この回答への補足

すごい知識をお持ちなんですね!!感服致します。
最近のエイリアンが出てくるものとして「MIB」がありますが、あれは「友好的な宇宙人」を描いたものとして捉えてよいのでしょうか?

補足日時:2006/01/03 17:10
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No.8です。


>最近のエイリアンが出てくるものとして「MIB」がありますが、あれは「友好的な宇宙人」を描いたものとして捉えてよいのでしょうか?

MIBの世界では、秘密裏に宇宙人との間で友好と交易関係を築いているという設定ですから、私がジャンル分けした「友好的来訪者」と「地球人(同胞)」のちょうど中間に位置づけられると思います。つまりスタートレックやスターウォーズのような、惑星同士が共同体を築き上げる前段階の世界ですね。映画的には「SFコメディ」になると思いますが、昔のスパイ・コメディを現代化したような設定で非常に面白いと思います。
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すいませんNo.4です。


タイトル入れるの忘れていました。「盗まれた街」の映画化のタイトルは↓の方も記されてますがそれぞれ

『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956年)
(何故かカラーになっていますがオリジナルは白黒)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005E …

『SF/ボディスナッチャー』(1978年)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002B5 …

『ボディ・スナッチャーズ』(1993年)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BTC …

三回目のリメイクでは家族の断絶が痛々しいまでに描かれておりSF色はかなり薄いですが・・
あと、『スターウォーズ』がSFかどうかは議論が分かれると思います。

日本でも映画(アニメ)が社会にあたえた影響ということであれば『起動戦士ガンダム』が大きいのではないでしょうか?あれはSFです。
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宇宙人ものの映画が社会に影響を与えた例はあまりないように思いますがどうでしょうか?


その逆で社会的な背景をモチーフに作られた宇宙人ものの映画は数多く存在しています。

「芸術は爆発だ」の名言で知られる岡本太郎氏が宇宙人のデザインをしたことで知られる「宇宙人東京に現わる」は50年代の原水爆実験に警鐘を鳴らすようなストーリーですし、近年の「スターシップ・トゥルーパーズ」は50年代の冷戦下、軍国主義化する世界情勢を予見したハインラインの小説「宇宙の戦士」を元にしています。監督のポール・ヴァーホーヴェンはナチスのプロパガンダ映画を意識したそうで「昆虫たちの星」を制圧する上層部の制服はドイツの軍服そっくりでした。


社会的に影響が出たのはのちに天才映画監督として活躍するオーソンウェルズのラジオドラマ「H・Gウェルズの宇宙戦争」が顕著な例だと思います。
このドキュメンタリーを見たことがありますが、存命する当事者たちが口々にその恐怖を語り、「教会に逃げ込んだ」とか「車に乗って街を出た」とか話していました。現在ではCD付きの本になって売っています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896893 …



参考までに宇宙ものを得意とした「映画監督」という人はあまり居ませんが、宇宙ものの映画ばかり作っていた名プロデューサーは何名か居ます。
「月世界征服」「地球最後の日」「宇宙戦争(53年版)」「宇宙征服」のジョージ・パル、
「外宇宙から来た物体」「宇宙水爆戦」「宇宙の子供」のウィリアム・アランド、
「地球の危機」「宇宙家族ロビンソン」「巨人の惑星」のアーウィン・アレン、
などです。
50年代に作られた作品の多くは先の原水爆実験や放射能汚染、または冷戦や朝鮮戦争などを意識しているところもあると思います。


参考図書としては「アメリカSF映画の系譜」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898001 …

SF映画マニアとして有名な石上三登志さんの「SF映画の冒険」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101477 …

すでに絶版ですが上記と同じ石上さんの「吸血鬼だらけの宇宙船」、加納一朗著「推理・SF映画史」などが参考になると思います。この2冊は有名な本なので大きな図書館にはあると思います。
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●『月世界旅行』(ジョルジュ・メリエス監督 1902年フランス)


映画史上最初に宇宙人が登場した作品のはず。
宇宙人とは言っても人間そのままの姿の月の原住民なのですが。

●『地球の静止する日』(ロバート・ワイズ監督 1951年アメリカ)
配下のロボット,ゴートを引き連れて地球にやってきた人間そっくりの異星人クラトゥは
人類に核兵器の放棄を要求し,受け入れられないときには地球の全エネルギーを停止させると宣言する・・・。
冷戦下の核開発競争という時代背景を考えながら見なおしてみると
いかに先見的な作品であったかがわかります。
クラトゥはその後,友好的宇宙人の代名詞となります。

●『宇宙戦争』(バイロン・ハスキン監督 1953年アメリカ)
どなたもこの映画のオリジナル版について言及してらっしゃらないので。
公開当時,それなりにヒットしたようですが,
社会的影響という点ではやはりオーソン・ウェルズのラジオドラマには及ばないでしょう。

なおこのラジオ版『宇宙戦争』は台本付きのCDとして発売されています。
http://www.unicom-lra.co.jp/mystery/war.html

研究書としては次のものが有名です。
H.キャントリル(著),斎藤耕二, 菊池章夫(訳)
『火星からの侵入―パニックの社会心理学』 川島書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761002 …

「宇宙人の出てくる映画」という趣旨からは外れますが,参考まで。
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ちょっと脱線気味の話ですが・・・



SF映画『エイリアン』が大ヒットした影響で、
「Alien」という単語が「異星人」の代名詞のように定着し、
国内の空港で本来の意味の「異邦人」「外国人」として使っていたら
外人客から苦情が出た。という話があったらしいです。
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No.2さんのおっしゃるとおり、確かにこれはあまりに対象が膨大なので私も端的に。



(1)について、アメリカ合衆国のみ

ジャック・フィニィのSF小説「盗まれた街」(1955年)という古典中の古典があります。
この物語は1956年、1978年、1993年に3度にわたり映画化されています。
これらがそれぞれ作られた時期とアメリカ社会との関係が入り口としてはいいのではないでしょうか。

http://www.allcinema.net/prog/search.php

また、やはりスピルバーグの『未知との遭遇』(1977年)と『宇宙戦争』(2005年)に対照的な宇宙人が登場しますが、これらは彼の中の二つの人格の象徴でありなんら矛盾はありません。

特に『宇宙戦争』(2005年)は9・11同時多発テロ以降の映画としては傑作中の傑作であり、現在のアメリカ人の心の中の漠然とした不安が実に強烈に描いてあります。
行き場をなくしたアメリカ人の群集シーンは近い将来現実に起こりうる光景かも知れません。

SF映画というのは下手な社会派映画より寿命が長いので対象としても面白いと思います。がんばってくだい。
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(端的にお答えします)


1番、SFXをくしした最新の映像はどの要に撮影されているとか
その技術に新たな興味をもたせてくれると思います。
どんな映画でも同じですが、無意味に未知の物を理解せず、暴力や過激な映像になるのは子供にとっては影響も強く、自分の理解出来ない物を殺す(敵)と軽い心理に陥りやすい。

2番、ETなどは未知(理解出来ない物)に対しても、お互いのコンタクトを取れば理解し合える。と言った無いようで素晴らしいと思います。

(宇宙物)は私も大好きで(宇宙の神秘)を追い求める上でも、興味を持つ人が増えて世界が戦争戦略だけに使うのでは無い、宇宙開発にも役立つと思う。

 
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映画ではありませんが、最も大きな影響=パニックを与えたのは、『火星人来襲』のラジオ放送じゃないでしょうか?


放送中に「これはドラマです」という説明が数回流されたにもかかわらず、人々はそれを現実だと思い込み、逃げまどい、大パニックを引き起こした話はあまりにも有名です。

まぁこれは例外として、映画で言えば、やっぱりスピルバーグの「未知との遭遇」や「ET」が筆頭に挙がるんじゃないですかね?
でもスピルバーグ自身がそれらのイメージとは正反対とも言える「宇宙戦争」を作ったのは、なんだかなーって感じですけど。

この回答への補足

ラジオ放送!聞いたことあります!
本当にすごい話ですけど、現代でも起こり得ますね!
貴重な情報ありがとうございます!

やっぱりスピルバーグですかねぇ。
平和的な宇宙描写ですよね☆
宇宙戦争をこの時期に何故描いたのか、よくわかりません。
調べてみようと思いますが、詳細をご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけると幸いです☆

補足日時:2006/01/02 19:55
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有名なところでは



未知との遭遇
ET

とかでしょうか
戦争とか、パニックものは除きますよね?

地球は、一人ぼっちではないよ?とかそんなメッセージを受けた気がします

この回答への補足

早速の回答ありがとうございます☆

パニッものとかでもいいんですが・・・
kotyaさんはどのようなものをお考えでしょうか?
『宇宙戦争』(スピルバーグ監督)とかでしょうか?
補足回答していただけるとありがたいです☆

補足日時:2006/01/02 19:22
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