痴漢の示談金について。

　そうですね、残念ながら、やはりあなたのおっしゃることは

法律的な常識から見れば法外です（あくまでも法律の話という
ことでお聞きください）。

　あなたが請求されるのはご自由なのですが、裁判所で認めら
れる「相場」というものがあるのです。残念ながら日本の場合、
精神的な慰謝料というものは、今回の痴漢に限らず、低く見積
もられがちです。先日、美容院で女性の命ともいうべき髪型に
ついての訴訟がありましたが、髪のプロとでもいうべき美容院
がミスしたこの事案で、かつ被害女性が髪型を職場で必須とし
ている職業についていながら、女性に対して裁判所が認めたの
は３０万円程度（訴額は数百万円ですが）です。

　ことさように日本では精神的な慰謝料は低いです。強姦で、
１００万円程度というのもあるくらいですから、実害のない単
なる痴漢で百数十万円というのは、いかにもという感じでしょ
う。

　あと最近女性の権利を声高に主張されるかたが多いのも問題
で、いわゆる女性からの逆のゆすり行為というのも問題となっ
ています（あなたをのぞいて、という話です）。つまりちょっ
としたことで、セクハラだなんだと騒ぎ、慰謝料をたかろう、
という行為です。法律的な専門家からみれば上記の相場に照ら
してそういうことを判断します。確かに女性側の精神的な苦痛
も分かるのですが、そういう一部の女性の存在、過度の女性側
の被害者意識などもからみ、問題は複雑化しており、結局、精
神的な慰謝料というのは軽視されています。

　ですので加害者側としては、戦術として、被害女性が高価す
ぎる請求をされた場合は、「女性側が非常識（つまり一種のた
かり行為に出ている）である」との主張をなし、それで応じな
かったことの正当性を主張しますし、最終的にはその加害者側
の主張が認められることも多いようです。（このあたりはいろ
いろあるのですがあえてはぶきます）

　民事訴訟を起こしても、あなたに損害に関する客観的な証拠
があるのであればまだしも（たとえば高度の精神病にかかり、
仕事も辞め、自殺を図り入院したなど）、そうでない限り、結
論としては、上述の髪型の美容院の訴訟と同じくらいしかとれ
ないとみてよいでしょう。つまり弁護士費用を考えれば、赤字
になりそうな計算です。

　最終的な結論としては、お金で解決するか、それとも放置し
て厳罰を望むかの二者択一だと思います。お金で解決するとし
ても、あなたが望むほどの多額ではなく、です。それでどうす
るか、なのです。

　わたしのアドバイスとしては５０万円くらい請求してそれで
手を打ってはいかがでしょうか、という感じです（４０万円く
らいで手を打たれてしまうかも）。それが嫌であれば、厳罰を
のぞむ、ということで、法廷に出廷する覚悟で示談に応じない
ということですね（この場合もしむこうが法廷で否認した場合
など証人尋問で呼び出される可能性があります）。。

１５０万円というのは高額かなとと思います。

千葉県弁護士会と言うところがまとめた「慰謝料算定の実務」という本（ぎょうせい）によれば，いわゆる痴漢事件のほとんどが１０万円から５０万円で示談が成立しています。
ご質問の場合，「押し付け」という行為態様と継続性からしても３０万円が低いと言うことは出来ないでしょう。
ちなみに下着の中に手を入れるような痴漢行為は５０万円に近い金額になる傾向が指摘されています。
なお１００万円を超えるのは特殊な事情をのぞけば，強姦事件や少女に対する悪質な強制わいせつなどになってきます（こちらについては近年やや高額化の傾向を感じます）。

もちろん慰謝料というのはあなたの気持ちの問題でもありますから，１５０万円請求するのであればそれもいいと思います。
ただそのデメリットも認識しておく必要があります。
１．訴訟を起こすつもりがないなら３０万円の慰謝料も手に入らない
２．結果として被告人（痴漢の人）にとって有利な情状として斟酌されうる

私としては３０万円から５０万円で示談なさるのがよろしいかと思います。


なお回答の中に，お茶の水セクハラ訴訟判決を参考としているものがありますが，痴漢とセクハラでは慰謝料の相場に大きな違いがあります。
抱きついて胸をもんだり無理やりキスをしたりといった事案では１００万円から２００万円を容認するケースが多いようです。
これはセクハラの場合は社会生活上の関係の変動を伴うからだとされています。
お茶の水セクハラ訴訟でも同女子大学博士課程への受験進学を諦め，別の大学を受験して不合格になったと言う事情が存在しています。

　結論から言えば、慰謝料１５０万円は決して不当な金額でもなければ、高すぎるとは思いません。

　セクハラを含め、このような女性が被害者となる犯罪について、慰謝料が高いのは当然です。

　参考までに、平成１７年４月７日東京地裁判決を紹介します（下記、参考URLに判決文を貼っておきます）。
　「国立大学の大学院教授が、担当の女子研究生に対し、懇親会の後、ホテルのラウンジに誘い、帰宅するまでの間に、いわゆるセクハラ行為をしたとして、同教授の不法行為責任を認めた」の判決ですが、「キスをしたり，胸を触ったりした」行為に対して、女子研究生は１２００万円の損害賠償を求め（うち慰謝料は５００万円）、裁判所は２３０万円（慰謝料２００万円、弁護士費用３０万円）の損害賠償請求を認めました。

　今回の質問文の内容と、上記の東京地裁の判決とは内容は異なるのですが、慰謝料は決して数十万円が“平均値”ではないと思います。

　今回、質問者さんが原告として損害賠償を求めて裁判を起こしているわけではないので、質問者さんに慰謝料の内訳についての立証責任はないのです。
　ご自分で、この犯罪者から受けた苦痛は１５０万円だと思われるなら、相手の弁護士に「慰謝料は１５０万円だ」と言い返しても何らおかしな話ではありません。

　それよりも、なぜ、加害者の代理人として交渉している弁護士に「馬鹿にした様な口調で怒られ続け」なければならないのでしょうか。ましてや、「話にならない金額を言ってきたと裁判所に伝えるから」という捨てぜりふを言ったのなら、言語道断です。

　質問者さんから損害賠償を求める民事訴訟を起こす気がないなら（＝慰謝料などを受け取らなくていいのなら）、示談金は１５０万円で通したらいいと思います。
　慰謝料がゼロでもよいと思っているなら、無理に示談する必要がないので、強気に出られると思います（＝「３０万円もらっておけばよかった」と後で後悔することがないのなら）。

　もっとも、私なら、この弁護士の失礼な態度に怒りを覚えたので、示談金は２００万円に増額してやりますけど…。

※なお、質問者さんから支払う意思のない相手に対して損害賠償金を取ろうと思われるのなら、そんなに簡単にはいかないこともあります。

　相手は略式起訴ではなく、起訴されているのですか。もし、起訴されているのなら、裁判では、その犯罪者は９９％の確率で有罪判決が下ると思います。
　たとえ執行猶予付きであっても、「前科」の経歴は一生ものです。

参考URL：http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/we …

示談金ではなくて

慰謝料をもらいましょう。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BC%A8 …
示談なんてしてはいけません。
相手には社会的制裁を加えましょう。

「加害者の方は一度同じ事で捕まっており」「加害者の方と住所がかなり近く、また最寄駅も同じ」等のことから、強く出るべきです。

しかしながら、それらは情報でtimuniさんにとっては最初の被害でありますから、２回目の被害に遇ったときにはその金額ですと釘を刺しておくのがいいかと思います。あまり「ふっかけている」という印象をもたせるのはよくありません。

過去の示談の事例と比較すると高いということでしょうね。

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> くやしくて

この際、仕事が手につかない、眠れない、イライラするなどの症状があれば、心療内科でカウンセリングを受けるなどの対策を取り、診断書を出してもらっていれば、精神的苦痛があったとものとして示談金は随分違ってきたはず。

会社やメールなんかで知人に愚痴を言ったような履歴があれば、ずっと迷惑していたとするとか…ちょっと弱いですが。


> 普通の方が一ヶ月もらうお給料の半年分（30万×6＝180万）はと考えて

普通の人の給料の100%とする根拠は？
6ヶ月の根拠は？
とすると、答えられないと思います。

質問者さんの給料の方を基準に、
×連日ショックで業務に集中できず、余分な仕事をする事になった。
×通勤以外で電車を利用できず、往生した。
などとして、半年分で～とか、そういう感じで金額の根拠にしていきます。


逆に、相手の弁護士の方にも、30万円の根拠、客観的な(一般的な新聞や雑誌の記事などの)過去の事例に基づく示談金の例なんかを提示してもらうと納得できると主張すると良いです。

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一方で、

> 一ヶ月間程ずっと同じ人から

でしたら「たまたま痴漢にあった」場合の示談金に対して×10～20する根拠になるかもしれません。
被害届や供述書なんかに明記していますか？


> 加害者の方と住所がかなり近く、また最寄駅も同じという事が分かったので、

今後、仕返しが不安、引越ししたいなどとして、一般的な金額に対して追加の請求を行う根拠になります。
今後が不安と言う事に関しては、現状で本人から直接謝罪が無いという事実があれば、そちらも根拠に出来ます。

残念ながら僕も150万円は法外だと思います。

気持ちは良くわかりますが。
あくまでも加害者を罰したいなら示談せず裁判に持ち込んだ方が良いかもしれません。
但し、裁判になると貴方が痴漢された状況等を裁判官に詳細に説明する必要が有ると思われます。

個人的には痴漢は習慣性が有るようなので、示談せず裁判に掛けた方が良いんではと思います。

150万という金額を下げたくないのであれば痴漢犯罪に強い弁護士に相談すべきです。
(結構弁護士も得意分野がありますので).
素人が弁護士に対抗しても絶対負けますので。

客観的に言って１５０万は高いでしょうね（私はそれぐらいは貰っていいとは思いますが。

痴漢という苦痛を考えれば）

やはり弁護士を立てるべきでしょう。それでも１５０万は取れないかと思います。

相手は知識も経験もある専門家ですよね。

あなたも専門家を味方にしないと絶対負けますよ。できれば今回のケースが経験豊富な弁護士で、女性の気持ちが分かる方が良いのではないですか。