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 とある論文を読んでいたのですが、「通時的」「共時的」という言葉が出てきました。これらを広辞苑で調べたのですが、載っていませんでした。2000年~2005年、1月~12月のような流れを通時的、春夏秋冬のような流れを共時的としているのですが。。。
 この言葉は造語なのでしょうか?一般的な会話やビジネスメールのやり取りとして使っても通じるものなのでしょうか?

 言葉の意味がわかる方いらっしゃいましたら、教えていただけますか。
 自分の解釈では、「通時的」は実際的な時間の流れ、「共時的」は繰り返されるもの(通時に対して水平軸?)と考えたのですが・・・。
 

A 回答 (5件)

言語学や歴史学の専門用語と言っていいと思います。


一般の人には意味はわからないでしょう。

「通時的」とは、あるひとつの対象に関して、
その変化を時間軸に沿って眺めていく視点のことを言います。
「共時的」とは、時間軸上の一点において、
複数の対象が互いにどのように異なっているか(もしくは似ているか)を
眺める視点のことを言います。

以上を踏まえて、その論文をもう一度読み直してみてください。
うまく意味があわなかったら、また追加質問してください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。専門用語なんですね。
もう一度読み直してみます。

お礼日時:2005/11/26 12:18

こんばんは、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、ソシュールの言語学の中で広まった言葉だと理解しています。

私が生まれてから、ここまでのことを語れば、私のことを「通時的」に語ることになります。

一方、今この現在に私とあなたまた、ここの回答者の方と時間を共有していて、この現在を語るとしたら、それは、「共時的」に語ることになります。

時間軸の通りに語るのが、「通時的」。時間軸に対して垂直に語るのが「共時的」になるかな?
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この回答へのお礼

ありがとうございます。思ったより難しい言葉でした。。。
でも、皆さんの回答で解決できました。
(水平軸→垂直軸の誤りでした)

お礼日時:2005/11/26 12:25

「通時的」とは、歴史的時間の流れにそって、注目対象がどのように変化するかを調べることです。



「共時的」とは、ある時代(時間)を特定して、その同じ時代の中で、注目対象が、場所などによって、どう変化するかを調べることです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。あまり一般的ではないみたいですね。。。

お礼日時:2005/11/26 12:22

そうそう。

わたしも以前、辞書を調べて、漠然とした解釈しか出来なかった言葉です。
わたしの回答の正確性にはやや自信がないのですが、参考になるかと思って回答いたします。

「通時的」「共時的」というのは言語学で使われる言葉で、言語学をやっている人の中では非常に有名なソシュールという学者が使ったのが元になっている言葉だと思います。

大辞林のリンクを参考に載せておきます。

通時言語学
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=129839 …

共時言語学
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=048891 …

共時的
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?id=048906 …


◎たとえば…
わたしが見かける文脈としては、「辞書のあり方」のような話題で、

「今、この現在に」わたしたちが使っている意味を重要視して、「昔はこのような意味であった」などをもはや載せないような辞書を、「共時的」な辞書

ある語が、古い時代にどのような用法であったかをまず述べ、歴史を経てだんだんと現代の用法になっていった様を説明しているような辞書を「通時的」な辞書

などと言うと思います。

言葉は生きていて、時代とともに変化するために、言語研究者には、時間のつながりをスパッと切って「今(あるいは特定の時代に)」どのような意義・価値・仕組を持っているのかに注目する「共時的な態度」と、
連綿と続く時間の中、どのような歴史を経て今に至るかに注目する「通時的な態度」の両方の要素が出てくるわけです。
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この回答へのお礼

例文を読むと、理解しやすいです。
リンクも結構ためになりました。日本語は難しいですね。。。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/26 12:20

広辞苑には「通時態」,「共時態」という形で載っていますよ。



つうじ‐たい【通時態】
(diachronieフランス) 「共時態」参照。

きょうじ‐たい【共時態】
(synchronieフランス) ソシュールの用語。言語学だけでなく、一般に科学が対象とする現象を時間の流れに沿って変化するものとして見る通時態に対し、時間軸上の1点において捉えた状態を指す。
[広辞苑第五版]

西洋料理のフルコースは「通時的」に供され,
日本料理の御膳は「共時的」に供されるなんていう例はどうでしょう。
春夏秋冬が「共時的」というのはちょっと不可解ですが,
たとえば「9月の富士山には夏・秋・冬が『共時的』に垂直分布している」というのなら納得できます。

いずれにしても学術的文脈以外では一般的とは言えない用語ですので,
使用に当たっては注釈が必要かもしれません。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。
「通時態」でちょっと調べてみます。とても助かります。

お礼日時:2005/11/26 12:19

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