インファナル・アフェアIII

　・・・そういわれるとたしかにわかりにくいですね。

　サムはヤンを見捨てたのだから、その取引現場にサムの手下が来ることはないと思ったとか・・・銃を向け合って直感で感じたというようにもとれますし、ちゃんとした説明は難しいかもしれません（だからあらすじを最後まで書いたものがないのでしょう・・・）。

　ANo.2です。

あの質問＆回答、ご覧になってたのですね。あれでかなり何度も観直した。
　サムは特に「２」だとマフィアの組織に属してはいるけど憎めない男という描き方をしていましたからね…。「２」で描かれた時代のあと、裏社会で生き抜くにはンガイ一家を惨殺したタイ人のような容赦ないやり方が必要だと思ったのもあるでしょうし、マリーを失って悪に徹しようと考えたのかもしれません。またヤンを心から信用していなかったというのもあると思います。「１」でのヤンとサムの関係は「３」での取引をうまくまとめた（ヨンとシェンがうまく取り繕ったのだと思います）から成立したのではないでしょうか。このへんは想像まかせですね。ヤンがらみではウォンとの信頼関係を築く描写もなく、数少ない残念な点の一つです。
　ヤン、ヨン、シェンが理解しあえたのは全員が警察だとわかったからです。（この作品では）裏社会の人間は確実に相手の命を奪うため頭を狙います（「１」でヤンを撃ったラムも、サムを撃ったラウも、そして「３」でヨンを撃ったラウも…）。対して警察の人間は命を奪うのが目的ではなく攻撃力を奪うのが目的ですから手足を狙います（「３」でシェンがラウを撃つときも手を狙っています）。ヤンとシェンの撃ちあいがありますが、ヤンはシェンの足を、シェンはヤンの手を撃ちます。その後、シェンが「なぜ頭を狙わなかった？」と問いますが、この時点で何となく裏社会の人間ではないと感じたのでしょう。そしてヨンが現れます。シェンにとってサムと通じているのかわかりにくい存在だったヨンですが、ヤンを助けにきたことで「サムの手下じゃないな」と確信（半分は勘かも…）します。で、この取引が大掛かりな捜査であることを知っていたヨンは、「あんたもシェンじゃない」とシェンが本物ではないことを確認しますが、この会話でヤンもシェンが「潜入」だとわかります。これで全員が警察だとわかります。しかもヤンとシェンは「潜入」同士、ヨンは多少あくどいことも行う、全員がグレーな存在ということに共感をおぼえたのではないでしょうか。あまり説明的なセリフがあったりすると「粋」な感じが失われるので最小限の描写にとどめたのだと思います。私も最初はよくわからない部分が多かったのですが、いろいろ調べたり何度も観るうちにこういう解釈にたどりつきました。

　「３」は現在進行形と過去の話とが交差する構成なのであらすじが書きにくいのではないでしょうか…。

かなり人によって解釈も異なると思いますし。
　こまかな疑問であればお答えできると思います。
・「ヨンとサムとの係わり合い」　ヨンは警察ですが保安係という秘密主義の部署にいて、この部署は裏社会とのコネもあるようです（前半の保安係での会話より）。ヨンは事件解決のための情報を生前のサムから得ていて、その見返りに多少の情報をもらしていたのだと思われます。
（ヨンはラウのような「潜入」ではありません。）

・「サムがヤンにシェ－ンの弟に殴れと言ったり」　サムはあの時点でシェンを信じていません。本物のマフィアであればヤンを殺すだろうからそれを試したのだと思います（サムはヤンの命を何とも思っていません）。しかし、問題になる前にヨンが駆けつけ（おそらくききつけてヤンを助けるために）、事態はうやむやになります。この相手の正体を試すためにヤンを犠牲にするというサムのやり方はクライマックスでの取引でも行われます。

こんな感じでの答え方でよければ疑問を書いてくださればお答えします。あくまで私の解釈ですが・・・。

公式サイトではだめですか・・・?

http://www.infernal.jp/story/3story.shtml