空の境界のような小説

「のような」って言われると結構困っちゃいます。

SFでもいいですか？

読み応えがある、かつなんというか、抽象的に感覚としてですが、共通したものを感じるのは神林長平かなと思います。「似ている」というよりは、何というか、全然違うんだけど合い通ずるものがあるというか。
読み応えはあると思います。ええ。あると思います。

中でも「猶予の月」とか結構いいですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150305 …

神林長平ファンサイト
http://www.asahi-net.or.jp/~ad8n-kwsm/kam/top.html

ピアズ・アンソニー「魔法の国ザンス」

http://www.renya.com/myboom/xanth.htm
一人が一つだけ特殊な能力を持つ国ザンスの物語です。
主人公も各巻で違いますので面白いと思います。

日本人ので長編だと
茅田砂胡「ディルフィニア戦記」全18巻
異界（中世風の世界）に落ちた少年（体は少女）と国をおわれた王様の物語
麻城ゆう「月光界シリーズ」全8巻＋α（主人公が異なる物）
http://fiction.jp/~tanuki/keiryo/list.html
異界に迷い込んだ女子大生の波乱万丈の物語。＋αの方は同じ世界（時代が少し前）のもの
ひかわ玲子「女傭兵ジリオラ＆エフェラ」全8巻＋α
http://hikawareiko.pro.tok2.com/
女傭兵ジリオラ（実はある大国のお姫様）と魔道士エフェラの物語
続編として子供達（シリーン・アリエラ・セリセラ）を主人公としたものがあります。
ただし上の二人は健在で且つ大活躍しますが．．．

笠井潔の『ヴァンパイヤー戦争』（全11巻）でしょうか。

この作者の書く本格推理小説・矢吹駆シリーズが好きだったので、こちらにも興味をもって読みました。

ところが、矢吹駆シリーズがどちらかというと哲学的で静的なイメージの強い内容なのに対して、こちらはダークヒーローの活躍するエロスとバイオレンスだらけの内容。

あまりのギャップに仰天しつつも、話にしっかりと引き込まれ、５日がかりで一気読みました。

最近、『空の境界』と同じ方（武内さんでしたか？）のイラストが入って再文庫化されています。
設定などに多少古さを感じさせるかもしれませんが、エンタテイメント性がそれで損なわれることはありませんので、一読してみてください。

似たようなものでは、有名な菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』。美貌のヴァンパイヤハンター「D」の壮絶な戦闘が、迫力ある筆致で描かれます。
こちらもつい先が気になって、眠い目をこすりつつ読み続けてしまいました。

後は、海外に目を向けて、トールキンの『指輪物語』やル＝グウィンの『ゲド戦記』シリーズなどの古典的なものや、マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンの『ドラゴンランス戦記』などもボリュームがあって楽しめると思います。

海外物でも大丈夫なら、早川書房（ハヤカワ文庫FT）、東京創元社（創元推理文庫F)で探してみてはどうですか？

たとえばボリュームだけで見ても、１冊あたり電撃文庫の２～３倍はありますから、読み応え充分です。

そんじゃ、こっち行こう。

新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー」１，２（完結）
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150307 …

まぁSFっちゃSF、特殊能力モノって言えば特殊能力モノ。
ちなみにこの人の作品も面白いの多いです。現代劇だし、すっと入れると思います。読み応えはあると思いますよ。

新城カズマ（旧名：十馬）作品リスト
http://sanpo.electric-cat.org/txt/kazuwork.htm

おそらく絶版で新品では手に入りませんが、この作者の「蓬莱学園シリーズ」の長編はとてもとても面白い。

富士見書房の「まぶらほ」・「フルメタルパニック」はいかがですか？前者はスラスラ読めて、後者は結構深く楽しめると思いますよ～。

お互い巻もたくさん出ています。

あと徳間デュアル文庫の「舞－HiME」こちらもかなり読み応えはあると思いますよ。こちらは上下巻ですよ。