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寒天ダイエットが話題になっていますが、一緒にとると他の栄養素の吸収を阻害すると聞いたので気になりました。ビタミン類なら水溶性か?脂溶性か?など、具体的にどんな栄養素か知っている方がいたら教えてください。

A 回答 (2件)

寒天がいいというのは、要は、水溶性と非水溶性の食物繊維両方が豊富なために水溶性の繊維が腸内細菌の栄養になって腸内環境を整え、非水溶性繊維が食物の腸内での滞在時間を短くするほか、両方とも脂質や糖質、塩分、有害物質などの吸収を阻害してくれる作用があるためです。



また現代人は、上記のような成分をどうしても多くとりがちで、逆にミネラル分などは不足気味です。
そうした人が、繊維質が豊富な食品をしっかり食べるようにした場合、上記のような食物繊維の効果のほか、繊維内部に含まれるミネラルが腸内で溶け出してきて、結果的に栄養のバランスが取れるようになるため、体調を整えてくれる効果もあります。

ですから寒天が体にいいと言われるのでしょう。

ですが、ここで問題になるのは、食物繊維の吸収を阻害するという効果は、たんぱく質や、ビタミン(ビタミンB群やCはもとより、脂質の吸収を阻害する効果はAやEなど脂溶性のビタミンの吸収にも影響を与える)など、あらゆる栄養素に働いてしまうことです。

特に、鉄や銅、亜鉛など、もとから吸収率の悪いミネラルへの影響は大きく、日常的に繊維質が豊富な全粒穀物をパンなどにして食べている中近東地域では、決してビタミン・ミネラルの摂取量が少ないわけではないのに、慢性的な貧血や亜鉛欠乏症が他の地域に比べて有意に多いというレポートを読んだことがあります。

むろん、この一例だけで決め付けることはできません。また、わずか数グラムの寒天で吸収率が激減するわけではありませんが、摂り過ぎれば、やはり腸での栄養吸収は前より悪くなってしまい、栄養不足になり、中~長期的に見れば前より不健康になる可能性があります。

ですから、やはり栄養バランスが崩れていたりする人が、過剰に摂取しようとするのは危険です。
また、成長に十分な栄養が必要な幼児や成長期の子ども、あるいは体の維持のためミネラルの重要性が高くなる高齢者も注意が必要です。

つきつめれば、寒天は「適量」なら体によい影響を与え、「過剰」なら悪い影響を与えるということです。
そして、これは寒天以外にもすべての食品に言えることです。
普段からバランスのよい食事を摂ることがすべての前提であり、わざわざ寒天に頼らないといけないような食生活をしないことが大切です。

安直に「寒天を摂れば痩せる」と考えていると、まえより食べ過ぎたりするなど、落とし穴にはまることになります。
まずは、普通の食事をきちんと3食摂るようにしてください。
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この回答へのお礼

大変おそくなりましたが、回答ありがとうございます^^寒天でやせたいというよりは興味があったので質問させてもらいました。結論はなんでもとりすぎは良くない!ということで大変参考になりました。

お礼日時:2005/11/06 13:31

寒天ダイエットで、他の栄養素の吸収を阻害するということは、特にないと思います。



寒天は食物繊維でカロリーゼロなので、寒天を混ぜて食べておけば、満腹感が得られやすく摂取カロリーを押さえられるというのが、寒天ダイエットの理屈です。ですから、普段から食事量が少なかったり野菜の摂取量が少ない人は、寒天で満腹になってしまって野菜の摂取量が減り、結果的にビタミンなどの摂取量が減ってしまうということはあるかもしれません。

寒天ダイエットは、寒天を食べればやせるというわけではありません。つい食べ過ぎてしまって食事制限が難しい人に、あらかじめ寒天を食べさせたり食事に寒天をまぜたりすれば、カロリーがひくいまま満腹感を得られやすいというだけのものです。

できれば寒天に頼ることなく、食生活全般を見直したいものですね。

この回答への補足

回答ありがとうございました。
栄養素の阻害についてはあるある大辞典のHPで見たような気がしました。でも、今見たら発見できなかったので他のサイトを載せておきますのでこれについて知っている方がいたら教えてほしいです↓

http://blog.cfpservice.net/archives/30745431.html

補足日時:2005/10/25 12:35
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